帝都物語 第伍番 (5) (角川文庫)

著者 :
制作 : 田島 昭宇 
  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (354ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041690291

感想・レビュー・書評

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  • この巻は「百鬼夜行篇」と「未来宮篇」でした。
    けっこうリアルに歴史をなぞってきたお話から、執筆された当時は近未来だった昭和70年あたりを描いています。

    百鬼夜行篇では、70年安保闘争から全共闘運動という日本人同士が殺し合う鬼が喜びそうな時代が描かれていました。
    三島由紀夫さんがけっこう重要なポジションになっていました。

    今まで実在の人物をこれだけ勝手に描ける荒俣さんの突き抜けっぷりが合わなかったんだけど、未来宮篇になると時代もパラレルだし、それが逆にリアルっぽくて面白かったです。

    殺伐とした時代を背景に人が人を平気で意味もなく殺していくとか(モーター付自転車の暴走族とかね…)、夢も未来もない近未来の東京がまさに「魔都」で、こんな「帝都」はさっさと廃墟になってしまえばいいのに…って感じがじわじわきました。

    なんだか三島由紀夫さんが自死して大活躍って感じだったよ。

    このあたりの感覚は、荒俣さん世代にはわかるのかなぁ?
    我が家の面々は、さすがに三島さんの自死は知識としてしか知らないからねぇ…。

  • 長編をダラダラ平行に読んでみよう続行中。というか、4巻っていつ読んだっけ?

    戦後から70年安保の学生運動、その1970(昭和45)年からひとっ飛びに昭和70(1995)年へと一気に飛ぶ第5巻。元々の文庫だと3冊分か?

    辰宮洋一郎、由佳里亡き後、加藤は当然のこと、あまり出てこない雪子と目方恵子を軸に、三島由紀夫(平岡公威)が準主役レベルで活躍する1970年。この時期の作家はどうしてもこの70年安保闘争は避けられないようで、そこを加藤の日本転覆の一端、動乱として描かれているのは、我々世代にはちょっと白けるかな。

    後半(元の文庫だと別の巻)になると、突然混乱を極めた昭和70年の妖怪と難民だらけの東京は、書かれた当時は未来だった。

    これまでの巻に較べると、圧倒的に風景や流行などの世俗の描写が少なくなり、呼んでいる側からするとボンヤリした印象となっている。そのせいもあってか、小さい章が細切れで続くため、読みやすいけれども消化不良感が残る。

    また、70年安保というのなら、ベトナム戦争辺りと絡める何かも欲しかったし、三島由紀夫が死んだあとの、せめて昭和50年代の描写も少しは欲しかった。

    赤瀬川原平や南伸坊らしき路上観察学会絡みの人たちがちょろっと出てくるところは、サブカル本読みにはニヤリとさせられるが、世紀末東京の描写が単調になっており、色々と仕掛けができたところで終わるのは解るが、さてもうあと1冊分(元の文庫だと2冊分)つづくのかしらん?というちょっとした不安が残った。

  • これだけ読み続けていると、さすがにこの世界観にも馴染んできた。加藤保憲は、敵対する者ともコミュニケーションを密にとる、面白いキャラだなあ。

  • (全巻合わせた感想)
    難しかった。風水など占いだと思って、まったく興味がなかったが、地脈などの大地・経度緯度などの太陽、地球の関係などを基本とした学問であることが分かった。

    ただ、怨霊などの非現実的な現象や不老不死、生き返りなど話についていけなかった。また、好感を持てる登場人物が居ないので感情を込めて読めなかった。寝る前に読むには良い本。

  • 有名な三島事件(と言っていいのかな?)のことをこの本で読んで気になり調べてみることになったけど、まさかそれをこう物語に絡めてくるなんて上手いなあ。
    後恵子さんを心から尊敬してしまった。普通ここまで出来ないよ。流石、加藤が認めた女性なだけあるわ。ここまでくると却って怖いけども。
    勉強をわくわくしながらするのってそうはないと思う。最終巻どうなるのか、ドキドキものです。

  • 加藤!!加藤がすべて。か・と・う・や・す・の・り!

  • 恵子さんこえー

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