千葉周作〈下〉 (角川文庫)

著者 :
制作 : 蓬田 やすひろ 
  • 角川書店
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本棚登録 : 13
レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041713167

作品紹介・あらすじ

江戸に帰った周作は、文政二(1819)年、免許皆伝を許された。綾を娶り、浅利道場の後継者となるべき将来は約束されていた。だが流儀の改革を訴える周作と旧套を墨守しようとする又七郎との間には、容易に埋まらない溝があった。周作は養父の罵声を背に浴び、綾とともに浅利家を出た。安穏な生活を捨て、一貧士として北辰一刀流の道場創設を目指す周作。しかしその行手には幾多の試錬が待ち受けていた。江戸随一の剣士と謳われた千葉周作の生涯を描く、剣豪小説の名作。

感想・レビュー・書評

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  • 千葉周作を たんたんと 描く。
    独立して 門下生を集めるために
    様々な工夫をする。
    起業家でも あったんですね。
    千葉周作は。

    「敵をただ討つと思うな身を守れ、自ずから洩る賤が家の月」

    試合に際し 疑い、惑い、ためらい、おそれが 禁物である。156ページ

    千葉周作は 剣の達人だけでなく
    人を見抜き、そして、教える教師としての力量もあった。
    度量が 大きいと言うか 懐も大きい。
    宮田 に対する 対処の仕方が いいね。
    脇坂伴次郎への 教育の仕方も 目的が鮮明である。
    また、伴次郎が 強力な意志を持っている。
    いい話だ。

    千葉周作は 4人の息子に恵まれ
    栄次郎と言う天才が うまれる。
    しかし、いずれも 生きている時間が短く
    時代が大きく変わって 北辰一刀流は 変化せざるをえなかった。

    千葉周作の弟 定吉の息子 重太郎に 坂本龍馬は
    師事した。

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著者プロフィール

津本 陽(つもと よう)
1929年3月23日 - 2018年5月26日
和歌山県生まれ。東北大学法学部卒。会社員生活をしながら同人誌『VIKING』で活動し、掲載作「丘の家」が第56回直木賞候補。1978年に和歌山を舞台にした『深重の海』で第79回直木賞を受賞。1995年に『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞している。1997年に紫綬褒章、2003年旭日小綬章をそれぞれ受章。2005年には第53回菊池寛賞を受章した。
ほか、代表作にベストセラーとなった『下天は夢か』。多くの歴史小説、企業小説を記してきた。

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