幽剣抄 (角川文庫)

  • 角川書店 (2004年8月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041664216

作品紹介・あらすじ

地次源兵衛が横領の罪で追われた。勘定方として定評のある彼だったが、人間嫌いのため疎まれたのである。だが、討手に斬られた彼の死体はどこにもなかった。下級武士の悲哀と怪異を描いた傑作怪談時代小説集。

みんなの感想まとめ

人間嫌いの下級武士が横領の罪で追われる中、彼の死体がどこにも見当たらないというミステリアスな設定が魅力の作品です。伝奇的な要素が織り交ぜられた時代小説は、剣をテーマにした短編集としても楽しめます。特に...

感想・レビュー・書評

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  • 薫陶とは呪いの一種である。
    十代に受けて、裏返ってしまったものは、間違いなくそうだ。

    菊地秀行作品から距離を置くようになったステップは四段階ある。
    その1.『魔宮バビロン』。ラスト1ページの大どんでん返しには苦笑いを禁じ得なかった。
    その2.上中下完結編123。ソノラマ文庫から離れる決意をしたものだ。
    その3.『魔王伝』。この作家は結末を描けないのではないかと疑いを抱いた。
    その4.魔界医師メフィストシリーズ。核心というものを描けないのではないかという疑いを抱いた。
    消費するための作品を書くことを自らに課した作家。ぬるめに解釈をして、そう結論つけざるを得なかった。『インベーダー・サマー』や『風の名はアムネジア』などの作品があったから、そうは思いたくなかったのだが。
    シリーズものとはいえ、物語は完結してなんぼである。完結しない作品は評価できない。いつまで経っても修行中の読み手だが、そういう評価基準だけは身についた。残念ながら好みではなくなってしまった作家ということになる。好きだった作家がそうでなくなるのは寂しいものだ。だから、折に触れて振り返ったり、新作に触れもするのだろう。これが薫陶の賜というやつに違いない。

    ゆえに本書も手に取ることになった。本書は9作品からなる短編集である。
    2作目までは刮目した。『エイリアン怪猫伝』を書いた作家であることを思い出させてくれた。3作目からは「魔界都市なら15分、Dはその必要さえない」(本人談)の作家だった。悲しい哉。

  • これはやばい。良い物読んだ!
    伝奇的時代小説であり、剣の小説でもあるかもしれない。
    川霧のように、すーっと足下にもやがかかり続けているような、不思議に寒々しい雰囲気がたまらない。
    面白かった。
    贅沢な短編&掌編集。

  • 剣を扱った時代劇風の短編集
    中でも「影女房」は出てくる幽霊が怖いのに愛らしい
    お気に入りです。

  • 最近の長編は肌にあわなくてしばらく読んでないけど、
    短編の切れ味は今でも抜群。
    この時代劇のシリーズは特に力が入ってるけど、
    その中でも「影女房」の完成度は別格。

  • かなりおもしろかった。
    菊池秀行さんってこんな本もかけたんだなぁ。

  • 怪奇短編時代小説。「影女房」は個人的にとても好きです。コミカルで読んでて思わず噴出した。オチもなかなか良かです。

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著者プロフィール

菊地 秀行(きくち・ひでゆき):千葉県銚子市生まれ。外谷さん愛好家。一九八二年『魔界都市〈新宿〉』でデビュー。『魔界都市ブルース』『魔界医師メフィスト』『吸血鬼ハンター“D”』『妖魔戦線』など多数のヒットシリーズを生み出し、ノベルス界に超伝奇小説ブームを巻き起こす。また熱心なシネフィル(映画通)としても知られる。




「2025年 『東海道綺譚 時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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