詩集 エイプリル (角川文庫)

  • 角川書店 (2008年6月25日発売)
3.77
  • (30)
  • (48)
  • (48)
  • (5)
  • (1)
本棚登録 : 414
感想 : 36
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (160ページ) / ISBN・EAN: 9784041673683

作品紹介・あらすじ

君が探していたものはなんだったんだろう、僕でないことだけは、ようやくわかったけど――。全編男性視点でつづる、ロマンティックで哲学的な恋愛写真詩集。

みんなの感想まとめ

テーマは、愛や別れ、そして時間の流れを通じた感情の変遷です。全編を通じて、男性視点で描かれるロマンティックかつ哲学的な詩は、咲き誇る花と散りゆく花びらのように、移ろいゆく感情を映し出します。読者は、イ...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 咲き誇る花と、散りゆく花びら。

    終わりは始まりで、始まりは終わりで。
    時間も想いも入り口と出口のループの中で
    くるくる回って巡っては消える。

    離れていく時間。手放した関係。
    移ろう景色。解ける想い。

    散った花びらのようにイメージだけを残して消えていく、
    不在と喪失から生まれる銀色さんの叙情的な春の詩集。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「不在と喪失から生まれる」
      タイトル通り?何だか切ない感じですね。
      最近、よく目にする夏色夏生。でも実は、ちゃんと読んだコトなし、、、
      ...
      「不在と喪失から生まれる」
      タイトル通り?何だか切ない感じですね。
      最近、よく目にする夏色夏生。でも実は、ちゃんと読んだコトなし、、、

      さっき届いた「夏色会便り」によると<芝生の上の朗読会>があるそうです。
      日時=4/29(火・祝)15:00~15:30
      会場=六本木 東京ミッドタウン 芝生広場
      ※雨天・荒天中止

      どんな風に朗読されるのでしょう、機会があれば聴いてみたい。。。
      2014/04/18
    • 山本 あやさん
      nyancomaruさん∠♡

      銀色さんは切ないものが多いかもですね。
      たまにほのぼのとした
      文字を追うだけでは分からない文学絵本み...
      nyancomaruさん∠♡

      銀色さんは切ないものが多いかもですね。
      たまにほのぼのとした
      文字を追うだけでは分からない文学絵本みたいな
      作品もあったりで、その時々でいろいろと
      感じられて着眼点も大好きな作家さんの一人です[*Ü*]

      朗読会、けっこうされてますよねー。
      私もいつか参加してみたいです。
      地方だとなかなか行けないのが悲しいですが、
      お昼でも夜でもそれぞれに素敵でしょうね~☆
      2014/04/18
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「銀色さんは切ないものが多いかもですね。」
      そうなんですか、、、
      どうして、なのでしょうね(言っても仕方ないコトを書いているなぁ)
      「...
      「銀色さんは切ないものが多いかもですね。」
      そうなんですか、、、
      どうして、なのでしょうね(言っても仕方ないコトを書いているなぁ)
      「いろいろと感じられて着眼点も大好きな」
      タイトルを見て、詩人はやっぱり、切り取り方が上手なんだなぁと感心しています。。。
      2014/04/21
  • 急に思い立って詩集を読んだ。だって4月だし。エイプリルを読んだ。なぜだかエイプリルが終わらないうちに読まなければと駆り立てられたのだ。

    「イメージ」にはっとさせられた。自分から見る自分と相手から見る自分のどちらのことも詠んでいるのだ。イメージってすごく幅のある行為だなあと。イメージして懐かしくなってつらくなって想い出に召し取られる。イメージしてそれを手に入れようとそれに近づこうと心を奮い立たせる。イメージにとらわれすぎると危険だけれど、全くないと心許ないし、しなくていい失敗を許してしまうことにもなるだろう。

    「励ます」を読んで、この人はなんて正しいことを言うのだろうと思った。人が人と付き合う上での本質がそこにあった。これを間違えると、相手とは上手くいかないのだということ。でも、この人がこんなふうに書けるのは、それこそがすこぶる難しくて限りなく「できないこと」に近いということを知っているからだと思う。人の弱さというものが分かるからだ。強がっている弱さに気付いたとき、はったりでも何でもいいからがつんと響く言葉をぶつけて抱きしめて、後は放っておく。はなしてあげる。そういう「やさしいつよさ」を自分が持っていられたらと願う。相手が持ってくれたらと祈る。

    失望も絶望もやっぱり必要だ。そうして人は強くなってゆく。

    3月に何かが終わり4月に何かが始まるような気がしているが、本当は4月は何かを終えるときなのかも知れない。自分の様々な別れを思い出してみても、少し苦いことは否めないけれど、さっぱりしたと言うべきなのだろう。著者が「エイプリル」と題した意味がわかる気がする。誰かと離れたときや別れたときにふさわしい詩集だった。エイプリルは終わりの季節だったのね。いい詩集でした。

    もう一度始めから人生が始まる。
    さっぱりしたと言うべきなのだ。

    つらつらと、つれづれと、とりとめもない思い出を蘇らせる「エイプリル」。冷たい風が温かい風に変わる季節。

    (20120425)

  • はっとさせられる詩が多い。自分の思い出が彩られる心地がする。痛いことも嬉しいことも、銀色夏生さんの言葉と写真が包み込む。

  • 4月なので再読しました。詩も写真も淋しくて綺麗です。人間関係って儚くてままならないけど、それでも関わっていきたいです。自分をすり減らさない程度に。相手も大事だけど、同じくらい、自分の感情も大事にしていくのがいいのかなと思いました。

  • 写真詩集。

    「酷暑の週末」が一番よかった。
    やっぱり夏が一番好きだなぁ。
    はやく夏にならないものか。

    「仲間」のリズム感も好き。

  • また明日会おうと君は言うけど そんな明日は二度とこないと 僕は知ってる

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=B18035

  • 4月になりそっと蓋を開けた。新しい風が優しく吹き込み私の髪を揺らしました。出会いの季節、それでもまだ別れの季節。色んな想いを抱え引き摺り、それでも前を向き歩き出す為、新しいパンプスに足を通す。一年履き潰したボルドーは、苦難、痛み、涙が染み込んで黒ずんでいた。頑張ったね、と撫でて次の相棒は昨年より優しい桜色。新しい靴の香りが堪らなく好き。まだちょっと相性もぎこちないみたいね私たち。桜の花弁が全て散り去る前に、会いに行くと決めたの。少し急ぎ足。二つの影が見えた瞬間、強風で私の全身が桜色に彩られた。あまりに美しく幻想的だったので、私は手を振りスキップ鼻歌で新しい道へ進んだ。

  • じぶんの中にあることばと、向き合おうかなと、おもったり、おもわなかったり。

  • 300322401   B911.56-ギン

  • 言葉だけでなく、添えられた写真にも心を掴まれた。

  • たまに詩集など読みたくなります。心の中が落ち着いて晴れ晴れとしてきます。 ヤッパリ銀色夏生の詩は素敵です

  • 「反対のもの」が好き。

  • 買った後、長らく読まずに放ったらかしにしていたのを発見。「名前」「道に迷う」「いつのまに」「聞こえた」が好き。

  • 他の詩集に比べると共感できる詩が少なかったものの、やっぱり好きです。
    何しろ写真が語る。
    それが好き。

  • 写真詩集。
    それぞれの詩には何の関連性もないが
    写真の流れと言葉の流れで繋がっていく。

    こころに残る言葉がたくさん。

    特に心に残ったもの
    「感情に名前をつけるのはやめなよ
      名づけなければ
       それはそれでないかもしれない」

  • 励ます

    がすき

  • 語調が大好きです。

  • 好きな頁に付箋を付けるのだけど、
    結構付箋が多くなった。
    =心に残る言葉が多い。

    自分が求めていることが、言葉として残されることは
    なんて安心するのでしょう。
    もやもやしたものが、ストンと心に落ちる。
    仲間を見つけたかのように錯覚する。
    ひとりではないと、確認するかのような作業。

    出会いに始まって、終わっていく。
    その過程を描写しているかのような一冊。

  • 切なかったりときめいたり、ドッグイヤーしたいところが沢山。

  • なんと言っていいかわからない
    だけどなにかを伝えたい時
    がんばってねと
    人は言う
    たぶん僕も言うだろう
    もっとぴったりの言葉を探してあきらめて

    また今日も心の中に
    いくつかの疑問が芽ばえ
    深まるばかりの矛盾の谷間から
    仰ぎ見れば空は遠く
    あまりにも青く美しく哀しく
    手を出せず傍観しつつ
    滂沱の涙を流して退場

全31件中 1 - 20件を表示

著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×