無印OL物語 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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本棚登録 : 465
レビュー : 39
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041717035

感想・レビュー・書評

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  • 地道に戦う働く女性が、丁寧に、かつ細かいところまで観察されて描かれている。共感できる部分多し。明日も仕事頑張ろうと思える一冊。

  • 再読。
    何回も読んでいるので内容はほぼわかっているが、読みたくなる短編集。
    OLを風刺し面白く描くも、暖い目で書かれているところが好ましい。
    今となってはOLという言葉も死語だな。
    特に次の話がお気に入り。

    「いつでもどこでも誰とでも」一番面白い。文字どおりなのだが、あっけらかんとした美人の同僚の話。
    「結婚するならホドホドの人」お嬢様女子大を卒業し、良い結婚をするために奮闘する母娘。
    「ハイヒールで全力疾走」秘書である姉を弟の目から見た話。
    「気くばりのひと」先輩OLに嫌われないようマニュアル本を読み込み気くばりに全力を注ぐが新人OL。
    「変なひと」女性社員より男性社員と仲が良いOLから見た他のOLたちの話。

  • OL物語の短編集。
    この人の文の上手いところは文章が巧くないところだ。
    というとわけがわからなくなるが、
    エッセイのように見えるのに
    小説というところがいいところだと思う。

    巻末で山田詠美さんも言ってるけど
    誰にでも書けるようで書けない文章。
    観察力がするどいのかな
    エッセイぽいので疲れず
    楽しく読めたOLになる予定のある人にはおすすめ。

  • 群さんの作品は本当に肩の力を抜いて読める。
    とびきりの感動があるわけではないけれど、最近のお気に入りです。

  • OLたちの日常を短く描いた短編集。
    ひたすら現実味のある女性たち(OL )の嘆きや葛藤に圧巻された。

    中でも印象的だったのは、昔からいじめられっ子で、社会人になってからは絶対にいじめられまいと実用書をしっかり読んで人付き合いをしていく女性の話。
    実用書に書いてあることばかり実践していると、知らぬ間に先輩たちから嫌われていた、というエピソードがぐさっときた。
    …やはり、心当たりのあるエピソードほど印象が強い。
    なので社会人ならなおのことこの小説を親身に受け入れることができるのではないだろうか。

    OL をやったことがないから、本当にこんな陰湿な嫌がらせや葛藤が起こるものかは分からないが、少なくともドラマや小説から培ってきたOL 像を見事的確に捉えていたと思う。
    OL に対する認識を読者がいかに
    作者と共有しているか、でおもしろさが変わってくる、そんな小説ではないかと思った。

    日頃あってもなかなか口に出していえない鬱々とした気持ちをこの作品の登場人物たちが代弁してくれているので、読む人によっては「私だけがこう思っているわけじゃないんだ」という心強さや安心感を得ることができるかもしれない。

  • 「いるなぁ、こんな人」「あるなぁ、こんなこと」と思わず頷いてしまうほど、身近に感じれる作品。
    何十年経って、世代が変わろうとも、OLの悩みっていうのは変わっていないものなんですねぇ。。

    いとう

  • あぁ、こういう人いるよね〜、と思わず納得してしまうようなOL達が出てくる短編集。
    読みやすく、ちょっと笑ってしまったり、あきれたり。
    さっと読めて楽しめる1冊です。

著者プロフィール

群 ようこ(むれ ようこ)
1954年、東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。広告代理店に就職するが半年で退職。6回の転職を経て「本の雑誌社」に事務職で入社。やがて本名で『本の雑誌』に書評を執筆しはじめ、1984年『午前零時の玄米パン』でデビュー。同年退社し、作家専業となる。
代表作として映画のために書き下ろした『かもめ食堂』、ドラマ化された『パンとスープとネコ日和』など。

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