ドールズ 闇から覗く顔 (角川文庫)

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本棚登録 : 282
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (359ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041704073

感想・レビュー・書評

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  •  ドールズシリーズ第2弾。
     1990年、中央文庫で購入。検索画像が中央文庫でみつからず、こちらで登録。
     中篇4作。紙の蜻蛉はTVドラマ化されたはず。
     お化け蝋燭…などは今思えば岡本綺堂、半七シリーズを思い出すし、だまし絵はその後のだまし絵歌麿を連想させる。
     あれから30年。30年後の視点で読み返してみよう。

  • これは「ドールズシリーズ」2冊目になる。

    2冊目は短編集なので
    どれを読んでも最後は
    おっさん目吉センセーが現れて
    江戸言葉に江戸時代の仁義で
    犯人を説得する。
    これが何とも良い。
    私が犯人でも
    説得されて出頭するわ。

  • 二作目。短篇。目吉さんの推理が時代劇ばりにばしっと冴えてて爽快。もちろん題材はグロいけど。

  • ドールズシリーズ 2
    短編4つ。8歳の怜の体に蘇った江戸の天才人形師目吉とその愉快な仲間達が 次々おこる事件の真相に切り込んでいくパターンで面白い。目吉先生のあぐら姿にタバコとお酒が定番なんだけどその姿(怜)を想像すると複雑だが笑っちゃう。犯罪を犯した者たちの心奥深くに届く言葉で彼らが変わっていく姿はいいよね。

  • 2011/9/22に月下天使の文庫版が出るので再読。
    濃密な短編集。知り合いの墓を前に涙を流す目吉センセーが切ない。
    いつの世も一番怖いのは物の怪ではなくヒト。

  • 図書館で借りました

     推理。第二段。
     八歳の少女の中に蘇った江戸の天才人形師「目吉」。
     周辺に起きる騒動。

     名前と表紙の絵のわりに、怖くはないです。むしろ、コミカル。
     目吉はとても優しいです。犯人を罵ったりしません。
     昔の恋人に裏切られ、殺してしまった同性愛者の青年に「惚れた男を殺したと、胸を張りなさい」と、言ってあげたり、嫉妬と生への執着で娘のように愛していた女の子を刺してしまった有名なボランティアの一人者に、「貴方は、自分を愛してくれた二人に甘えてしまっただけ」と、優しくさとす。
     愛嬌があるし、無夜は彼が好きです。でも、煙草吸うのはよくないね、その体で。(苦笑)
     本体の、八歳の玲はなんだか、嫌い(笑)だってわがままなんだ・・・。

     その周囲にいる人たちも皆優しい。
     叔父を筆頭に、その恋人、理解ある医者たち。
     犯人達も物悲しくて。
     一巻は友人から借りて読みました。
     そちらは、目吉が唐突に現代に現れて、当惑し、怯える姿があります。で、転生に関する資料やら、目吉の正体探し。
     今回は、身内は「こういうもの」「いるもの」というひとで、目吉を受け入れきった状態で進行。いまいちなのは、父親のみ。この人はあまり登場しない。

  • 目吉センセーシリーズ第2弾の短編集。
    この中の2作品が自選短編集にも収録されていたので、久々に
    引っ張り出してみました。
    してみると、やっぱりイチオシは「鬼火」だなぁ。
    想像妊娠ならぬ想像胆石もスゲーと思ったけど、道半ばで死と直面した
    人間の心理描写が絶妙だと思います。


    【収録内容】
     ・紙の蜻蛉
     ・お化け蝋燭 (自選短編集1にも収録)
     ・鬼火 (自選短編集1にも収録)
     ・だまし絵
     <解説>阿部旨宏

  • 8歳の少女の体に魂だけ入り込んでしまった江戸時代の人形師「目吉先生」
    現代の日本に戸惑いながらも、周囲に支えられて恩返しをと考える義理人情に厚いお方です。
    その「目吉先生」が、人間の厚みと推理でもって事件を解決していきます。
    でもただの推理物ではなくて、かなりホラーです。怖いです。
    でも一気に読んでしまいます。

  • 目吉っつあん!
    一作目より断然好きだ。
    北山とか中津川とか北ホテルとかよく知る地名が出てきて嬉しいし。

  • 少女"怜"の推理が冴え渡る、高橋克彦ドールズシリーズ第二弾。
    最後は人情が決め手の読後感爽やかな短編が四本収録されています。

    お勧めは『紙の蜻蛉(とんぼ)』
    自分が最初に読んだ『ドールズ』シリーズです。
    高橋克彦短編集『眠らない少女』にも収録されている一本なのですが、
    『ドールズ』一作目を読んでいなくても十分に楽しめる内容でした。
    "センセー"のお話がじんわりと染みてくる良作です。

著者プロフィール

1947年、岩手県生まれ。早稲田大学卒。83年に『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞、86年に『総門谷』で吉川英治文学新人賞、87年に『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、92年に『緋い記憶』で直木賞、2000年に『火怨』で吉川英治文学賞を受賞。本作『風の陣』(全五巻)は、「陸奥四部作」のうち、時代の順番としては最初の作品になる。以降、『火怨 北の燿星アテルイ』(上下巻)、『炎立つ』(全五巻)、『天を衝く』(全三巻)と続く。

「2018年 『風の陣 四 風雲篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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