きれいな水のつめたい流れ つれづれノート(17) (角川文庫 き 9-73)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (541ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673751

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり好き。

  • なんと10年前!
    つれづれノートをずっと読んでいると、勝手に親戚のオバチャンみたいな気持ちになっていく。
    最新刊は2018年の話だから(読むのが)追い付くのが先か、新刊が出るのが先か。

  • 銀色さんとかんちゃん、関所を通過したっぽくてよかった☆

  • 写真もあるし、日記調なので読みやすい。じっくり読むより電車や車の中とか少しの空き時間に読むのがおすすめ。
    これを読んで初めて家族がほしいと思った。目指せシリーズ全読破。

  • 再読、2回目かな?つれづれノートファンですが、この巻は、私にはあまりおもしろくなかったです。

  • 愛ね…。う~ん、愛を見つけるぞ!の意気込みは凄いです。かんちゃんの写真が沢山。綺麗になりましたね。

  • 再読。

  • ゆううつなときでも自分の中に深くもぐって、辛抱強く、ゆううつが去るのをまつ銀色さんの様子に、励まされました。

    映画「俺たちダンクシューター」
    心温まる、すごくいい映画(byエイジくん)

    映画「トワイライト」
    全体の雰囲気がよくて、妙に変わってる映画。ムード満点の不思議世界。この映画のテーマは「自制心」。

    サントラ
    オープニングのザ・ブラック・ゴースツ「フル・ムーン」
    リンキン・パーク「リーヴ・アウト・オール・レスト」声が好き
    アイアン&ワイン「フライトレス・バード、アメリカン・ウアウス」

    映画「プリシラ」
    オーストラリアの砂漠をバスで旅するドラッグ・クイーンたち。
    その存在が好き。どこにも居場所のない人たち。私は私、と誇り高い人たち。小汚い酒場の舞台で口パクで歌われるシャーリーンの曲が好き。勝手で自由で孤独な歌。戸田奈津子さんの訳って、やっぱり、素敵。

    映画「バスキア」
    天才画家バスキアの映画。映画自体は特に好きではないけど、最後のエンドロールの「ハレルヤ」が大好き。これも、なんだか「人生」そのものだよね。聞いてると、歌詞を読んでると、悲しく荘厳な気持ちになってくる。強く、やさしく生きようと思えてくる。

    シルバーバーチの本
    死んでも次の人生があるという考えを採用すると、自分の死も人の死も悲しくなくなる。言葉遣いが好きな本。

    つるののCD

    足のむくみに対してできること。
    肩も足も湯船につかるのが一番。あとは睡眠。

    菊池さんが、最近会って素敵だと思った人(メッセージの熱い内容にもかかわらず「その伝え方が落ち着いていて、押し付けがましくなくてすごくいいなーと思ったのです」)冨田貴史さんのブログ「RadioActive」。

    P201
    恋愛のピーク時における自己肯定感ってすごいよね。相思相愛の時の。あれがほとんど一番かもね。結局、自分を愛せる瞬間というのが、なにより大きいのかもしれない。そして、別離の時の自己否定感?というのも、それとタメを張る。盛り上がりと盛り下がりは、いつも総量で、イコール。喜びと悲しみは同量なんだよ。いつも。何かから与えられた喜びは、その後、それから与えられる悲しみや苦しみで相殺される。だったら、何を経験しても、結局同じなのねと思うかもしれないけど、そうでもない。喜びを享受して、なおかつ悲しみを曖昧にできるテクニックというのがある。それは、日々こつこつ清算していくという手法。流さないで、受け止めるということ。そうすると、ドカーンとこない。いつも不幸がドカーンと来る人っていうのは、その前の兆候を見て見ぬふりをしてる人だよ。常に清算、常に常時、清算。これで大きな不幸はかなり免れる。幸せでいたいなら、毎日、きちんと誠実でいないとね。自分の気持ちに。

    P239
    究極の恋愛ってなんだろう。それはきっと単純なこと。好きな人から好かれるってことだと思う。どんなに好きでも、相手から好かれないことがある。どうやってもだめなら、それは、あきらめるしかない。私はいまだに、この世にあきれるほど多い片思いの存在理由を考えているのだが、あれもこれもすべて叶ったら、大変だよね。自分に見合う、ということをわきまえるのは大事なことなのかもしれない。相手と自分、内面のどこかが不釣り合いだから、相手にとって自分は魅力的に見えないのだろう。人によって人に求めるものは違う。求めるものが一致した時、人は歩み寄る。とすれば、求めるものが得られない寂しい時期も貴重だ。その時期に、人はお酒のようにまろやかに熟成されるのかもしれない。寂しい時期をお手軽なさわがしさで紛らわしてしまえば、いつまでも荒削りなまま、心は成長しないような気がする。

    P346
    虫くんって、よく心配したりくよくよしたりするって言ってたでしょ?
    もし、何を信じていいのかわからなくなったら、これだけを思って。
    「物ごとは悪いようにはならない」って。
    私が今まで言った他のことは全部忘れていいから、これだけは忘れないで。
    いつも、この言葉を心の中心に置いて。
    不安になったり迷ったりしたら、それが去るまで、何度も繰り返してね。これは本当のことだから。
    「物ごとは悪いようにはならない」と思えれば、不安を感じすぎなくなるし、小さな失敗が気にならなくなります。やがて大きな失敗も必要以上に気にならなくなります。すごく悪いことが起こっても、99%まで悪いこと続きでも、最後の1%でパラシュートが開くということを信じてほしい。それを信じられない人が、99%以前のところであきらめて(ショック死して)いくのです。
    これは、自分を信じるというより、世の中を信じるということなのだけど。
    そうやっていくと、そのうち、心の中心に、確かで、ビクともしない、強い自信みたいなものが、生まれてきます。重い砦みたいに。信念、といわれるもの。それさえあれば、それを頼りに、どんどん伸びて、自分の世界を作っていける。世の中には、信念でしか乗り越えられないものがあります。目に見えるものだけで世界を把握しようとするには、どうしても限界があるので。
    「物ごとは悪いようにはならない」って、バカみたいに繰り返してね。いつか、それがわかるから。信じることでしか行けない場所があるから。

    P363
    私がいつもわりと冷静に細かく自分の気持ちを書いているので、私は常に落ち着いていろいろな物事を納得して受け止めているとか、楽しく人生を謳歌していると思われるかもしれないけど、それは違う。時々、どうして今、普通に過ごしていられるのだろう。どうして、気が狂わないのだろうと、(まあ、冷静にだが)思うことがある。ぼんやりとしながら、目の前に星が飛んでいるときもある。だれの心の中もわからない。わからないから、決して、表面だけを見て、わかったようなことだけは言うまいと思う。恵まれてるから、しあわせだろうとか、悲しい出来事にあったから、あの人は悲しいだろうとか、かわいそうだとか、そういうことも、本当は、言っちゃいけない。ただ黙って、じっと、表面に表れるものを見ているしかなく、その表面に表れるものを解釈することも、慎重に、心してするべきだと思う。

  • 水の深いところに潜って、浮かぶのをじっと待つ感じの半年。
    「カイルの森」を書く過程が分かって嬉しい。

    自分が記憶喪失になって、つれづれみたいに自分の思考回路が文字になったものがあったら、それはすごいよすがだと思う。
    人が「あなたはこうだったよ」って言ってくれるよりも、履歴書みたいな記録よりも、思考回路と、自分の視点。
    記憶喪失しなくても、あの頃の気持ちを忘れてしまったなんて時にも。

  • かんちゃんが高校1年生から半一人暮らし生活をしていて凄いなと思ったけど、さくくんも4年生から夜を独りで過ごすって、凄いと思う。

    この本にせっせの写真は無いけど、せっせとてるくんとかんちゃんって、シルエットがそっくりだと思った。

    パソコンで書くようになってから、イラストが減ったのが寂しいな。
    3人とも、いつも自由な感じで羨ましい。
    3人が居たい場所に居られるのって、せっせのおかげだよね。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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