三浦和義事件 (角川文庫)

著者 :
制作 : 西口 司郎 
  • 角川書店
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本棚登録 : 48
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (924ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041682050

感想・レビュー・書評

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  • タマフル読書特集(2009.3.7 O.A.)宇多丸推薦。

    いみじくも宇多丸が番組で述べていたように、国民裁判員制度が施行する前夜であるからこそ読み返すべき一冊だ。

    ロス疑惑に於いて三浦和義が黒なのか白なのかは結局闇の中ではあるが、最高裁でも無罪判決とでたのは事実である。
    13年間に及ぶ警察・検察からの執拗な時には脅迫めいた取調べ、偏見と予断にみちたマスコミ報道による誹謗中傷などそのストレスは計り知れない物がある。

    丹念に事実関係を洗い出し、関係者からの証言も取材し、中立的な立場で書かれたこのドキュメントを読んでも果たしてそれが冤罪であったかと断ずる自信は評者にはない。

    ここに国民裁判員制度のそこの無い闇のような恐ろしさを感じる。

    特に感情論から先走った結論ありきの推定をもとに集団ヒステリー状態になっていく当時のマスコミ・日本人の"善意"の恐ろしさには身の毛もよだつ想いだ。

    結局、軍国主義の賜物=国家総動員法に代表される全体主義、集団ヒステリーから抜け出せていないのではないか。
    折りしも昨日、日本テレビ社長が虚偽の情報を放送した責任を取って辞任を表明した。
    目先の視聴率ために大衆好みのセンセーショナルな情報をてんこ盛りにした結果が今の"マスゴミ"という蔑称に繋がっているのだと思う。


    三浦和義氏がロスアンゼルスにて自決(他殺説も?)した今、改めてこの事件を振り返り考え直す時期に来ているのではないか。

  • 20171208

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著者プロフィール

島田 荘司(しまだ そうじ)
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年、『占星術殺人事件』でミステリー界に衝撃的なデビューを果たして以来、累計600万部に達した名探偵・御手洗潔シリーズや、刑事・吉敷竹史のシリーズを中心に数々の傑作、意欲作を発表。
2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。
「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の立ち上げ、選考を務めるなど、新たな才能の発掘と紹介にも積極的に取り組み、名実ともに現代本格ミステリーの旗手となっている。
近著に『アルカトラズ幻想』(2012年 文藝春秋)、『星籠の海』(2013年 講談社)、『幻肢』(2014年 文藝春秋)、『新しい十五匹のネズミのフライ ジョン・H・ワトソンの冒険』(2015年 新潮社)がある。

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