幻想映画館完全版―高橋克彦迷宮コレクション (角川文庫)

著者 : 高橋克彦
  • 角川書店 (2002年8月発売)
3.25
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  • 3レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041704202

幻想映画館完全版―高橋克彦迷宮コレクション (角川文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 著者の小説は読んだことがないのですけれども、なんとなく映画評が読みたいなぁ…と思って手にした一冊であります。

    この本自体、出版されたのが結構昔なこともあってアレですね、それとこの映画評連載自体がかなり長い期間にわたってなされたこともあって、所々時代を感じる記述がありますね…たとえばこの頃はまだレンタルされる媒体がDVDではなくVHSだとか…そんなことを含めての感想ですけれども、自分は割りと楽しめましたね! 著者の文章が良いのか…映画に関して全くと言っていいほど無知な自分でも不思議と読めちゃう文章でして…小気味良かったです。

    ヽ(・ω・)/ズコー

    巻末にある色々な映画に関するガイド? はあまりにもマニアックだし、書いているのが著者じゃないし…で読むのは止めました(笑) が、著者の文章は良かったですよ!! 何作か観たい映画もありましたし、しかし、著者が好きなのは基本的に怪談・ホラー系の映画でして、そういったものが苦手な自分は果たして鑑賞に堪えられるのか…乞うご期待!!

    ということでさようなら(!)…。

    ヽ(・ω・)/ズコー

  • 佐々木譲には、こんな映画があったら素敵だなという、この世に存在しない空想の架空の映画ばかりをラインアップした『幻影シネマ館』と銘打った本がありますが、高橋克彦のこの本は、自宅に大画面スクリーンを設置して映画館に行かなくても毎日映画三昧に明け暮れている、映画狂の彼が愛して止まない怪奇幻想映画を紹介した本です。

    私も、内臓が飛び出してどうのこうのというスプラッターは絶対駄目ですけれど、それ以外のホラーは好きでずいぶん古今東西の名作といわれる映画を見ていますが、さすがに邦画の守備範囲は弱くて、なんとか中川信夫の『東海道四谷怪談』と加藤泰の『怪談 お岩の亡霊』、それに森一生の『四谷怪談・お岩の亡霊』という三大作品や山本薩夫の『牡丹灯籠』は見ていますが、それ以外の『少年探偵団・妖怪博士』や『仮面の忍者 赤影』などまでには及んでいません。

    でも、なんといっても高橋克彦の憎いところは、平気な顔をしてスラリと黒澤明の『羅生門』や鈴木則文の『文学賞殺人事件 大いなる助走』をあげて、このテーマの映画の奥の深さを心眼しているところにあります。

    ふつうは随時、興味が湧けば見るというのが映画の見方かもしれませんが、テーマにそって見る・そのジャンルを徹底追及するという映画の見方もまた興味深いものです。

  • 【目次】
    まえがき
    第一章 SF
     暗い未来を予知していた最高傑作『砂の惑星』/続編の失敗は前作をも阻む『コクーン』/なぜか日本人が軽視するファンタジー映画『タイム・マシン』/シンプル・イズ・ベスト『地底探検』/当時は二流,今なら大傑作『アンドロメダ…』/「人類の進歩」について考えさせられる見事な作品『宇宙戦争』/一粒で二度美味しい波瀾万丈のストーリー展開『タイム・トンネル』/作り手の情熱に溢れた東宝の特撮映画の集大成『ヤマトタケル』/この映画を見れば平和の貴さを痛感するはず『渚にて』/アメリカ国民へのマインド・コントロール?『X−ファイル』/大人にしか分からない人間の孤独を描いた作品『縮みゆく人間』/リメイク版をみてオリジナルの面白さを確認『蠅男の恐怖』/「怪談は低級」という認識が日本の恐怖映画を衰退させた『怪奇大作戦』/四十年前の作品なのに『パラサイト・イブ』も顔色なし『禁断の惑星』/世界に引けを取らなかった日本最後の空想科学映画『地球防衛軍』/不安になると夢に出てくる日本が生んだ物凄く怖いゴジラ『ゴジラ』(昭和29年度作品)/CGで怪獣を描写するより遥かに凄い発想力に感嘆『ポストマン』
    第二章 ファンタジー
     最後まで飽きさせない怪奇幻想スペクタクル『エクスカリバー』/映画を見ている快感を堪能!『エル・トポ』/年がいもなく大絶賛してしまう傑作!『デッドマン』/大人の余裕が生み出した感動作『フェノミナン』/映画史上これほど美しい色をもつ作品はない『オズの魔法使』/前作『コナン・ザ・グレート』から先に観てほしい『キング・オブ・デストロイヤー コナンPART2』/魂の美しさに大人だって泣ける『クリスマス・キャロル』/映画誕生百年の歴史のうち三十年以上は無声映画の時代『ニーベルンゲン』/逆をついたストーリー展開に興奮『ふたり』/マイナー性を常に抱えるぼくのような作品『ペギー・スーの結婚』/四十歳過ぎてから深く感銘できる映画「ジェニーの肖像」
    第三章 ホラー映画
     怪奇映画とミュージカルは意外と相性がいい『ロッキー・ホラー・ショー』/タイトルに相応しい正統的怪談映画『ゴシック』/五十年以上も前に完成していたホラーの原点『フランケンシュタインの花嫁』/クリストファー・リーを超えるドラキュラ登場『フライトナイト』/欧米で受けて日本で評価されない理由『ジキルとハイド』/『エイリアン』顔負けのホラー・サスペンス『大アマゾンの半魚人』/ホラー映画の流れを変えた記念碑的作品『ハロウィン』/ぼくのオムニバス否定論を根底から覆す作品『夢の中の恐怖』/『エクソシスト』の対極に位置する悪霊物『エンティティー 霊体』/世界で最初の吸血鬼映画を再現してかつ斬新『ノスフェラトゥ』/四十年近く過ぎてもお金をかけた映画はすごい『恐怖の振子』/なぜソフトメーカーは傑作を廃盤にするのか『フェノミナ』/死神のイメージを根こそぎ壊した傑作『ファンタズム』/古き良き時代の怪談を映画を引き継いだ名作『エンゼル・ハート』/またまたやってくれたカーペンター監督に拍手『マウス・オブ・マッドネス』/吸血鬼映画の大傑作なのに「ポルノ扱い」とは情けない『処女の生き血』/ホラーの名優が演じれば見所たっぷりの作品となる『肉の蝋人形』/人類がはじめてSFXの凄さを目のあたりにした作品『スペースバンパイア』/見る者の想像力を刺激する怖さのツボを心得た怪談『月下の恋』/コルチャックシリーズの復活を喜び,日本未公開作品の出来に唸らされる『ナイト・ストーカー&ナイト・ストラングラー』/原作者も満足しているだろう,これこそが恐怖映画!『スティーヴン・キング ナイトフライヤー』/単純で深読みの余地がないため画面から目の離せない映画『さまよう魂たち』・DVDの普及の切り札は絶版となった名作を揃えることだ『吸血のデアボリカ』
    第四章 スリラー
     シャロン・ストーンの本当の魅力『シザーズ〜氷の誘惑〜』/幼い子をもつ親には耐えられない怖い映画『悪い種子タネ』/穏やかな味わいに満ちた不思議なサスペンス『狩人の夜』/ヒッチコックの再来といわれたデ/パルマよ,原点に戻れ『殺しのドレス』/リメイクであるのを忘れればやはりスリルのある映画『悪魔のような女』
    第五章 コメディ
     一分に一度は笑えるギャグと妄想と欲に満ちた映画『おかしな・おかしな・おかしな世界』/ウルトラマンの延長線上にある映画『シコふんじゃった。』/ビーンの生む麻薬のような笑い『ミスター・ビーン』/天才メル・ブルックスに乾杯!『メル・ブルックス 新サイコ』・文学なんてしょせん幻想『文学賞殺人事件 大いなる助走』
    第六章 ドラマ,他
     ブリジット・ニールセンとジーン・ヘイゲンの酷似に『雨に唄えば』/CGの技術はここまで進んだか!『少女椿』/はたしてリンドバーグは英雄なのか?『世紀の犯罪 リンドバーグ事件の裏側』/やっと陽の目を見た懐かしの大傑作『不知火検校』/五十日間不眠不休でダンスを踊ると?『ひとりぼっちの青春』/なぜ『少年探偵団』は四作までしか出ないのか『少年探偵団・妖怪博士』/外国人に誤った日本観を植えつけた最初の作品『ミカド』/現代映画に対する痛烈な皮肉『フィルム・ビフォー・フィルム』
    第七章 日本の怪談
     六○年代にあった日本版『ゴースト』『牡丹灯籠』/これを観ずして怪談映画は語れない『地獄』(監督 中川信夫)/数ある地獄物のなかでベスト3に入る出来栄え『地獄』(監督 神代辰巳)/うだるような夏にお勧めの“お岩さん物”ベスト3“四谷怪談・お岩の亡霊”/完結するまで死ねない怪談映画史に残るシリーズ『生首情痴事件』/小林正樹監督が亡くなる直前にLD化された文芸家の傑作『怪談』/死ぬまでにもう一度見たかったひたすら怖く恐ろしい怪談映画『沖縄怪談逆吊り幽霊 支那怪談死棺破り』/大林監督の才能が光る凄いの一言に尽きる映像美『HOUSE ハウス』/子供騙しのストーリー展開だが,ろくろ首だけは一見の価値あり『妖怪封印函』/『バカヤロー』と叫んだ後に『どろろ』
    作品ガイド(巻末)

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