バラ色の雲: つれづれノート6 (角川文庫 き 9-30)

著者 :
  • KADOKAWA
3.45
  • (21)
  • (21)
  • (95)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 301
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673324

作品紹介・あらすじ

突然の離婚!そして引越し!ショック&悲しみ&立ち直りの1年。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 子供を特別扱いしない、っていうのがよかった。

  • 久々のつれづれノート
    今回の、特におもしろかった。
    まさかのむーちゃんとの離婚…そして引越し。
    やっぱり、びっくりするほど私の考えは銀色さんとシンクロしてて、肯定してくれる嬉しさを今回も味わうこととなった。
    「親が子供にできる一番の子供孝行は、親がしあわせであることではないか。あるいは、例え途中は違っても最終的にはしあわせだったと思うという記憶。自分の親は不幸だったという思い出ほど、子供にとってやりきれなく救いのないものはない気がする。」(p.97)
    帰省中、ずっと思っていたことがピンポイントで書かれてあってびっくりした。読むべき本が読むべき時に自分にスッと入ってきてくれると、本を読んでてよかった、と強く思う。

    銀色さんがあまりにも、あーぼうをぶつ描写が多いから、思わずお母さんに「私のこと、ぶったことある?」と聞いた。「うーん、ないね」と言ってた。でも、弟のことは一回だけお尻をたくさん叩いたことがあるって。弟が幼稚園低学年だった頃、お友達に手が出る期間があって、ある日友達を怪我させてしまった(軽い擦り傷)みたいで、それを知った日、「友達のこと叩いたらダメなの!」とめっちゃお尻叩いたらしい。私も子供ができて、そういうことがあったら、お尻を叩こう。かわいいお尻をぺちぺちと。

  •  近頃は江國香織ばかり読んでいたんだけど、その隙のなさ・矛盾のなさにすこし窮屈を感じ始めた(笑)。そんなときは銀色夏生で気分をリセットする。エッセイ「つれづれノート」の、第6巻をチョイス。
     
     銀色夏生の作品群のなかで、最も良いのは詩だ。作詞家として身を立てただけはあり、世界をキャッチーかつ爽やかに描いたものが多い。若い人は大好きだろうなあと思う。彼女は割と多才なひとで、絵を描くし(挿絵はすべて自作)写真も撮るし、小説を書くし、日記形式のエッセイ=つれづれノートは20年近くシリーズで出版されているが、詩に比べるとどれもレベルが違うんじゃないかという気がする。その他の作品については、あくまで素人のスタンスなのだ。
     しかし、しかし。私は銀色夏生の詩より、素朴な「その他の作品」のほうが好きだ。このひとは人間観察力及びものごとについての洞察力がずば抜けて高いと思うのだけど、その鋭さや面白さの詳細が詩では十分に伝わらないから。あと、南九州出身者のシンパシーを、洗練されていない分より感じられるのかも。なんか大らかさが底抜けてるんだよね。挿絵がほぼ落書き状態でそのまま載ってるとか、実家がめちゃくちゃ&妙に陽気なとことか、でも大真面目なところとか。その無頼ぶりに、なんだか懐かしい気持ちになるのです。

     ところで「つれづれノート」は2012年11月時点で19巻まで出ていますが、近頃はぜんぜん買ってません。銀色さんスピリチュアルとかに凝りだしちゃって、まったく興味持てないんだもん。なぜ今6巻かというと、この頃上の娘さんが4歳で(現在は20歳くらいに成長している)、自分の境遇とかぶるからなんですねえ。また大きくなったら、読みたい巻も変わってくるのかな。

  • 1997年8月読了。

  • 衝撃の展開。
    ⑥⑦持ってなくて、先に⑧みたときに赤ちゃんが写ってて、慌てて本を閉じた。まさかの離婚。ということはあの赤ちゃんは・・ということが頭の中をぐるぐるしてしまい、先へ先へとどんどん読んでしまった。
    つくづくおもうけど、向き不向きって単にその才能じゃなく、そういう自分に整えることができることひっくるめての才能なんだなぁとおもいました。(((@@)))

  • 銀色さんの独特な文章の書き方。
    あー坊とののほほんとした生活が
    読んでいて癒されます。
    疲れた時などに読むとほっとします。

  • 再読。
    何度読んでも離婚した時の引き際の鮮やかさに驚く。
    むーちゃんがいちばん驚いたのかも。
    しかも結論が出て時間をおいてからでないと親しい友人に話さないところが銀色さんの強さだなと改めて思った。

  • つれづれ全て読んでいますが、これが1番好き。
    より自由へとなってゆく。わくわく。

  • 2008/10/22購入。日記な本。私自身は日記を書いていないけれど、日常が記憶されていく、感じは好き。ほっとする。

  • 96年5月11日〜97年4月9日
    6月18日に事件が。翌年3月13日に引っ越し。
    オーストラリア、北海道旅行など
    3月9日の後ろから7行目の文章が印象的。

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×