詩集 風は君に属するか (角川文庫 き 9-75)

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  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041673799

感想・レビュー・書評

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  • 言葉の美しさに触れた。

  • 言葉ので表現を大切にしているブログで知った、銀色さん!
    何冊か読んだうちの、一冊・・
    表現がストーレートだと感じたことと、心の寂しさ、失った愛などの作品が・・今の自分自身には響かなかったかな・・と!
    明日へとつながる言葉との出会いが、欲しいです!
    最後の「建物の夕焼け」が、今の心情と、重なったかもと思います。

  • もともとどこか翳りのある
    閉塞感漂う言葉を紡ぐ人だけれど、
    今回は特に、重たく暗く閉ざされた世界で
    自分の心の深淵を覗き込むような
    内省的な詩が多い。
    どこまで咀嚼して飲み込むか、
    飲み込めるのか、
    読み手の状況に左右されるものばかり。

    印象に残ったのは表題作。
    それからいくつかのフレーズ。

    私は、自分に属する風を持ち続けたいと思う。
    それは誰かを従えるということではなくて、
    周囲を巻き込むということでもなくて、
    自分の正義を信じて生きていけるように。


    飛ぶように駆ける君
    君のまわりの疾風が草原を歪ませる

    風は 君に 属するか
    それとも 野に属するか

    ─「風は君に属するか」

  • 最近読む銀色さんの詩が心に響かない。
    作品のせいか、自分の気持ちのせいか。
    前はこんな風じゃなかったと、いくつか読み漁っている。

    本作は詩集だが、文の長い詩が多い。
    あまり語りすぎな文章が好きではないので、今回もいまいち。

    「細い月の足取り」と「風は君に属するか」はよかった。

  • 2010年刊行。中高生のバイブル、銀色夏生詩集。
    恋の詩が多い印象がありますが、この詩集は、冒頭の「建物の朝焼け」とそれに続く連作詩で重々しく始まり、途中軽妙なもの、内面的なものを挟みつつ進む。
    「静かに暗い気持ち」で内省はピークに達し、フィナーレの「建物の夕焼け」までは大きく解放された明るいしで終わる、ストーリーブックのような詩でした。
    小説ばかり読んで、詩を読んでこなかった中高生時代を少し残念に思う詩集でした。

  • いろいろあって、半年ぶりに本を読みました。この本が半年ぶりの始めになってくれて、本当に良かった。

  • 自然の流れを見てるようで人の感情がそこにあるそんな詩たち 「虹」と「薔薇色の孤独」は繰り返し読んだ   

  • 澄み渡る風のように、すがすがしくなれる詩の数々。
    私の、銀色夏生デビュー作品にして、大好きな詩集。

    他の作品も読みたいと思わせてくれました。

  • 大好きです。まわりの様子や心の動きなど、小さなことに気付くこと、大切にしたいと思います。『夏の岬』が特に好き。ふと浮かんだ言葉の、美しさ。

  • 好きな作家さんが出した新しい詩集。
    開けたその瞬間、緑の匂い~。
    銀色さんの詩は、昔も今も緑の匂いがします。

    ひとつの恋に見切りをつける瞬間だったり
    自分が一歩踏み出す瞬間だったり
    そういう一瞬を切り取る天才だと思います。

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著者プロフィール

詩人・エッセイスト。作詞家としてデビュー。その後、詩人として数々のロングセラー詩集を発表。エッセイ・シリーズ「つれづれノート」が好評を得る。

「2023年 『退屈ピカリ つれづれノート43』 で使われていた紹介文から引用しています。」

銀色夏生の作品

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