マヴァール年代記 1 (角川文庫 た 14-15)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041665152

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  • 人を試してばかりいた王は、『最後の手段』を
    使ったおかげで密やかに息子に殺された。
    それが、混乱の始まり。

    人を試しているのか、周囲を試しているのか。
    非常に迷惑極まりない人物です。
    怒りにまかせて行動してしまっても
    特に糾弾する事でもないです。
    権力ありあまる人達は、するでしょうけど。

    しかし、権力は恐ろしい。
    そこまで…という人物が、思いっきり肥太ってます。
    同じ『罪』を犯した片方は
    痩せんばかりだというのに。
    こうも違うと、もしあの時…という、IF人生が
    分かりやすいです。

    そして一応恋愛?
    姫さん、理想高すぎですから! と思ったら
    優良物件がひょっこり。
    分かりにくい人物ではありますが
    読んでいる方としては面白いです。

    ところでこの国、どう建て直すのでしょう?
    公がきれいさっぱりいなくなってる状態ですが。

  • 政争を中心に置いた物語。英雄譚的ではない。爽快感が少ない。まあ、アルスラーン戦記と比べてしまうのは仕方がないとして、どうもドロドロしすぎなところが難点。アルスラーンが、没落→再生を辿る作品として、伝統的な王道物語の形式の要素を持っているのに対し、こちらは政争→?。どうなるのでしょうか。
    また、群像劇的。感情移入できる人物はあんまりいない。誰を中心にして読むべきか?ミスリードを誘っている可能性が高いけれど、気になる所。

  • 銀英伝を読み終わり、ちょっと田中芳樹がほしくなった時に古本屋で見つけたシリーズ。
    アルスラーンはちょっと長いなと思って、3巻完結のこれをチョイス。

  • 中世を舞台にした田中芳樹版三国志といった感じ。
    アルスラーンと似ている感じがするのは否めないなぁ。

著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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