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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784041704189
作品紹介・あらすじ
江戸の天才浮世絵師・鈴木春信に贋作の証拠が!? 美術品の「探し屋」仙堂耿介は、「春信」とともに消えた男・遠藤の捜査を依頼され、「春信」が発見されたNYにとんだ。現地で耿介が探り出したことは…?傑作ミス
みんなの感想まとめ
殺人事件を背景に、浮世絵の真贋を巡る詐欺事件が展開される本作は、美術品の探し屋である主人公・仙堂耿介が中心となり、複雑な人間関係や業界の内幕が明かされていくストーリーです。著者の豊富な知識と取材に基づ...
感想・レビュー・書評
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私にとって本作は高橋克彦との初邂逅であった。手応えは十分。これほど面白い作家を、なぜ今まで読まずにいたのだろうと思わされた。
本作は殺人事件と称しているが、肉筆浮世絵の真贋がからんだ詐欺事件と言った方が内容的には適切である。本作には浮世絵に関するディープな情報が豊富に盛り込まれている。それがストーリー展開に重要な鍵となるのだから面白い。また美術品取引に関して業界の内幕が赤裸々に明かされている。随分としっかりと取材していると思ったところ、実は著者は浮世絵を研究し、美術館勤務をへて作家活動に入った経歴を持っていたのだった。それで納得である。
主人公・仙堂耿介は美術探偵である。そんな職業があるのかどうか知らないが、美術商や好事家からの依頼に基づいて浮世絵の持ち主を探し出すのを生業としている。耿介はもともとは浮世絵の研究者であったので、審美眼の高さには定評がある。今回、耿介は浮世絵ならぬ人探しを依頼された。「それは本物の探偵の仕事」と一度は断るが、江戸の三大美人絵師・鈴木春信の希少な肉筆画に関わる事件だけに、そちらに興味が湧き、結局引き受けることに。新たに発見された春信の肉筆画が七億円で安本商事に落札された。だがそれには、決定的な贋作の証拠が描きこまれていた。しかし、贋作として切り捨てられない何かがそこにはあった。
浮世絵という一見とっつきにくい題材を、知的興奮に満ちたエンターテインメントへと昇華してみせる手腕は見事である。高橋克彦、恐るべし。もっと早く出会いたかった作家だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
鈴木春信の作品を巡る殺人事件の謎を美術品の探し屋である耿介が解いていく作品。まず作者の代表作の浮世絵三部作の続編として、同連作の津田(名前のみ)や塔馬が登場するのは非常にエモい。そして春信と司馬江漢という一般知名度の低い2人の過去や特徴を知れるのは非常に良かった。個人的には三部作の『北斎〜』や『広重〜』より好きだ。
事件自体は脱税や複雑な売手買手の利害といった俗世的でかつ込み入っておりその点が読む上での難点だった。が、舞台をNYまで広げ、絵探しから殺人事件まで広がる謎を解決していく展開は面白かった。江漢キリシタン説なる、高橋氏お得意の突飛でかつ興味深い学説も終盤に登場しファンも満足の仕掛け満載。この作品の知名度が低いのは春信の知名度が低い故だろうか… -
本物と言われていたのに、贋作だった作品と共に
姿を消した人物を探す依頼を受けた。
思わぬ人からの依頼、というのもありますが
二転三転していく内容に、一体どういう状況なのか、と。
複雑になっていく、というよりも
つかんだと思ったら、別がでてくる、という…。
主人公の仕事は人探し、含む作品探し?
なので、題名に『殺人事件』とついているわりには
尻切れトンボな感じで終わってる気がします。
犯人がきっちりと独白してくれるようなのが好きな人には
まったく向かないかと。 -
春信作品に絡む殺人事件。
塔馬、仙堂こう介登場。 -
主人公は浮世絵界に絶望した探し屋、仙堂。「春信」に隠された驚愕の真実と複雑な人間の恋愛劇が悲劇をもたらす。
塔馬が後半登場。
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