- Amazon.co.jp ・本 (465ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041690185
感想・レビュー・書評
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陽宅風水をテーマにした、ホラー小説。
読者を怖がらせるため、ちょっと極端なことを書いているが、正統風水の見解とはずれているので、あんまり真に受けないこと。
むしろエンターテインメントと開き直る(のでドラマになると椎名桔平が演じた黒田龍人は、占い師のメリットを高らかに宣言する)風水イデオロギーが、「実際に薬効を持ってしまう聖遺物」「軍神弁財天とゴッドウォーズとしての源平の合戦説」「大黒天のイデオロギー」、「観音像」と接触してしまう、(後に南米からパワーをトランスファーする話があったぞ)と言う点は注目すべき。
「能力者をビビらす超能力」(主人公黒田の相棒ミズチを筆頭に、チャネリング能力や呪いを持つ者はその能力が自身を傷つける)は、著者のゴシックホラー(キャリーも入るらしい)に関するセオリー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
なぜ今まで読もうとしなったのか、今更ながら疑問です。
角川ホラーを読む人なら一度は目にしたことがあるだろう(勝手なイメージ)、「シム・フースイ」シリーズの1作目です。
食わず嫌いをなくそうと思って買ったまま積読になっていた1冊です。
簡単な粗筋。
新婚夫婦が住む新築の一軒家が事の発端。
新しいはずの家の中が、なぜかカビ臭い――それに気づいた直後から家の中にはカビが大量発生し始めた。
しかも数ヶ月前に加入した生命保険会社から配られる「占いカード」は、不吉なほどに最悪な運勢を当て続ける。
妻はついにカビのせいでノイローゼになってしまう。
その夫から話を聞いた風水師がその家庭を調べていくうちに明らかになる真実とは――。
全然関係ない話になりますが、粗筋書くのって難しいですね……。
伝わればいいのですが。笑
風水ってあまり興味なかったのですが、ちょっと気になり始めてしまいました。
(↑これが食わず嫌いの原因。笑)
怖いという感情はあまりなかったのですが、生活する上での身近な恐怖っていうのはありましたね。
いや、恐怖というより……何だろう。
読んだあとに自分の家を風水で調べたくなるような怖さ。
もしも自分の家もそうだったらどうしよう、といった感覚。
別に風水自体が怖いわけではありません。笑
ラストが少しなだれ込んだ感があったけれど、普通に面白かったですよ。
結構ためになるような話があるので、読了感は良しです。
軽すぎず、重すぎずといった感じでした。
とにかくコレを読んで思ったことはただヒトツですよ。
カビには気を付けよう。
怖いですね、カビ。
一人暮らしの身には結構ズシリときてしまいました。笑
部屋掃除しようかなー。 -
背表紙
発端は新婚家庭。小林雅子は悪夢にうなされて目を覚ました。カビ臭い。新しい家なのにカビが異常に繁殖する。生命保険会社が配る占いカードは、最悪の運勢を暗示する。新妻はカビ・ノイローゼで狂っていく。困り果てた夫の正彦は、半信半疑で事務所の扉を叩いた。風水師・黒田龍人。土地や建物を看て吉凶を判断し、適切な処置を施す。女風水師ミズチとともに調査を開始した黒田は、恐るべき邪気の存在を知る−
本邦初、前人未踏の風水ホラー小説。〈書き下し〉 -
斬新なホラー小説
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新婚家庭で、幸せいっぱいのはずの夫婦に、
災いが降り注ぐ。。。
新しい家なのに、なぜか、カビが異常に繁殖する。
新妻は、恐ろしい悪夢にうなされることも多くなった。
そして、次第に、カビ・ノイローゼに陥り、狂っていく。
困り果てた夫は、半信半疑で、風水師・黒田を訪ねた。
女風水師。ミヅチと共に、調査を開始した黒田は、
恐るべき、邪気の存在を知る。。。
恐ろしいカビの化け物と対決するシーンは、迫力があり、
恐怖がじわじわと迫ってきて、面白い!のだが。。。
ラストがあいまいすぎて、いまいち、すっきりしない。
出来れば、納得のいく、結末にしてほしかったなぁ。。。
風水って、あまり気にしてなかったけど、
寝室に鏡を置いてはいけないって、書いてあって、
我が家は、私の大きな鏡台が寝室にあるんだけど。。。
うーん。。。。でも、他の部屋へ移動するのもなんだし。。。
今のところ、これといった災いもないし、まっ、いっか。
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シムフースイシリーズではこれが一番すき。
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5巻まで所有。
著者プロフィール
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