帝都物語 5 魔王篇 (角川文庫 緑 690-5)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 131
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041690055

作品紹介・あらすじ

帝都完全崩壊を策した怪人、加藤保憲は"将門の霊"との闘いに敗れ、満州へと去った。世情は軍部の圧力が強くなっていた。その最中、血気盛んな青年将校らを背後から操る怪しげな思想家がいた。北一輝。法華経を信奉し、不敵にも"昭和維新"を企んでいた。そして遂に、"霊告"は下り、昭和11年、2.26の日を迎えたのだった…。サイキック伝奇長編小説第5弾、戦前篇完結!

感想・レビュー・書評

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  • 北一輝が怪しすぎる!ついに二・二六事件が…!そしてフリーメーソンが!怪しい建物とか!ゾルゲとか!もう一気にきな臭くなりました。雪子が大きくなってなんかほっとした。そして洋一郎はかわいそうな人だった。

  • 東京に軍事的象徴があふれ出し、不穏な時代が到来。次回は戦争編か?
    物語開始からすごく時間経ったな…雪子がもう大人。加藤は賢者タイム(違)でお休み。
    あの人は随分アッサリ死んだな。

  • 2・26事件を特別に扱いたかったと思える第5巻。魔王とは2・26事件を陰から操ったと言われる北一輝。法華経を読誦して超常現象を起こすシャーマンとして描かれている。2・26事件に虚実を織り交ぜた構成だが、魔人・加藤は登場せず。

  • なんみょーほーれんげーきょう
     なんか、荒俣先生の持つ体系でも、式神遣ふ系>>>星辰で何とかする系>>>術とかでなんかする系といふ魔道士ヒエラルキーがなんか見られる。ので、「ただ単にお念仏で電話とか飛ばせるだけ」の北一輝さんは、プリーストキングができるといってもアレなのである。多分。

  • 帝都物語〈5 魔王篇〉 (角川文庫)

  • 著者、寺田寅彦と幸田露伴が好きなのか扱いがいい。
    下衆な官僚辰宮には鉄槌が下るのはいいが、雪子の恋愛沙汰といい中途半端。加藤は表立って活躍しないし、歴史上の人物を絡めるのはいいが使い捨てていくばかりで、物語として深みがない巻だった。

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著者プロフィール

作家・翻訳家・博物学者。京都国際マンガミュージアム館長。
平井呈一に師事、平井から紹介された紀田順一郎とともに、怪奇幻想文学の日本での翻訳紹介に尽力。のち活動の幅を広げ、博物学をはじめとして多ジャンルにわたって活躍。
主な著書に『妖怪少年の日々』、『帝都物語』シリーズ(ともにKADOKAWA)、『世界大博物図鑑』(平凡社)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新書)など。『怪奇文学大山脈』Ⅰ~Ⅲ(東京創元社)を編纂。

「2021年 『平井呈一 生涯とその作品』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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