散リユク夕ベ: 詩集 (角川文庫 き 9-32)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 33
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  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673348

感想・レビュー・書評

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  • 暮れ行く今日を眺めながら、何度涙で夜を迎えたことでしょう。もう少し、あと少しと眼を凝らしても、いつだってそれは花火のように一瞬でした。愛は何処へ行けば見付かりますか...名状し難い想いこそがそうなのですか。簡単には出て来ないから尊いのですか。いつかそこへ行けるだろうか。信じられるものが限られた此の世の中で、信じるもの一つ見付け手にした貴方はとても強い。自分でなく二人ならもっと強い。そして今日という日が散り、明日という花が咲くことを信じている私達は、弱さを強さで上書きしていく力をちゃんと持っている。

  • 強い気持ちのあとには
    弱気な自分が必ず出てくる
    強さと弱さは交互にでてきて
    僕を混乱させるよ
    いつも

    君さえいればと言える
    君に出会えたら
    生きる励みになるのだろうか


    高校、大学、社会人の
    いろんな時期に読んだ詩集。

    寂しい瞬間にたまにそれが
    心に浮かんで癒してくれる。

    著者のほかの本は
    あんまりはまらんかったのに、
    散りゆく夕べはなんだか特別。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「それが心に浮かんで癒してくれる」
      何かがピタっと嵌ったのですね。。。。寄り添える言葉があるって素敵です!
      「それが心に浮かんで癒してくれる」
      何かがピタっと嵌ったのですね。。。。寄り添える言葉があるって素敵です!
      2012/10/11
  • 詩集。

    やはり切ない作品ばかりだが、どこか爽やかな印象のものが多い気がする。
    銀色夏生の作品集の中でもおすすめ。

    「素直という爆弾を投下」という表現がいい。

  • これも銀色夏生さんの中で、かなーーーり好み

  • 写真やイラストがないからか、静かで色のついていない感じがする。しんという音が聞こえそうな冬の朝のイメージ。

  • 高校生の時にどっぷりハマった銀色夏生の詩集。普段自分が何気なく感じていたことや、言葉に表せない気持ちをさらっと書いてあってビックリしたのを覚えています(思春期特有のものだと後で気づくのですが)この本は写真やイラストはなく言葉ひとつだけで、余白のとり方も含めて好きです。孤独にそっと寄り添ってくれるような存在。

  • 薄い上に1~2行しかないような短い詩ばかりだったから、かなり早く読み終えてしまえる。
    恋愛詩がほとんどだったけれど、短かったり曖昧な言い回しが多くて
    自分の方からかなり感情移入していかないと、独りよがりに見えてあまり面白くなかった。

  • 恋の詩。
    愛する人の為の詩。
    失恋したときに読むと、泣いちゃいます。

  • ***********

    その時僕が思ったことは
    みんな
    うたがいながら信じてるんだ
    ということ

    人の心は弱いのだ

    信じながらもうたがい
    うたがいつつも信じている
    この可逆さかげんはどうだろう
    光と闇を行ったり来たり

    時々
    まるで人は
    うたがう競争をしてるみたいだと
    思うことがある

    でも最終的に勝つのはいつも
    信じた方だ
    最後の最後のことだけど
    勝つといっても心の中のことだけど

    ***********

    いつもいつも
    思いと言葉が
    ちょっとズレる
    もどかしさ

    ***********

    わたしが好きなのはこのふたつ。
    素敵な言葉のセンスをもつお友達が
    レビューに書いていたのを見て
    読み返してみました。
    やっぱりいいなあ。



  • 版面の余白の使い方が好き
    詩も綺麗で透明で爽やかな気分になる

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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