下天は夢か 一 (角川文庫)

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  • 角川グループパブリッシング
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感想 : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041713358

作品紹介・あらすじ

群雄割拠する戦国の世に、尾張半国を斬り従えて頭角を現した父・織田信秀は、国主大名へと成り上がる野望を果たせず病没した。内外を敵に囲まれて跡目を継いだ信長は、内戦を勝ち抜き、ついに強敵・今川義元を桶狭間に討ち取ると、美濃攻略に取りかかる。天下への大きな一歩を踏み出そうとしていた…。革命児・織田信長の素顔に迫り、空前のブームを巻き起こした記念碑的大作。文字が大きく読みやすい角川文庫版。

感想・レビュー・書評

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  • 2018年9月13日、読み始め。
    2018年9月16日、67ページまで読んで中断。


    2021年5月4日、追記。

    著者の津本陽さん。
    ウィキペディアには、次のように書かれている。

    津本 陽(つもと よう、1929年(昭和4年)3月23日 - 2018年(平成30年)5月26日)は、日本の小説家。本名、寅吉(とらよし)。 

    『下天は夢か』(げてんはゆめか)は、津本陽の歴史小説。1986年12月から1989年7月まで『日本経済新聞』に連載された。ビジネスマンの読者に支持され、1989年のベストセラー作品となった。単行本は1989年に日本経済新聞社から刊行された。のち、1992年に講談社文庫版、2008年に角川文庫版が刊行された。

    織田信長を主人公に、1560年の桶狭間の戦いから1582年の本能寺の変までを描く。

    発行部数は、それまで津本の小説は30万部どまりと言われてきた中、日本経済新聞社発行分が全4巻で100万部を突破。津本の死去時点では200万部を突破した。

  • 私の息子は、この本を十回読んだそうです。私も息子がそんなに惹かれるならと第一巻を読んでみました。時代物は概ねそうなんですが、「登場人物が調子がよすぎる」という感じはぬぐえませんでした。実によく調べているなあとは思うのですが。
    今から500年以上も前の出来事で、その時代に流れていた精神とか、大衆と豪族の関係とか、そういうことを踏まえて「物語」にするという視点がないのではないか、時代物作家への私の全般的な不満です。

  • 評伝生々しい殺気が真骨頂

    2018/5/29付日本経済新聞 朝刊
     もう30年ほど前になるが、織田信長を描いた本紙朝刊の連載小説「下天は夢か」の取材で、雨中の高速道路を車で走ったときのことだ。前が見えずおそろしいのに、津本さんは恐怖を楽しんでいた。
     わずかな運命の狂いで人は死ぬものだ。小説に流れるそんな虚無感の一端をみた思いがした。
     戦時中、勤労動員で通った兵庫県明石市の工場で空襲にあい、死体の焼けるにおいをかいだ。剣道をよくし、豚で試す真剣の切れ味をよく語った。生々しい殺気が津本さんの小説の真骨頂だった。
     13年勤めた大阪の肥料メーカーは手柄を横取りする上司に嫌気がさし、やめた。生活資金を得ようと株に手を出し失敗、無一文になる。和歌山の生家で不動産業を営み、やくざともはりあった。サラリーマン時代、近所に作家の高橋和巳が住んでいた縁で同人誌に入ったが、最初は改行で一マス下げるのも知らなかった。小説は必死に生きる昭和ヒトケタ世代の生き方の反映でもあった。
     直木賞をとったのは40代後半と遅咲きだった。紀州の古式捕鯨を描いた受賞作「深重の海」は、相次ぐ肉親の死に際し浄土真宗の正信偈(しょうしんげ)を唱えて書いた。米国の捕鯨船に鯨を根こそぎにされ、わずかな獲物に危険をおかして突っ込む漁師は特攻隊さながら。信長に反旗を翻した真宗門徒の流れをくむ旧家育ちで、反骨精神が小説の根にあった。
     日本が戦争の傷を乗りこえ、経済成長をとげる昭和の戦後はサラリーマンが歴史小説をむさぼるように読んだ時代でもあった。「儂(わし)は狂いたって働いてやるのだわ」。信長が作中で吐く言葉は流行作家の叫びでもあっただろう。
     信長の好んだ幸若舞の詞章になぞらえた「夢幻会」という集まりが「下天は夢か」ゆかりの挿絵画家、深井国さんらを交え昨年末まで続いた。それも夢という言葉を愛した津本さんの命名だった。
    (編集委員 内田洋一)

  • ある1

  • 和歌山などを舞台とした作品です。

  • <本の紹介>
    群雄割拠する戦国の世に、尾張半国を斬り従えて頭角を現した父・織田信秀は、国主大名へと成り上がる野望を果たせず病没した。内外を敵に囲まれて跡目を継いだ信長は、内戦を勝ち抜き、ついに強敵・今川義元を桶狭間に討ち取ると、美濃攻略に取りかかる。天下への大きな一歩を踏み出そうとしていた…。革命児・織田信長の素顔に迫り、空前のブームを巻き起こした記念碑的大作。
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    つい先日読んでいた遠藤周作の「男の一生上下」は、信長の配下、秀吉のその又配下の男達が主人公の話だった。
    あれはあれでおもしろかったし、読んで良かったと思ってるんだけど、今回この信長側の視点を読んでみて、あの作品をさらに楽しめたし、男の一生を読んでたからこそ、こっちも楽しめたように感じました。

    時代も登場人物もほとんど同じ話を、違う側面から読むことっておもしろいですね。
    しかも、著者の違いから思想の違いというか価値観の違いも少し伝わってきて、「あ、ここはこっちから見るとそう見えるわけ」って楽しんで読んでました。

    この本も全4巻と長いみたいだけど、読み始めると他のことをしてる自分を全部止めて読むことに集中したくなるような作品だと思います。信長が「うつけ者」って評価をなぜ得ておく必要があったのか。
    周りから見たらバカなことしてると思われても「盗人にも三分の理あり」で、相手側の論理ってのが誰にでもあるもんで、自分もこの先の人との関わりの中ではそれを尊重できなきゃな、とか思いました。本当に本質を見てる人間として書かれていて、少し、「織田信長」に対しての見方が変わるかもしれません。
    読んでみて良かった。

    これからどうなっていくか、楽しみです。

  • 全4巻。

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著者プロフィール

1978 年に『深重の海』で第79 回直木賞、95 年に『夢のまた夢』で第29 回吉川英治文学賞を受賞。『下
天は夢か』『柳生兵庫助』『武田信玄』『松風の人』『勝海舟』など著書多数。

「2020年 『叛骨 陸奥宗光の生涯 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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