アメリカ居すわり一人旅 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 451
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041717028

作品紹介・あらすじ

「アメリカに行けば何かがある」と、夢と貯金のすべてを賭けて一人渡米した群さんの、愉快なアメリカ観察記。旺盛な好奇心と元気さにひきかえ、語学力と忍耐力がほとんどないので、入国審査に始まり、宿泊、食事問題など、次々と日常トラブルが起きてしまう。が、特殊なアルバイトが見つかって、ありがたいお金と友情を手にすることが出来たのであるが…。観光や買い物に走らずに、あるがままの生活をそのままアメリカで過ごしてきた、無印エッセイアメリカ編。

感想・レビュー・書評

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  • 筆者の図太さと、バリバリに繁栄している20世紀後半のマッチョなアメリカの様子が印象的。自分は日本人だからと変に怖気付くことは一切なく、対等に接していたり、冷静に彼らの良い面も悪い面も観察しているところに学ばされた。

  • 有名だけど初めて読む作家。大学時代(1980年代前半?)に一人でアメリカに渡り、3ヶ月暮らした思い出の話。

    言葉は非常に軽快で、説明も簡潔なため情景が想像しやすく、文にリズム感とダイナミクスがあるので、するすると読める。ただ始終誰かに怒っていて、世の中の人すべてが大嫌いというような内容がかなり鼻につく。

    内容としては、着いたらホームステイの予定なのにモーテル暮らしになったり、生活していけないから企業内でモデルをやって糊口をしのいだりと、本当に波瀾万丈なのだが、いかんせん触るもの皆傷つけるヤマアラシ的な文章が続くもんだから、どんだけ本当でどんだけが脚色なのか、つい冷静に考えてしまう。

    さらに、文の勢いを大切にしているところが多く、話を会話として読むために、読者に必要以上の理解を求めるところもあり、つまりは言葉が足りないと感じるところも多々見られた。

    また一箇所、小題の付け方に問題があって、「こうなるんだな」と読者に気にさせてしまったのは失敗だろう。

    話の文面そのまま取ると、本当にそのままドラマにでもなりそうな話なので、もうちょい脚色と「だれがどうした」を補った上で、私小説にしたほうが良かったんじゃないかなあ。

    とにかく、このリズムに合えば面白く読めるし、合わなければいらいらするだろうという話で有ります。ワタシはばっちり合いました。

  • 何度も読んだ。
    頑張って張り切ってアメリカに行くのに、地味に地味を重ねた日常が面白いのです。

  • きっと何かがある!って思って旅に出るけど、山も谷もないアメリカ生活が綴ってあります。
    旅ってこんな感じでいい気がします。
    旅って行く前はワクワクするけど、帰ってきてからは大したことない日々だったなって、いつも思います。
    気分転換というか、いつもいる自分の世界から離れると何か期待しちゃうのかもしれません。

  • 目的のない旅も良い体験だ

  • 図書館で。
    初めて飛行機に搭乗し、初めての海外旅行で3ヶ月アメリカに滞在、さらにタダで泊まれるはずの親類の家はあてにならずモーテル住まい(宿泊費用本人持ち)、手元が寂しくなったら下着メーカーでのバイトを斡旋される…とか。ちょっと心の弱い今どきの子だったら空港の辺りで見知らぬオジサンにモーテル連れてくからと言われた辺りでボキボキに心が折れてそうですが…。なんとなく大したこと無い感じで書かれてる所が群さんだなぁって思います。すごいな。

    とは言えオバサン酷いなぁ…。金持ってない大学生に宿泊先は用意しておいたからね、は無いような…。まあ事前に打ち合わせしてない辺りがダメなのかもしれませんが…。まあこういう人じゃないと海外でやっていけないのかもしれない、ウン。そして海外で車を持ってない人間って肩身狭そうだなぁ、日本の田舎の比じゃないな、とか思いました。

  • 群さんのエッセイを読み漁るきっかけになった本。

  • 今となってはかなり昔のアメリカ物語。こういう生活を送ってみたかった。

  • 昔読んだがあまり記憶に残らず。気ままな旅の断片が微かに。

  • 群ようこさんとアメリカがどうも結びつかなくて、
    意外な気がして読んでみた。それなりに面白い。
    が、はるばるアメリカ(しかもニューヨークにも!)
    まで行き、三ヶ月も滞在していながら、なんだか地味。
    そこが群さんらしいと云えるけど。
    (群さんってハタチぐらいのときから中年のような心持ち)

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著者プロフィール

群 ようこ(むれ ようこ)
1954年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。広告代理店に就職するが半年で退職。6回の転職を経て「本の雑誌社」に事務職で入社。やがて本名で『本の雑誌』に書評を執筆しはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。同年退社し、作家専業となる。
代表作として映画のために書き下ろした『かもめ食堂』、ドラマ化された『パンとスープとネコ日和』など。

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