やがて今も忘れ去られる (角川文庫)

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本棚登録 : 572
感想 : 63
  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673607

感想・レビュー・書評

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  • 忘れもしない。
    病院生活の母の誕生日に何か本でも送るかと手に取ったのがコレ。
    銀色夏生さんは予てから自分が好きで、なんとなく手に取ってパラパラ流し見た中で華やかでポップな写真が多くて「これでいいか」と購入。
    母の死後、兄から母の異物と共にこの本が届いた時、タイトルを見て唖然とした。
    なんて酷い事をしてしまったのかと。
    悔いても仕方ないので1ページ目から読んでみる。
    綺麗なしおりが挟まれたページにたどり着く。
    2つの詩が載っていた。
    ネタバレになるので詳しくは書けないが、「死に行く事への諦め」と「形ある物は消える運命なんだから今を精一杯生きよう」と励ます詩と解釈されるページ。
    母はどちらに胸を打たれてしおりを挟んだのだろうか。

  • 読めてよかった。

    激しくない、静かで冷静な詩。

    僕も走ろう。そうすれば、嫌だった毎日はうしろへ、うしろへと消えてしまうはずだから。

  • 分かりやすい。

    感情にラベルを貼ってくれる詩。

    そういう意味では、分かりやすすぎる。

    詩を読みたい気持ちは、どこか遠くに出かけてしまいたい気持ちに似ているから。

    だから、深い森のような詩のほうが、僕は好きだ。

  • 詩というのは(詩に限らないけれど)、読むタイミングで、ひとつの言葉が胸に響いたり響かなかったりするものだと思う。
    読み返したときに、「あのときはこれが好きだったけれど、今はこれが好き」なんて自分自身を振り返ることができるから、何かあるたびに開いてしまう一冊。

  • 写真詩集。

    銀色夏生さんは恋愛系の詩が多いが、風景を抒情的に読むのもうまい。
    本書の中では、「夕空」に

    「この夕空の薄紙を
     四角くはいで
     手紙を書こう」

    なんていう表現があった。

    最近読んだ「君はおりこうみんな知らないけど」よりも、詩も写真も素敵なものが多かったように思う。

    「君をただひとり この悲しい世界に
     取り残されたような気持ちにさせないために」

    という詩は、写真のもの悲しさとすごく合っていた。

    他には、

    「『こんな話、おもしろくないでしょ』
     『いいから、続けて』」

    というのも、ふたりの関係性とか前後のシーンまで浮かぶようでよかった。

  • 読みすすめるごとに、様々な思い出を思い出して、涙が止まらない。

  • 寂しい言葉と、寂しい写真が好きな詩集です。
    人を想うことは寂しい、と気付かせてくれます。
    期待しない、夢を見ない。

  • 2006年刊行。僕の読んだ2冊目の銀色夏生詩集。
    素敵な写真と、タイトルの付いた詩と、つかない言葉たち。
    それぞれが切なく心に響いてきてとても良かった。

  • 銀色夏生さんは、母が若い頃から好きで、 母の本棚にたくさん詩集があった。小学生の頃から、わからないなりにわかろうとして、仕事で忙しい母に少しでも振り向いて欲しくて、手にとっては読んで、この詩が好きとか、あの詩がいいとか言ってみたりして。
    常に母の人生の隣にあったこの詩集を、今は私が集めています。子の人生というのは本当に母親に影響されるようで。

  • 職場が変わって、不安でいっぱいのときに読んだ本。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2022年 『庭は私の秘密基地』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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