わかりやすい恋 (角川文庫 き 9-2)

著者 :
  • KADOKAWA
3.50
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本棚登録 : 567
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673027

作品紹介・あらすじ

言葉は暗号です。ひとつの言葉が、いろいろな意味に理解され、誤解され、すれちがい、人々は思いを伝えあいます。誰が、暗号をといてくれるでしょう。なぞなぞは、むずかしいほど解くかいがあります。会話は、一瞬の芸術だから、シャボンのように消えようとも、星のように光ろうとも、見える人にしか見えません。見えてしまえば意識の革命です。

感想・レビュー・書評

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  • 銀色夏生さんはエッセイを別にして2、3行ぐらいの
    短いセンテンスで綴られたものがやっぱり好きだなぁ[*Ü*]

    極限まで研ぎ澄ますように削り込まれたコトバに詰まる
    世界がココロの宇宙みたいで。

    言葉は暗号。
    芸術であり日常であり。

    この本を読んだ頃はまだ森高千里さんを知らなかったけど
    その後、テレビで見た時の衝撃はすごかったなぁと思い出したり。
    この本の写真は風景はもちろん、森高さんの表情や
    載せられたコトバとページをめくるたびに映像詩みたいで
    今見てもやっぱり好きだなぁと[*Ü*]

    52、53Pの文字が1つずつ減りながら言葉の階段を見せつつ
    うまく綴られていたり、視覚的にもこんなにこだわった本を
    当時見かけることがなかったから特に感動したのを思い出したり。

    銀色さんは心情の思考ということだけじゃなく、
    視角で言葉を見せるということの熟考が見事で、
    やっぱり生涯大切にしたい本だなぁと思う。

    • kuroayameさん
      村上春樹さん、そして銀色夏生さんの詩(写真がついててとてもおしゃれ)の世界に学生のころはまっていたので、レビューを拝見させていただき、うれし...
      村上春樹さん、そして銀色夏生さんの詩(写真がついててとてもおしゃれ)の世界に学生のころはまっていたので、レビューを拝見させていただき、うれしくてたまりませんでした♪。
      モノクロの写真は、自分でも素敵な写真が撮影できるのでは?と思いながら、当時チャレンジすることもできずのえぬでした★。
      素敵なレビューを拝見させていただきありがとうございました(>・)
      2013/02/22
    • 山本 あやさん
      [♥óܫò]∠♡えぬちゃん

      銀色さん、ほんとはまったよねー♡
      中学生の時はほんとひたすら見てたよー[*´▽`*]
      銀色さんの詩って思春期に...
      [♥óܫò]∠♡えぬちゃん

      銀色さん、ほんとはまったよねー♡
      中学生の時はほんとひたすら見てたよー[*´▽`*]
      銀色さんの詩って思春期にぴったりな感じだよね♡

      銀色さんの写真は霧みたいにひんやりと静かな世界で
      見てると切ないけどなんだか落ち着くよね♡
      またえぬちゃんと共通点が見つかってうれしいなぁ~♡
      2013/02/26
  • 銀色夏生さんの作品で
    最初に手に取った本かもしれない
    我が家の夏生さんの文庫は
    既に茶色く
    幾つかは処分したが
    これは手放せず未だに持っている

    夏生さんは写真も詩も
    ご自分で製作されるが
    この本の写真の少女
    買った時可愛いなと思ったのだが
    彼女は数年後歌手としてブレイクした
    その人がまだ無色透明だった日の
    貴重な姿がそこに...

  • 中学時代に女子の中で大流行だった。
    今見るとなんか胸がきゅんきゅんする。懐かしさと、ほろ甘さと。

    当時のは、これと「Go Go Heavenの勇気」だけ手元に残した。

  • 最近“積本”の中から発掘
    改めて読み返してみました。

    まだまだ青い春の頃
    恋の入り口で想像だけを頼りに読んだ印象と
    それなりに年月を重ねてきた今
    客観性をもって読んだ印象と
    どのように対比するかな?って思ったけど

    意外と今でも楽しめました。

    ある意味、懐かしさを感じたのかな?

    いつの時代も
    恋を淡く切ないもの

    デビュー間もない森高千里さんの
    初々しいポートレートも必見
    見方変えれば
    森高千里さんのミニ写真集といっても
    いいような一冊かも。

  • 0.50

  • この本を読むと最初から掴めるはずのなかったものをずっと追いかけているときみたいな気持ちになる 表現を借りるならつかみそこねた風船が見えなくなってもそれでもそこから一歩も動けないような気持ちになった

    好きなところのメモ

    興味をひかれるものが遠くにあって 手出しできないほど遠くにあって その立場を理解しながら 無心にみつめているという状況は素敵だ

    つかみそこねた風船を見えなくなるまで見送るような気持ちになってしまったね

    君は僕に愛されたという事実を 金ピカのバッジにして胸にはって 歩いていくんだよ

    青いいなずまに雲の切れはし 帰ってこないツバメ 勇気のある人からもう会えないという涙

    最初の頃と何もかも変わった あんなにも楽しかった会話も魔法がとけた 今は居場所をなくしてる 変わることは悪いことじゃない 変わることはいいことだと思う たぶん本来の場所へ向かうことだから

    外へ出た時は11時だった 降り続く雨を見上げて君が言ったこと 聞き逃したのがちょっとくやしい

    会おうよ 迷惑だなんて言わないでね タイミングだけで生きてる僕らだから

  • 写真の世界観がいい。

  • 手放してしまったが、20代前半くらいによく読み返していた。

  • 銀色夏生さん、10代の頃に大好きでした。
    言葉が優しくて読むと様々な感情が湧きました。
    今は手元にないけれど、世界観はなんとなく憶えていて懐かしいです…。

  • 銀色夏生さん、好き。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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