独眼龍政宗 上 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店(角川グループパブリッシング)
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041713419

作品紹介・あらすじ

永禄10(1567)年、出羽・米沢城で、ひとりの男児が産声を上げた。のちに「独眼龍」の異名で奥羽を席巻する伊達政宗である。が、この時すでに尾張の織田信長は美濃を手中にしようとしており、甲斐の武田信玄は駿河への進出を準備していた。乱世に遅れて生まれた政宗だったが、智謀と豪胆さにより破竹の勢いで周囲へ侵攻、支配地を広げ、東北に覇を唱える。乱世の覇王を夢見る政宗を、豊臣秀吉の小田原征伐が待ち受けていた。

感想・レビュー・書評

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  • 津本さんの著書は初めてよんだが、まるで歴史の教科書である。キャラクターの魅力は伝わらない。これを読んで、「うわー、政宗ってかっこいい」とはならないかも。。。
    そして、大きいことも小さいことも同じくらいの力の入れ方で書くので、戦争シーンが誰が一番で、誰の首をとってなどの描写が長々と続き、飽きてしまう。
    政宗がズーズー弁を話すのも、事実かもしれないが、イメージと合わない…。

    政宗が様々な環境下で読み上げた和歌などが多数紹介されており、そういった面に興味をもっている方にはいいと思う。それでも、事実のみに着目するためか解釈は載っておらず、自分で理解するしかない。

    史実を重要する方にはいいでしょう。

  • 若年にして父に跡目を譲られた政宗。 しかも、母とは上手くいかず、大事にしてくれた父を予想もつかない事件で失ってしまう。その後、家臣の力を借りながらも勢力を強めていくが、天下の大勢は秀吉中心に固まりつつあった。そんな中で遅く生まれすぎた政宗がどう生きるのかを描いている。

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著者プロフィール

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、剣豪小説をはじめとして多くの武道小説を執筆。2018年5月26日逝去。著書に『明治撃剣会』『柳生兵庫助』『薩南示現流』『雑賀六字の城』『修羅の剣』『大わらんじの男』『龍馬』など多数。

「2022年 『深淵の色は 佐川幸義伝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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