闇から覗く顔 ドールズ (角川文庫)

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  • 角川書店 (1998年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041704073

作品紹介・あらすじ

自分の創作折り紙の個展会場で江戸期の手法で折られた蜻蛉を見つける華村。その夜、弟子の女性が殺され、現場にも紙の蜻蛉が落ちていた。少女の体に蘇った江戸の人形師・泉目吉が解き明かす四つの事件。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

テーマは、江戸の人形師が現代の事件を解決する中での人間ドラマと優しさです。作品は短編集で、特にキャラクターの存在感が増し、前作の不気味さが和らいだ印象があります。主人公の目吉は、事件を解決する際に犯人...

感想・レビュー・書評

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  • これまた再読。
    怜ちゃんが江戸言葉で喋りだすとテンションあがる。ずっと目吉先生でいてほしい程。

  •  ドールズシリーズ第2弾。
     1990年、中央文庫で購入。検索画像が中央文庫でみつからず、こちらで登録。
     中篇4作。紙の蜻蛉はTVドラマ化されたはず。
     お化け蝋燭…などは今思えば岡本綺堂、半七シリーズを思い出すし、だまし絵はその後のだまし絵歌麿を連想させる。
     あれから30年。30年後の視点で読み返してみよう。

  • 「ドールズ」に続く短編集。キャラの存在が定着したこともあってか、一作目の不気味さは薄れた気がします。
    目吉いいなあ。それぞれの事件を解決するのだけれど、その解決のしかたが素晴らしい。限りなく優しい解決のしかただと思います。これはやはり彼にしかできないことなのでしょうね。犯人を暴いて糾弾したところで何もならない。犯人の心を解きほぐすことこそが本当の解決だという気がします。
    お気に入りは「鬼火」。これ、犯人の情念がものすごく怖いですよ。なのに解決は優しくて。一気に穏やかな気分になれました。

  •  一作目『ドールズ 闇から来た少女』に続くミステリー短編集。
     天保年間に生人形(いきにんぎょう)細工で知られた職人、「泉目吉」こと泉屋吉兵衛(二代目)の魂が、現代日本の小学生女児の体に転生したという特殊設定の謎解きストーリー。
     探偵役の目吉先生の江戸弁が小気味よく、厳密に推理小説というよりは、人情物の体が強い。
     江戸時代の男性ならではの軽妙な感性、篤い情による諭しがしんみりと沁み入る。

  • はい、ファンタジーでしたねえ。
    目吉センセーの事件簿、と言ったスタイル。
    まんまと最後はハラハラしたけれど、流し読みにもぴったり。もはや目吉先生のキャラ感が凄い。まあ古めかしいけれどエンタメ系小説です。

    著者は江戸文化?や知識?に長けた方なのか。写楽殺人事件とやらを読んだらまた違う楽しみがあるのだろうか…。

  • 短編集なので気軽に読めた。が、ドールズを読んでいないと設定がまるでわからないので本としては優しくない。軽いミステリー集なのだがどの事件も犯人がサイコパスなんだがただの一般人なんだか気質のようなものがはっきりしない感じはある。短編で無理にいい話として纏めている感はあるなぁ。この著者のストーリーテリングの力なんだろうけど捲る手は止まらない感じの本なので面白かったのは面白かったです。次作の「ドールズ闇から招く声」が長編な事もあり、書き込んだ方が深みが出て良いのだろうな。

  • 仙台で個展を開いていた創作折り紙の第一人者・華村研は、何者かが江戸期の手法で見事に折り上げた“紙の蜻蛉”を会場で見つける。その夜、弟子の女性が殺され、現場にはまたも紙の蜻蛉が落ちていた。華村を凌駕するほどの技の持ち主は誰か。彼が探し当てたのは、八歳の無邪気な少女・怜だった。しかも怜の身体には、江戸の天才人形師・泉目吉が甦っていた―。あらゆる仕掛け物から、はては人情の裏側にまで通じた比類なき名キャラクター、目吉先生が鮮やかに謎を解き明かす四つの事件。「紙の蜻蛉」「お化け蝋燭」「鬼火」「だまし絵」を収録。

  • もう少し怖い内容かと思っていたけれど、実際には目吉が自分の正体を明かすことで人の悩みを解決するような人情話の色が濃くなってきた。
    現在置かれている状況を正しく認識した目吉が見せる江戸への郷愁や技術力、出現するタイミングの絶妙さやぶっきらぼうなようで優しい言動など、最初の頃の異物感は消えてすっかり魅力的な存在へと変わりました。
    最終的には消えてしまうだろうと予想するものの、しばらくはこの世界を楽しみたいです。
    惜しむらくはタイトルと装丁です。このホラー感がなければもっと多くの人に読まれる作品になったと思う。

  • これは「ドールズシリーズ」2冊目になる。

    2冊目は短編集なので
    どれを読んでも最後は
    おっさん目吉センセーが現れて
    江戸言葉に江戸時代の仁義で
    犯人を説得する。
    これが何とも良い。
    私が犯人でも
    説得されて出頭するわ。

  • 美少女月岡怜と目吉センセーとのコラボがなんともいえません。「ドールズ」シリーズはいつも楽しみ。

  • 前世の人格(江戸の人形師?)が少女の中に存在して…というちょっぴりファンタジーなお話。2作目から読んでしまったのですが、それでも面白かった(*´∀`*)短編集ではなくガッツリ長編で読みたい★2015.05.13読了

  • 前作のドールズと比べるとホラー要素は全くと言って良いほどありません。

    前作では長編でしたが今回は連続短編。
    少女の中に甦った江戸時代に生きた男。
    その男が現代の事件を解決していきます。

    とっつき易さは今作の方が断然上ですね。
    短編になっても面白さは衰えません。

    次作もセンセーの活躍を期待して読み進めようと思います。

  • ドールズシリーズ、2作目。

    今回は目吉センセーによる推理物、4編。時々オドロオドロしい表現が出てくるものの、目吉センセーの茶目っ気さが随所で現れ、楽しく読める。この世の人ではない目吉センセーよりも、現実の人である犯人の方がよっぽど怖いっていうのがミソ。

  • 再読。4編の短編集です。
    影絵だとか折り紙だとか、本当に好みのツボをついてくる作品です。
    こういった専門的な部分や時代考証が、簡潔かつ丁寧に効果的に織り混ぜられていて、そういった部分も読んでいて本当に楽しいです。
    そしてなんといってもセンセーのお人柄が魅力的。
    縁の地での心中、いかほどだったかと思うと胸が苦しくなります。
    各編のタイトルも実に良いです。

  • これもまだ読んでいなかったドールズの続編。
    短編形式で軽快に楽しく読めました。ホラーなのに(^^;;

  • 二作目。短篇。目吉さんの推理が時代劇ばりにばしっと冴えてて爽快。もちろん題材はグロいけど。

  • 8歳の怜に乗り移った甦りの泉目吉センセーが、事件を解決するお話です。

    第一弾を読んだときは、少女に江戸時代の人形師が乗り移った経緯が書かれてたのでちょっと怖くてホラーっぽい要素が多かったんだけど、第二弾は完全ミステリーになってます~。
    この怖そうにみえた目吉センセー。今回はとって人情味のある良い感じになってますぅ。
    目吉センセーの話す『江戸弁』がこれまたカッコいい!!
    解説によると、この目吉センセーが話す江戸弁は、怜の声で言ってるらしい。ついつい、どすの利いたおじさん声を想像してしまうんだけど、体を借りてるだけだから、声は幼子の音色なんだって。
    解説を書いたファンクラブの代表の人が怒ってた。。。(笑)

    まぁ~、そんな目吉センセーが4つの事件を解決していく話。
    みんな、真犯人は目吉センセーに説得され自分のしたことに目覚めていくエンディング。
    めでたし、めでたし。って感じで終わってます~。

    でもね、ああやって悟られると大人しくなっちゃうよね~。
    私も、目吉センセーのような人に悟られたいです。
    第三弾が楽しみ。

  • 「ドールズ」シリーズ第2弾。短編4つ。江戸内容&センセー活躍で面白い。

  • お馴染み目吉センセーによる謎解きシリーズ。「紙の蜻蛉」「お化け蝋燭」「鬼火」「だまし絵」を収録。

  • ドールズシリーズ 2
    短編4つ。8歳の怜の体に蘇った江戸の天才人形師目吉とその愉快な仲間達が 次々おこる事件の真相に切り込んでいくパターンで面白い。目吉先生のあぐら姿にタバコとお酒が定番なんだけどその姿(怜)を想像すると複雑だが笑っちゃう。犯罪を犯した者たちの心奥深くに届く言葉で彼らが変わっていく姿はいいよね。

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著者プロフィール

1947年岩手県生まれ。早稲田大学卒業。83年『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、87年『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年『緋い記憶』で直木賞、2000年『火怨』で吉川英治文学賞を受賞する。他の著書に『炎立つ』(全5巻)、『天を衝く』(全3巻)などがある。

「2009年 『To Tempt Heaven』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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