義経幻殺録 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (310ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041662168

感想・レビュー・書評

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  •  講談社版ハードカバーを借りて読む。書影が見つからないので、角川文庫版を登録しておく。
     ミン・ヂイと名乗る青年が明智小五郎なのは察しがついた。残り1/3という辺りで、既読のような気がしてくる。この先、明智が「人間椅子」のトリックを用いたら間違いない。……用いている。あぁ、私のバカ。30年ほど前に本書を読んでいた。それを途中まで気づかない。二度も楽しめて得をしたのか。
     気を取り直して感想を記す。義経ジンギスカン説の前段階 義経清祖説が「避諱」という慣習に疎い日本の国学者による捏造である。これを指摘したことで、著者はトンデモ説に太い釘を刺している。芥川のように鬼才と謳われる李賀の逸話を語ることで、最初に避諱を説明しているのも上手い。
     遺児である芥川比呂志が後年 明智小五郎を演じているので、龍之介と明智には奇縁があると言えよう。

  • 芥川を主人公として、玉牒天黄世系という一冊の本を入手しに、旅先で不可解な事件に巻き込まれていく。読みやすかったが、もの足りませんね。

  • 矢張り井沢氏の著書は「逆説」のようなものの方が似合っているとまたしても思った一冊。氏が小説を書くと大抵主人公は著名人。なるほど、著名人を使わなければ主人公の存在感が薄く軽くなってしまうのだなと思わせるような主人公の印象の薄さ。その存在の軽さを有名な名前という重石で辛うじて地面に立たせている感じである。まあ、そうは言いながらも氏の著書を読まずにはいられないわけであるが・・・。

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著者プロフィール

1954年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、TBSに入社し報道局に勤務。80年、『猿丸幻視行』(講談社)で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念し、歴史推理小説の分野で活躍する一方、日本史と日本人についての評論活動を積極的に展開。歴史についての鋭い考察は「井沢史観」と称される。
ベスト&ロングセラーとなっている『逆説の日本史』『逆説の世界史』シリーズ(以上、小学館)、『崩れゆく韓国あの国をダメにした五つの大罪』『「平和の祭典」2022年北京オリンピックをボイコットせよ』(いずれもビジネス社)、『お金の日本史 近現代編』(KADOKAWA)など著書多数。
YouTube:井沢元彦の逆説チャンネル
http://bit.ly/izawa_gyakusetsu
Twitter:@m_izawa

「2021年 『「日本教」をつくった 聖徳太子のひみつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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