セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴 (角川文庫 し 9-9)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 495
感想 : 41
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041682098

感想・レビュー・書評

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  • 島田荘司(というか御手洗)らしい良い話だったです。ダイナミックなトリックも相変わらず。最後の展開はある意味容易に想像ついたけど、やっぱり御大の文章で読むと無条件に感動できる。まぁあんな靴を託された池田先生の心中いかに、はちょっと思ったけど。

  • 御手洗はホントに焦らすなぁって、再度思い知らされたナリ。

  •  御手洗潔という、ある意味エキセントリックな名探偵が、なぜ魅力的なのかを物語るような物語。いい話だね。わかりやすいしきれい。手品のあり方として、「後か前か」しかないわけだから、基本に忠実で、きれいに飾り付けがしてあって、飾りをとるとしっかりしたそこ味が見えてくる、まさにデコレーションケーキのような作品。おいしかった。

    2007/11/11

  • 世間話の中から事件を拾い上げる御手洗。説明を聞けば納得もしますが、どうしてそういう風に思考が働くのか、相変わらず謎です。
    事件そのものよりも、事件に対する御手洗の姿勢、というか、接し方というか。ほんとに趣味でやってるんだなあと。
    だからといって、靴の行方を闇に葬っていいものではないと思うんですが、結果的に心憎い演出になりました。石岡の説得を受け入れるあたり、やっぱり親友なんだなあと思いました。いや、もちろん自分自身で納得した上でのことですけど。

  • 大好き、島田さんっ♡♡
    この方は日本の推理小説界で、本当に大きな存在だと思ぅ☆★
    (ちなみに、私がミステリーにはまるきっかけになった 
    綾辻行人さんを世に送り出して下さった方です♡)

    御手洗潔(みたらい・きよし)君の変人っぷりから(笑)、
    名探偵としての腕前・そして彼独自の世界観、優しさ。
    久し振りの御手洗シリーズにめろめろです♡
    島田さんの本は、本格ミステリとしても面白い本ばかりだし、
    シリーズ物としてもほんとに好き♡♡

    でもほんと、どうして御手洗さんはこんなに変人なんだ。。笑
    ……そんなところも好きだけど♡(*≧m≦*)

    (2007.05メモ→2010.04ブクログ)

  • 内容は、石岡さんと出逢ったその後くらいなので、話としては古い話です。
    だからまだ御手洗さんを良く知らない頃の石岡さんが面白いです。
    人間って慣れが必要ですね。

    ページ数としては短いので2,3時間ぐらいで読めるお話です。
    偶然が重なって事件になったもので、最後は御手洗さんらしいというか。
    純粋な人間に対しては優しいですよね。

    彼だから出来る事、彼だから出来た事。
    クリスマスに読んだら、ちょうど良かった話かもしれないです。
    たまには殺人のない話もいいかも。

  • 御手洗シリーズ。
    女性に厳しい御手洗さんだけど、無垢な少女にはやさしい。
    せっかくなのでクリスマスに読んで、あたたかい気持になってほしい。
    『数字錠』に通じるニュアンスの、純真なものに対するやさしさは、御手洗さんの犬好きと関連してるのかしら。

  • 「好き」という意味では氏の作品でコレが一番かな。
    コレを読んだ直後にエルミタージュ展に行った所為もあるかも・・・。

  • 07.2.24
    ミステリーというよりは読み物として読んだ。

  • 新規購入ではなく、積読状態だったもの。
    2011/1/1~1/3

     「占星術殺人事件」の直後に起こった事件をウプサラにいる御手洗が回想する形でストーリーが展開される。ロマノフ王朝から明治政府に送られたセント・ニコラスのダイヤモンドの靴を巡る事件。相変わらずの御手洗潔の御手洗っぷりが満開である。「鹿男」につづいて、今年の読書は良い感じでスタートできた。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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