セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 459
感想 : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041682098

作品紹介・あらすじ

「占星術殺人事件」の直後、御手洗と石岡のもとを高沢秀子という老婦人が訪れる。最初はひやかしの客かと思われたが、秀子の知人・折野郁恵の話を聞いた御手洗は「これは大事件ですよ」と断言する。教会への礼拝中、雨が降り出すや郁恵は顔面蒼白となり、その場に倒れ伏したというのだ。その奇妙な行動の意味とは?ロマノフ王朝から明治政府に贈られた"ダイヤモンドの靴"を巡り起きた事件を御手洗の推理が解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 序盤は個人的にかなり好きな御手洗モノ短編、「Ige」のような感じだった。

    衆人環視の中で穴を掘り始める夫婦、雨が降ったことで意識を失った老婆、雨で消される十字架、手におかしな物を持って夜毎歩き回る怪人...

    これらの謎が綺麗につながっていくさまは圧巻。

    そして身代金の回収方法、折野の対母親対策にも驚いた。

    御手洗の優しい一面がのぞける作品の一つであり、御手洗潔ファンとしては嬉しい限りだが、やはり占星術や斜め屋敷のようは奇想天外なトリックも恋しくなる。

  • クリスマス前のこの時期にぴったりの話。

    ダイヤモンドの靴の背景は壮大だけど事件自体はあまり複雑ってわけでもないので気軽に読める。
    殺伐とした中にも少女と御手洗のやりとりなど心が暖まるものがある事件でした。

  • 御手洗さんいったいどこで何やってんだ(笑)。
    ってところから始まる。
    ちょっと歴史のお勉強にもなって良かった。
    ロシア史を探ってみようかなぁ??

  • 再読。
    御手洗から女の子へのプレゼントであり、作者から読者へのプレゼントでもある。
    殺しもなく、極悪人も出ず、とても可愛らしい佳作。
    島田荘司は、強面のわりには乙女チック・漫画チックな話が上手。
    また御手洗の発話のセンスが絶妙。

  • 御手洗潔シリーズ。

    中編程度の長さで読みやすく、エグい描写もない、優しいお話。老婦人の奇妙な話から、大事件の影を見出す御手洗の慧眼ぶりにはやはり驚かされる。一方、意外と子供の相手がお上手な御手洗も見られて楽しい。他の長編と比べると内容の薄さ感は否めないが、御手洗らしい御手洗が見られるし、石岡くんとのコンビも顕在で、これはこれで良し。

  • 2014/06/23

  • 貧しい家庭で
    育ってる中純粋な
    美紀ちゃんには
    ただただ微笑ましく
    そして悲しくなりました。
    プレゼントがそこまで
    高価なものでなくてもいいんじゃないかと
    思ったけどストーリーも
    よくできていて面白かった。
    石岡くんはちょっと鈍すぎる
    気もするけど…w

  • 御手洗シリーズ。文庫版で再読。
    レビュー書くの遅れたけど、丁度クリスマスの時期に合わせて読みました。
    心配するなよ、威張る相手にだけさ!って言ってたこのころの御手洗が好きです。美紀ちゃんももう40くらい?になってるだろうけど、いつまでも御手洗と石岡君と過ごしたクリスマスのことを覚えていたらいいなと思う。

  • 薄幸の少女に御手洗流のクリスマスプレゼントを。サンタクロース(=セント・ニコラス)はともかく、ロマノフ王朝の秘宝(ダイヤモンドの靴)でなくても良いんじゃない。

  • 【本の内容】
    「占星術殺人事件」の直後、御手洗と石岡のもとを高沢秀子という老婦人が訪れる。

    最初はひやかしの客かと思われたが、秀子の知人・折野郁恵の話を聞いた御手洗は「これは大事件ですよ」と断言する。

    教会への礼拝中、雨が降り出すや郁恵は顔面蒼白となり、その場に倒れ伏したというのだ。

    その奇妙な行動の意味とは?

    ロマノフ王朝から明治政府に贈られた“ダイヤモンドの靴”を巡り起きた事件を御手洗の推理が解き明かす。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    本書の名探偵・御手洗潔が聖夜に起こす奇蹟は、不可解な謎を鮮やかに解く痛快さと、心を温かくするさりげない優しさに満ちています。

    ロマノフ王朝から明治政府に贈られた「ダイヤの靴」を巡る謎、さらに一人の少女に迫る危機を明晰な推理がたちどころに解決する面白さは、まさに現代日本ミステリがもたらした“奇蹟”。

    大切なひとに美しい奇蹟を目撃させたいと願うすべてのひとに、ぜひ本書をオススメします。

    [ おすすめ度 ]

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著者プロフィール

●著者紹介
1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2021年 『島田荘司選 日華ミステリーアンソロジー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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