地球暗黒記〈3〉アルカ・ノアエ (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (346ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041690161

感想・レビュー・書評

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  • サバイバルゲームはじめるとは思わなかった…

  • おっ、オイ! と突っ込みたくなる展開になかなかついていけない。行方不明の母を捜しに行った女子高生の物語は、ハワイ(ポリネシア全体か?)をめぐる森岡商会とBNASの陰謀や戦いの物語となり、核という第三の神が現れ地球脱出の話へと。えーっ? これSFだったのか!捜し求めていた母とのオドロキの対面にもびっくりするが、そこからなぜかRPGのようなゲームの世界に突入! この話はどこへ行くんだ?唐突なラストにとまどいながら、思い返してみれば、荒唐無稽で作者のやりたい放題な物語だったが、メッセージの多い作品であるのは確かだ。福島原発の問題真っ只中のこの時期に、この作品をたまたま読んだのは偶然だろうか。

  • ついに主人公の陽子は米国の秘密結社BNASに拉致されハワイ島キラウェア火山の地下大洞窟へ。仲間とともに命を懸けた洞窟脱出ゲームに参加させられてしまいます。なぜそんなに敵対しあうのかよくわからない秘密結社同士の陰謀もすごいですが、ハワイに代表される南国の楽園の暗い歴史と「楽園」そのもののイメージがいかにして作られていったかを読むと、まさしく熱で思考も溶け暗黒に落ちて行きそうになります。ハワイは火山島なので珊瑚のかけらからなる白い砂浜は本来無い。南国ビーチの代表椰子の木も、もともとは無い。バナナ畑ももともとは無い。ではどこから持ってきたか・・・どんどんアメリカナイズされ、日本の観光用にイメージを上塗りされて完璧な「楽園」のできあがり。そしてポリネシア文化は死滅する・・・この恐ろしいサイクルが、地球規模の陰謀とつながって実に暗澹たるイメージが出来上がります。命がけでの脱出を果たし帰国した陽子も変貌をとげ、もはや学校生活にはなじめなくなってしまいます。なんという絶望感を孕んだラストシーン。南国の印象を一変させるこの作品。次にミクロネシアの島に行くときには、見る目が変わっているに違いありません。

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著者プロフィール

1947年、東京都生まれ。作家、翻訳家、博物学者、幻想文学研究家として、多彩な執筆活動を行う。シリーズで350万部を超える代表作『帝都物語』(角川書店)で日本SF大賞受賞。『世界大博物図鑑』全7巻(平凡社)ではサントリー学芸賞を受賞。おもな監修・著書に『モノのはじまりえほん』(日本図書センター)、『日本まんが』全3巻(東海大学出版部)、『すごい人のすごい話』(イースト・プレス)、『サイエンス異人伝』(講談社)、『江戸の幽明』(朝日新聞出版)など多数。

「2018年 『しらべる・くらべる・おぼえるチカラが身につく! うんこ図鑑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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