君のそばで会おう (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 875
レビュー : 81
  • Amazon.co.jp ・本 (126ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673072

作品紹介・あらすじ

私が、生きていく上で注意していることがあるとすれば、それは好きなものを好きでいることができるように生きているということです。いつでもその時好きと思うものに対して何の障害もなく好きでいられるように、自分の気持ちを邪魔するかもしれないものを無限の未来を縛るおそれがあるものを、心や環境の中に存在させないようにしています。

感想・レビュー・書評

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  • またすぐに会えるよ、寒がりな私の手を貴方の手があたため優しく撫でる頃、私の瞳は光を失くす。陽が沈んでいくだけで哀しくなってしまうほどに私は貴方が好きなのだと知りました。だからこぼれ落ちる吐息ばかりを掬い取りながら空を見上げ、月が綺麗だね、と呟いた。言葉も慰めも理解も涙も何も救いにならないとき、ただ力強く抱きしめていてくれるだけでいいのだと求めていた。このまま何処へも消えてしまえぬように。迷って悩んで、最後の最後に心が気が付いたとき、辿り着けばいい。君のそばへ。

  • 楽しすぎたことが終わってしまったあと、この詩のフレーズがいつも浮かぶ。

    入場券をこまかくちぎって
    ふん水のふちに並べた
    現実はすぎてしまえば思い出だもの
    さっきのことはもう今はこころの中にしかない

  • 高校生当時好きな先輩から「良いよ」と綺麗な小冊子の「君のそばで会おう」を渡されて読んだ。今まで比ゆ的に表現されてる詩を目にする機会が多い中、コトバは直接的であり間接的でもあり比ゆ的でもあり幻想的な空間である「銀色夏生」に衝撃を受けた覚えがある。1か月程して返した「君のそばで会おう」はコンビニの人気週刊誌の先頭のようになっていて新しいモノを買って返した記憶がある。
    今見ても色褪せない独特の表現方法に、自分の中では改めて著者の鬼才ぶりを認識させられたといえる小冊子のひとつ。

  • #129

  • 手放してしまったが、20代前半くらいによく読み返していた。

  • 写真と詩が、すばらしくマッチしているとき、
    読みながら、想像がふくらんで
    想いも深いところに届く気がする。

    なので、写真の上にのせられた文字が
    写真の色にかくれてしまい
    読みづらいとき、
    言葉の世界に集中できなくて
    心が離れてしまう。

    観て、読んで、感じられる詩集だけに
    惜しまれた。

  • 恋する切なさと苦しさ、人を思う強さが伝わってきました。好きなものを好きでいることは簡単なようで難しい、でもそう言える生き方をしたいなと思いました。

  • 僕たちの時間は僕のものでも あなたのものでもなくて 恋のものだ
    その恋を失った時に 僕の中で失ってしまう時間というものを覚悟しなければ
    今 あなたの口からこぼれる愛の誓いにも約束にも
    いさぎよく身を投じることができない

    初版は昭和63年か。切ない気持ちは今も昔も同じ。

  • 銀色夏生の詩集。エッセイはあっけらかんとして独特だけど、詩に関しては、貫かれている確固たる芯のようなものが確かにあるし、すごくガツンと伝わりやすい。片思いとか別れのものばかりだけど、確かに人間が一番詩的になるのはそういうときかもしれない。

  • おそらく銀色夏生さんの作品で一番最初に手に取った一冊。
    最初、会うのにそばにいないの?と思った記憶が…そんな学生時代から社会人となり数年が過ぎた今、なんとなくこのタイトルの意味がわかる気がします…。

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