詩集 エイプリル (角川文庫)

著者 : 銀色夏生
  • 角川グループパブリッシング (2008年6月25日発売)
3.78
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  • Amazon.co.jp ・本 (158ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673683

詩集 エイプリル (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 咲き誇る花と、散りゆく花びら。

    終わりは始まりで、始まりは終わりで。
    時間も想いも入り口と出口のループの中で
    くるくる回って巡っては消える。

    離れていく時間。手放した関係。
    移ろう景色。解ける想い。

    散った花びらのようにイメージだけを残して消えていく、
    不在と喪失から生まれる銀色さんの叙情的な春の詩集。

  • 4月なので再読しました。詩も写真も淋しくて綺麗です。人間関係って儚くてままならないけど、それでも関わっていきたいです。自分をすり減らさない程度に。相手も大事だけど、同じくらい、自分の感情も大事にしていくのがいいのかなと思いました。

  • 急に思い立って詩集を読んだ。だって4月だし。エイプリルを読んだ。なぜだかエイプリルが終わらないうちに読まなければと駆り立てられたのだ。

    「イメージ」にはっとさせられた。自分から見る自分と相手から見る自分のどちらのことも詠んでいるのだ。イメージってすごく幅のある行為だなあと。イメージして懐かしくなってつらくなって想い出に召し取られる。イメージしてそれを手に入れようとそれに近づこうと心を奮い立たせる。イメージにとらわれすぎると危険だけれど、全くないと心許ないし、しなくていい失敗を許してしまうことにもなるだろう。

    「励ます」を読んで、この人はなんて正しいことを言うのだろうと思った。人が人と付き合う上での本質がそこにあった。これを間違えると、相手とは上手くいかないのだということ。でも、この人がこんなふうに書けるのは、それこそがすこぶる難しくて限りなく「できないこと」に近いということを知っているからだと思う。人の弱さというものが分かるからだ。強がっている弱さに気付いたとき、はったりでも何でもいいからがつんと響く言葉をぶつけて抱きしめて、後は放っておく。はなしてあげる。そういう「やさしいつよさ」を自分が持っていられたらと願う。相手が持ってくれたらと祈る。

    失望も絶望もやっぱり必要だ。そうして人は強くなってゆく。

    3月に何かが終わり4月に何かが始まるような気がしているが、本当は4月は何かを終えるときなのかも知れない。自分の様々な別れを思い出してみても、少し苦いことは否めないけれど、さっぱりしたと言うべきなのだろう。著者が「エイプリル」と題した意味がわかる気がする。誰かと離れたときや別れたときにふさわしい詩集だった。エイプリルは終わりの季節だったのね。いい詩集でした。

    もう一度始めから人生が始まる。
    さっぱりしたと言うべきなのだ。

    つらつらと、つれづれと、とりとめもない思い出を蘇らせる「エイプリル」。冷たい風が温かい風に変わる季節。

    (20120425)

  • じぶんの中にあることばと、向き合おうかなと、おもったり、おもわなかったり。

  • ハッとさせられる詩がいくつかあって、銀色さんの他の詩も読んでみたいと思いました。
    写真も素敵。

  • 300322401   B911.56-ギン

  • 言葉だけでなく、添えられた写真にも心を掴まれた。

  • たまに詩集など読みたくなります。心の中が落ち着いて晴れ晴れとしてきます。 ヤッパリ銀色夏生の詩は素敵です

  • 二枚目の鏡。

  • 「反対のもの」が好き。

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