つれづれノート (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 540
感想 : 50
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673133

作品紹介・あらすじ

日々の生活で感じたこと。見たこと。知ったこと。日記風。初のエッセイ。

感想・レビュー・書評

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  •  とりあえず一巻。
     評価が分かれる方のようだが、わたしはまぁ気に入った。


     シンプルに言えば夏生さんの日記であるが、朝起きてから寝るまでのことを(ときには夢の内容まで)事細かに記してある。気になったところはぜんぶ書いてある、という印象。
     その日あった出来事を書きやすいようにひょいとまとめてしまうことは、夏生さんのリアリティと文章が、解離していくことにつながるのかもしれないと思った。

     一方、「疲れた」と言う日は分量が少なかったり、旅行などもたくさんされるようだが、その感想が数行で済まされることもあったりと、夏生さんが自然体のままノートに向かっていることがわかる。

     最初は、夏生さんの感性を気にいるかそうでないか、というところだろう。


     そして日常の記録から、ときに挿入される夏生さんの「考えたこと」。
     夏生さんは、思うままに、という書き方をされるらしいが、気持ちを整理する方法など、ふむ、と思わされる考えを、とん・とん・とん、ともったいぶらずに並べており、嫌味が無い。

     わたしがこれを書いているのは3月だ。良くも悪くも安定しないこの時期に出会って、助けられることもあった。素直にうれしく思う。 

  • 銀色夏生さんの初エッセイ(日記)

    その日起きたこと。食べたもの。会った人。恋人のこと。家族のこと。読んだ本のこと。そして、詩。

    彼女の日記を読んで、ありのままに書き、感じたことを自由に文章にする、とても素直なお人柄が伝わってきました。

    エッセイを読んで人の生活感を感じたり、考えを知るのが好きなので、面白かったです。途中で夏生さんの描いたイラストがたくさん入っているのも良い。

    無理に見栄を張らず、自然体の、等身大の自分で過ごしている感じがして、読んでいてなんだかホッとするような気がします。


    最後の手書きのあとがきも味があって良かったですね。

    以下気になったところ引用↓


    私には、本当は、人を元気づけたりなんかできません。
    私はただ、私の思うことをあらわすだけです。ただの文字として紙におくようなことです。それらに感じいってくださるのは、それを見たみなさんの心の中にあるものです。
    すこし、私には見えるけれども、どの人の心にも、その奥底の素直なところに、すごく愛すべきものがあります。
    私にとって、人それぞれの心の奥の、そのぽっちりの”愛すべきもの”ほど、畏敬の念にかられるものはありません。だれも何も言わなくても、私はいつもそれを遠くから、ほめつづけたい。

  • 著者の天賦の才は正直うらやましい。読メの短い感想でさえ考え考え書き、夢を覚えていることの少ない自分と比べると、誌や本書にあるような日記がペン先を通じて自動書記のように綴れることや、夢を鮮明に憶えていられることがすごいと思う。しかし、日記の文体は著者が占い師に言われた「小学生のまま」だ。生活のスタイルも明治の高等遊民のようで、天才とはこうまで庶民と隔たるものなのか、と少し拗ねてしまう。たぶんフォローすることはない作者になるだろう。

  • 銀色夏生。よく見る名前。本が横にずらっと並んでいる人。
    そんな感じ。

    初めて手にとってみたのはbookoffで100円になっていたから。ゴローデラックスでその自然体の姿を見て、詩を書く人なんだ、と認識したけれど、最初に手にしたのはこのエッセイとまでならぬほんとにつらつらと書き留めたメモのようなもの。

    なにが言いたいのかわからず、全然読めず、理解できず、でもちんまりした絵がなんだか面白く、結局最後まで来て一気読み。多分もう一回読んで、この人とはじっくり時間をかけて付き合っていくことになるかも、って思い始めている。
    これ書いたのはもう25年も前のことなんだから、
    彼女が半分の年くらいの時のものなんだから、私もそのくらいにさかのぼって読んでみようと思う。

    なんだか、いろいろたくさん興味のある人みたい。

  • どこかに、「友人となるには、尊敬と信頼だ」みたいなことが書いてあって、私がつい最近思いついたことを、こんな昔にこの人は言っているのかと思ったのだけれども、なんど見返しても、どこに書いてあったかわからん。

  • 今まで名前だけしか知らなかった人だけど、沢田研二とか小泉今日子とかの作詞を手がけてる作詞家さんのほのぼのエッセイ。独特の感性で淡々と日常を綴っているのだけど、さすが作詞家だけあって詩に対する誠実さや矜恃みたいな伝わってくるとかがあったり、柔軟な見方で本質を突いた部分があったり。しかし、山田詠美とか山本周五郎とか読んだ合間だと、ものすごく世界観にギャップがあって、ああこんな幸せな人も世の中にいたものだな、などど感じいる。

  • 詩人で写真家の銀色夏生さんの日記。おもうままに毎日を生きている感じが詩のイメージとギャップがあっておもしろい。…と、この1冊目ではおもった。いま20冊以上出ているけれど、かなり早い段階で、もういいよとおもってしまったのだけれども。

  • 再読
    記念すべきつれづれ1作目。
    まだ結婚もしていないし、当然子どももいない。
    むーちゃんと一緒にいて、なんだか初々しいし、気負いが文章から匂いたつようなところもある。
    こういう日々を重ねて銀色さんが存在しているんだなと微笑ましく読んだ。

  • つれづれシリーズ、1冊目。
    この後から、年1回の発売日が待ち遠しくてたまりませんでした。
    かんちゃん、さくの写真も楽しみでした。

    今は21冊目が出ていていますね。
    かんちゃん・さく、大きくなったなぁ。
    今後も2人が気になります。

  • 昔、抓んだままちゃんと読んでなかったので初めから。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2022年 『庭は私の秘密基地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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