やがて今も忘れ去られる (角川文庫 き 9-62)

著者 :
  • KADOKAWA
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  • Amazon.co.jp ・本 (124ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673607

感想・レビュー・書評

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  • 10数年振りの再読。
    言葉と写真の美しさにじっくり浸りながら読んだ。
    銀色さんの紡ぐ言葉がやっぱり好き。

  • 忘れもしない。
    病院生活の母の誕生日に何か本でも送るかと手に取ったのがコレ。
    銀色夏生さんは予てから自分が好きで、なんとなく手に取ってパラパラ流し見た中で華やかでポップな写真が多くて「これでいいか」と購入。
    母の死後、兄から母の異物と共にこの本が届いた時、タイトルを見て唖然とした。
    なんて酷い事をしてしまったのかと。
    悔いても仕方ないので1ページ目から読んでみる。
    綺麗なしおりが挟まれたページにたどり着く。
    2つの詩が載っていた。
    ネタバレになるので詳しくは書けないが、「死に行く事への諦め」と「形ある物は消える運命なんだから今を精一杯生きよう」と励ます詩と解釈されるページ。
    母はどちらに胸を打たれてしおりを挟んだのだろうか。

  • 読めてよかった。

    激しくない、静かで冷静な詩。

    僕も走ろう。そうすれば、嫌だった毎日はうしろへ、うしろへと消えてしまうはずだから。

  • 分かりやすい。

    感情にラベルを貼ってくれる詩。

    そういう意味では、分かりやすすぎる。

    詩を読みたい気持ちは、どこか遠くに出かけてしまいたい気持ちに似ているから。

    だから、深い森のような詩のほうが、僕は好きだ。

  • 詩というのは(詩に限らないけれど)、読むタイミングで、ひとつの言葉が胸に響いたり響かなかったりするものだと思う。
    読み返したときに、「あのときはこれが好きだったけれど、今はこれが好き」なんて自分自身を振り返ることができるから、何かあるたびに開いてしまう一冊。

  • 紡がれた言葉がじんわりと染みてくるというか、銀色さんの言葉には古いも新しいもないからいつ読んでも素敵だなと思う。

  • 銀色夏生さんの詩は大好きだけれど
    自分には想像を膨らませられない詩が多かった。
    もう少し大人になったら、読み返したいな。

  • 友達のオススメ本。心に響くポエム、いくつかあった。

  • 写真詩集。

    銀色夏生さんは恋愛系の詩が多いが、風景を抒情的に読むのもうまい。
    本書の中では、「夕空」に

    「この夕空の薄紙を
     四角くはいで
     手紙を書こう」

    なんていう表現があった。

    最近読んだ「君はおりこうみんな知らないけど」よりも、詩も写真も素敵なものが多かったように思う。

    「君をただひとり この悲しい世界に
     取り残されたような気持ちにさせないために」

    という詩は、写真のもの悲しさとすごく合っていた。

    他には、

    「『こんな話、おもしろくないでしょ』
     『いいから、続けて』」

    というのも、ふたりの関係性とか前後のシーンまで浮かぶようでよかった。

  • 読みすすめるごとに、様々な思い出を思い出して、涙が止まらない。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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