ロマンス (角川文庫 き 9-9)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 52
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  • Amazon.co.jp ・本 (156ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673096

感想・レビュー・書評

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  • かなり良かった。
    ネットサーフィンしてたらたまたま「お祈り」の詩を見て、なんとも言えない柔らかさに魅かれて、この本に辿り着いた。
    恋の詩が多いが、読む時々で違う感情が湧いてきそうなものが多い。プロローグに書かれている「特別ではなく」がわかるような気がした。これらの詩は特別ではなく、特別な感情ではなく、誰しもが感じることがある。

    中でも「輝くような人」がもう人生すぎた。人生じゃん。

  • 人を好きになると、世界の色がくるくる変わる。
    何度も何度も歩いた道も、いつもは目に留めなかった景色も
    色さえも鮮やかに輝きだしたり、悲しい色に染まったり。

    恋の始まりはうれしいばかりなのに、次第にもやもやと
    不安の色が混ざり合い霧のように立ち込める。

    これはあの時の色。
    これはあの時の景色。

    恋をすると脆くなり、愛を知ると強くなる。
    私はあなた。
    互いに迷わなければ、2人の目に映る互いは
    揺るぐことない2人でいられる。

    朧月夜に照らされてうとうとするまつぼっくり。
    花のように見えたフレヤースカート。
    すみれの花束。

  • いつも写真詩集を読んでいたが、こちらは文字だけな分ダイレクトに自分の過去と照らし合わせた。

  • セットで買った古本に混ざっていた一冊。
    同じ作者の『Go Go Heavenの勇気』がよかったので、続けて読んだ。

    詩集を読むのは初めてだったが、こんなに短い言葉で溢れんばかりの感情を表現することができるものなのかと感心した。
    子どもの頃、教科書で詩を読んだときは、詩というものが何なのか、何がいいのかよくわからなかった覚えがある。
    そんな私にも伝わる詩だ。

    一番気に入った詩を挙げたいところだが、この詩集は恋愛をテーマにしたものが多いので、自分の内面をさらけ出すようで恥ずかしい。
    そこで、恋愛が直接は描かれてないものとして、「樹木と波」を挙げる。
    明け方に窓から外を眺めて、グラデーションになっている空に目を奪われていく情景が思い浮かぶような詩だった。

  • すっと心にしみとおるような素直な言葉たちが心地よかった。
    しかし決して印象に残らないというわけではなく、鋭くえぐるような一節がたくさんある。悲しいときに口ずさみたくなる一節をたくさんメモした。


    恋の機微など、他者との関係を念頭に置いた心情を丁寧に紡ぎつつ、自分という主体を見失っていないところに惹かれた。

  • 「ロマンスの道は遠かりき 我と我が身を励まさん」もう何十年も前に読んだ本なのに(その後何度も再読してるけど)今でもこの詩は暗唱できる。それくらい深く深く心に刻まれた一冊。

  • 手放してしまったが、20代前半くらいによく読み返していた。

  • ある写真のサイトで目にした銀色夏生の詩。その詩は載っていなかったけど、心に沁みこんでくる詩がたくさんあった。

  • 詩なんて読む人の気がしれないと
    昔は思っていたけれど
    詩が必要な時ってあるんだな~と。

  • 中学生の頃によく読んでいた銀色夏生さん。
    再読。セツナイなあ…。中学生の頃とは感じ方が違うのだろうけど、今読んでも好い。
    (2014.01.20読了/6)

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

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