悪夢狩り (角川文庫)

著者 :
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レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041671139

感想・レビュー・書評

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  • ハードボイルド作家の、お子様向けファンタジーアクション小説。

    飲むと48時間以内に眠れる遺伝子が活性化し、体の形を自在に変えることが出来るようになって、周囲の人間を襲い始めるという恐ろしい薬「ナイトメア90」が5錠失われた。その効果を消せるのは、猛毒の解毒剤だけ…。

    うーん、設定から言ってSFになりきれないファンタジーという類で、もう少し練った内容にできなかったのかなあという感想。例えば、何でその薬を作ったのかという話は、最後に開示するのではなく、最初に出したほうがおもしろいと思うのだ。

    また、その他の部分も、正直な感想は、陳腐。怪物もタコやカニ、トカゲみたいなゲームのボスじゃないんだから、もう少しいろんな生物を混ぜるとか、ひねった描写にしようよ。別に全部が違う形態でなくてもいいんだし。

    また、別の意味で陳腐なのがキャラクターの設定。主人公は武術に長けた特殊部隊出で、高校教師として潜入。ターゲットは基本的に高校生。その他出てくるのはヤクザ。お子様向けの作品は、これくらい簡単で身近(または見当もつかない世界)である方が良いということなのだろうけど、大して意外でもない設定は、逆に読む側に違和感しか抱かせない。

    また、様々なアクション描写もページ数の節約のためにか雑だし、途中の社会語りのようなところでは、アスタリスクやカッコ使いが鼻につく。

    読みやすいけれども、褒められた点がほとんど無い作品で、子供向けの割に性描写はねちっこく書かれていたりと、読者層を絞りきれていないという印象。

  • 人間を改造する。
    眠っている遺伝子のもつ情報を、薬によって発揮させることで、
    タコ、カニ、ニンギョ、ヘビ、そして 翼怪獣になる。
    そのような 変態が起こった時に、どんな事件が起こるのか。
    そして、その変態している時に、
    その変態をとめることができる薬も開発できているが
    変態しているときしか効き目がない。

    いくら変態するとしても、質量が倍加以上するなどは、
    エネルギー保存の法則から 無理であるが、
    想像力は いくらでも倍増することができる。
    ある意味では 怪獣が好きだった世代の バイオテクノロジーの
    一つの夢のような 展開となる。

    それに対応するのが 外人部隊で訓練を受けて、
    戦闘能力に秀でた 牧原が 特命を受けて 対峙する。
    官僚で、権力欲の強い 剣持が 微妙に 昔の軍隊の幹部をイメージさせる。

    高校生を相手に 色っぽい話もあり、
    物語編集能力としては、引き出しが多い 作品に仕上がっている。
    結局は アメリカの軍部の 独走による日本対策の一部という
    意味深な 政治的な意図もあり、楽しめた。
    エンターテイメントとして 不具合があっても おもしろい。 

  • ハードボイルド怪獣大戦争。
    フリーランス軍事顧問の牧原が,米軍の開発した生物兵器を追う。

    想像してみよう,新宿鮫系のハードボイルドオヤジが巨大なヤドカリと戦う姿を。
    これはそういう話だ。

  • 人間を怪物に変えてしまう薬が開発され、それを覚せい剤のようなものと思い込み、何人かが飲んでしまう。

    このくらいのことしか書けない位、あっさり解決する

  • 本を読んでいると言うより映画を見ているかのようです、いい意味で。深く考えないで読めるので、読書慣れしていない人でもスンナリ読めると思います。ウィルスものの話、私は好きなジャンルなので楽しめました。

  • 大沢作品では異色のSFバイオホラー。細かなストーリーなんかは気にせず、単純に娯楽作品として楽しめると思います。

  • 生物兵器“ナイトメア90”。
    米国が極秘に開発していたが、未完成のまま一部が若者に流出する。
    日本でフリーランスの軍事顧問・牧原がカク秘で体育教師にカバー。
    なさそう(現実味のない)ストーリーだけど展開はやく、とんとん進んでいく。
    一気読み。
    おもしろかった。

    2009/1/22


  • 軽快な展開。

  • 強く逞しくタフでニヒルな男の主人公と、美人のヒロインが出てきて、人間が中途半端に変態した敵と戦うお話。時間潰しに見てもくだらない映画のような、典型的な人物の描き方。娯楽と割り切って暇つぶしに読むのであれば、肩がこらなくて良いのではと思います。

  • テンポは悪くないんですが、好みじゃない人には本当にわからない。

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著者プロフィール

1956年、名古屋市生まれ。79年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビュー。代表作に『新宿鮫』(吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編部門)、『無間人形 新宿鮫IV』(直木賞)、『パンドラ・アイランド』(柴田錬三郎賞)、『海と月の迷路』(吉川英治文学賞)、近著に『覆面作家』『俺はエージェント』『爆身』など。

「2018年 『ニッポン泥棒(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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