- Amazon.co.jp ・本 (544ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041690413
作品紹介・あらすじ
幕末の会津。ある寺に、イザナミ・イザナギ両神が日本を生み出した時に使ったとされる伝説の秘宝・瑠璃尺が隠されていた。瑠璃尺を奪い取った魔人・加藤は、日本を滅ぼし、自らの新しい国を作り出すため動き始める!
感想・レビュー・書評
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下巻にて。
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魔人加藤再び!
舞台を明治維新まっただなかに移して、直参旗本の加藤さんが、会津で土方歳三さんと暴れたり、いわゆる「つぼのいしぶみ」のある場所に闇の内裏を築こうとしたりしていました。
こっちの加藤さんはよりクズっぽくなっていて、けっこうバイオレンスな感じ。
女性を平気で殴る蹴るのイヤなヤツでした。
本編より時代が古くなっているぶんリアリティを感じなくてすむので、自分としては本編より読みやすかったです。
去年、多賀城にあるほうの「つぼのいしぶみ」は見てきたから、あのあたりが舞台か~って楽しめているから面白いのかもしれないけどね(笑) -
感想は下巻で。
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「新」とかついていますが、舞台は過去です。
明治維新の時代の魔人加藤。えっ、そんなんあり~。でも、ありですよ。
メインのストーリー自体は、帝都物語の焼き直しっぽいところも多いのです。加藤、あいかわらず女に弱いです。
が、この小説は、ストーリーだけが読みどころではないのです。ウンチクがメインなのです。多分。
それが、やっぱり、面白い。
今回は、国生み神話における定規とコンパスをめぐる冒険です。
こういうネタをしゃべらせたら、荒俣 宏、本当に、天下一品です。 -
幕末を舞台にしたSF作品。妖術を操る旗本である加藤重兵衛の日本を滅ぼして新しい世を創ろうとする野望を、新選組の土方歳三や平田篤胤門下生、会津藩や秋田藩の武士達が阻止しようとして加藤と激戦を繰り広げる話。
幕末が舞台のSF小説を読むのは初めてでしたが、乾退助や斎藤一などの実在した人物が多く登場したり、古代の怨霊(これも平将門や橘逸勢といった実在の人物)を呼び戻すといった設定などが非常に面白かった。 -
本屋で見かけて思わず衝動買い
上・下全2巻 -
09/09/01読了。