アルスラーン戦記〈4〉汗血公路 (角川文庫)

著者 :
制作 : 天野 喜孝 
  • 角川書店
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本棚登録 : 531
レビュー : 22
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041665046

作品紹介・あらすじ

パルス暦321年4月。檄に応じ各地の諸候や領主たちは兵を集めてパルスの王太子アルスラーンの拠るペシャワール城塞に集結、出陣を待った。5月10日。アルスラーンは大陸公路を西へ、王都エクバターナ奪還を目ざして進発した。パルスの神々をうやまうパルス王国と、イアルダボート神をたたえるルシタニア王国の本格的な戦いが開始され、生者、死者、半死者が馬上と地上でもつれあい、大陸公路は人馬の汗血で塗りこめられた…。新キャラ多数登場。いよいよ佳境。書下し、ヒロイック・スペクタクル・ロマン、第4弾。

感想・レビュー・書評

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  • 週刊少年ジャンプのような引きの強さ。
    エクバターナ奪還を目ざしてペシャワール城塞を出発したアルスラーンの軍勢。
    ナルサスの知略により、待ち受けるルシタニア軍を倒しながら進んでいたら、「草原の覇者」とよばれるトゥラーン王国がペシャワール城塞をめがけて進んでくる。

    聞いてないぞ、トゥラーン王国なんて。
    攻めてくる気があるなら、なんでもっと弱っているときに襲ってこない?
    なぜ今になってやってくる?
    と、初めて読んだときは続きが気になってしょうがなかったと思う。
    20年ぶりとはいえ一応再読だし、続きもすぐ手元にあるので安心して本を閉じることができたけど。

    “「解放王アルスラーン」という名を、最初に口にしたのはギーヴである。”
    王にはなるんだよね?
    何を解放したかなの?

    毎日面白く読んでいますが、どうも純粋に楽しめているとは言えないような…。
    どう考えても石橋たたきすぎだぞ、自分。

  • 再読。思い起こせば中学時代に初めて買ったのがこの4巻目だった。本屋にこれしか置いてなくて。再読に当たり、何故か手許に2、4、5、8しかなかったため、いきなり2を読み3をすっ飛ばしてこれへ。2巻に比べると汗臭い武将連中は固よりイリーナ内親王やエステル等、登場人物が倍増していて群像劇感が強くなっているが、絶大なインパクトを与えてくれるのはやはり父王アンドラゴラス。ちゃっかり脱獄してギスカールとクロノスチェンジだもの。タハミーネとの再会も不穏な感じだし、更なる嵐の予感ですわ……。

  • 光文社文庫で読み直しをしたかったのに、蔵書にあるのは角川文庫のみ・・・。
    でもって、あんまりにも読み込まれすぎてて(笑)これやったら私が持ってた文庫のほうがキレイやったよ(笑)。でももう、手元にはないけど・・・。

    今回新たにアルスラーン陣営に参入したキャラが増えて、最初は
    「だれやったかな~」
    と、思ってたけど、最後まで楽しめました。似たようなキャラが出てるようで、びみょうに違うようで。
    著者はキャラの配置まで緻密に考えられてるので、ほんま無駄がないよなーと思う(すごい失礼やな)。

    しかし扉絵見てても思うけど、天野喜孝氏の絵は芸術的すぎてよくわからん。(;^ω^)


    ああ・・・ギスカール・・・、そうなるんや・・・、と、思った・・・。
    この人欠いてどうすんのルシタニアは。
    あと、トゥラーンもじわじわきてるし、また次巻で物事が大きく動きそうやね! 細部を忘れないうちに早く続きを読もう。

    アルスラーンはともかく、ヒルメスはもうちょっとこう・・・。
    なんやろう、結局このふたりはまだまだ若くて甘ちゃんなのだと思うな(べつにそれがいいとか悪いとかではなく)。

    他人に親切にしてもらうと嬉しいから、自分もなるべく他人に親切でありたいと思う、と、いうアルスラーンの信条はとてもいいと思う。
    このくらいシンプルに他人との距離を測れれば、いいよね。
    自分が親切にすることによって相手がどう受け取るかとかまで考える必要はないし、自分が他人に親切にする理由なんかも、考えなくてもいいと思う。

    アルスラーンはほかに考えるべきことが多すぎて、そういう「考えてるような自己陶酔だけで実はあまり意味がないもの」にかかずらってる暇がないんやろうけど、真理にちゃんとたどり着いてるんちゃうかしら・・・。

    まだたったの4巻やけど、やっぱり最初から登場している「ふるいキャラ」のほうが愛着があるので、もっとアルスラーン側近の皆様方に活躍をしてもらいたいな~。
    でも彼らが「あたらしいキャラ」と、絡んでいくのもやっぱり面白い。

    しかし、このシリーズは完結してるんやろうね・・・? (禁句か)


    ■■■■


    ■傅育 ふいく

    [名](スル)身分の高い人の子に付き従って大切に育てること。「王子を傅育する」


    (2017.04.15)

  • アルスラーン御一行は虚しい戦を乗り越えつつエクバターナに向かって順風満帆。エステル(エトワール)登場につき女子率も高まり微笑ましく軍行中です。クバートとギーヴは単身ブラブラ中。対してルシタニア側は踏んだり蹴ったりの展開です。銀仮面も今んとこ恐るるに足らん存在です。それに引き換えアンドラゴラスの無敵っぷりときたら。この王は嫌いだけどカッコいい。タハミーネも嫌いだけど凄い女です。こんな強烈な両親を相手にしなきゃならないアルは心底かわいそう。しかし面白いなこの作品。

  • ペシャワールのアルスラーン一派に続々結集するパルス軍。彼の器量が試されつつも、エクバターナへの侵攻を開始する。◇著者の宗教観、あるいは宗教を権力の要としている存在への嫌悪感が本作でもにじみ出ているねえ。◆本作と全く関係がないが、「魔弾の王と戦姫」は、数多の女性キャラクター登場とハーレム描写というライトノベル・フォーマットにのせた本作。というより本作のリビルド作品のような気がしているんだが…。

  • 2015.12

  • いよいよ王都奪還に向けて、出発。
    戦記物はやっぱり軍略と武勇。

    「宗教」の描かれ方が、田中さんらしい。「殉死すれば天国にいける」という思想の恐ろしさは、古今東西変わらないものなのか・・・。

    それと、この物語は、地味に、女性キャラがいいなぁ。王子様は、元気で一生懸命な女の子のいる町で育ったのでした。

    いろんな勢力が動き出し、軍師ナルサスでも、全てを予測するのは不可能かな。

    「平身低頭」

  • 【40】

  • アルスラーンがいよいよ王都奪還に動き出す。見方もとてつもなく増えて仲間内でもトラブルが起きたり、上に立つ者は本当に大変だなぁ。と飽きる暇もなく話が進むので、また続けて次巻を読みたくなる。

  • 第一部において、普通の人間でありながらナルサスの思惑からだいぶ外れた行動をするアンドラゴラス王。たぶん。魔道士は地中を潜ったりと世の理から逸脱しているので除くが、そう考えるとアンドラゴラスも人外に近いと言えるのではないだろうか。
    まあ、ナルサスも可能性として計算済みではあったわけで、これも人外に凄い。

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