遠い海から来たCOO (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 808
感想 : 96
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041736067

作品紹介・あらすじ

六千万年以上も昔に絶滅したはずのプレシオザウルスの子を発見した洋助。奇跡の恐竜クーと少年とのきらめく至福の日々がはじまったが……。直木賞にかがやく、感動の冒険ファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 海岸の堤防で寝転んで読みました。

    静かな波の音の向こうから、
    COOが顔を覗かせてきそう。

  • アニメの印象が非常に強かったが実は直木賞も受賞した名文学作品。前半はどこからか来たプレシオサウルスの生き残りを思わせるCOOと少年との邂逅を丁寧に描いていく。ここだけならばファンタジー小説なのだが、中盤以降は当時の世界情勢も絡んでくる冒険小説に変化していく。結構に重たいのだが、COOの存在が綺麗に中和出来ているように思える。文章がちょっと説明くさい部分もあるのだがラストのシーンなんかは叙情たっぷりで読ませる。意外にも大人な雰囲気をもった作品だった。

  • クーが大好きで保育園の頃ビデオで何回も借りてもらった。
    中学の図書館で本を見たつけたときは鳥肌が立ったし、卒業する頃には貸し出しカードが一杯になるくらい借りていた。
    大人の事情があるらしいみたいだけれど、DVDにならないのが残念で仕方ない。

  • 小さい時、映画で見たことのある作品。
    ひょんなことから、恐竜を拾って育てるなんて
    幼心にとても憧れだったー!永遠の夢だとおもう。
    お話はあまり良く覚えていなかったけど、
    クー!っていう鳴き声は今でも覚えてる。
    また見たいなぁなんてぼんやり思っていた作品。
    なんと直木賞受賞作品だったなんて!
    早速図書館で借りてきました。わくわく

    プロローグ、一気にひきこまれる。
    情景が、映画のように浮かぶ。
    どきどきわくわくはらはら。

    後半の冒険のあたりは読みづらかったけど、
    でも、前半本当に秀逸。
    田辺聖子の解説にあるとおり、抵抗しがたい感動。
    私もクーに会いたい!!!

    ストーリーはドラえもんに近いけど、
    でもいいの、面白いんだもの。


  • こういった幻獣と少年が出会うファンタジーは話の種類としては嫌いではないが、描写などに所々対象年齢の低さが出ていて、そろそろ30代に足をかける自分には少し退屈に感じてしまった。
    終盤の緊迫感も自分的には置いてけぼりを食らった形だった。

  • 初めて読んだのは多分小3。読むのは3回目。かなり久しぶりに読んだのでおぼろげにしか話を覚えていませんでしたが、やっぱり好きな一冊でした。
    洋介も、徹朗もキャシーもトニーもみんな好き。
    そしてやはりcooの可愛さが、映像はないのに自分の中で膨らんできて…読みにくい部分もあるけれど、沢山の人に読んでほしい物語。自然と人間の共生について、権力について…でも、本当に好きですこれ。
    映画とアニメ?があるみたいだから探したいな。

  • 2023/5/20 読了
    とても爽やかな気持ちになる読後感。

  • 1988年上期の直木賞受賞作。イルカとイヌと少年とCoo‥‥異種生物交流譚のジュブナイル的部分があまりにも心地よくて、それ以外のシリアス・パートへの熱量がつい醒めてしまった。

  • たぶん20年ぶりくらいの再読。絶滅動物の生き残りからの環境保全ストーリーで目新しくはない。ただクーと洋助の一緒に過ごした日々が瑞々しく描かれていて、それがとにかく素晴らしい。

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著者プロフィール

1948年3月20日生まれ。
主な著書
『さよならブラックバード』(1999、 文庫、角川書店 )
『どんな人生にも雨の日はある』(1999、ブロンズ新社)
『ハッピーエンドじゃなけりゃ意味がない』(1999、ブロンズ新社)
『KIKOの冒険』(1999、ブロンズ新社)
『野鼠戦線』(1999、文庫、徳間書店)
『』
『オンリー・イエスタデイ』(1998、文庫、角川書店)
『途中で、ごめん。』(1998、マガジンハウス)
『エル・ドラードの鷲』(1998、中央公論)
『 仰天旅行』(実業之日本社)
『九月の雨—トラブル・バスター4 』(1998、文庫、徳間書店)
『さよならブラックバード』(1998、角川書店)
『パンドラの選択』(1998、文庫、中央公論社)
『リバイアサン1999』(1997、 文庫、角川書店 )
『ハイランド幻想』(1997、文庫、中央公論社)
『ホワイトハウス』(1997、文庫、角川書店)
『時のエリュシオン』(1997、幸福の科学出版)
『 宗教に入るひとの心が分かりますか?—新新宗教と精神療法』(共著、1996、弓立社)
『スターティング・オーバー』(1996、文庫、中央公論社)
『トラブル・バスター〈3〉国境の南』(1996、文庫、徳間書店)
『すべては愛に始まる』(1996、角川書店)
『野鼠戦線』(1996、徳間書店)
『トラブル・バスター』(共著、1996、同文書院)
『東へ三度、西へ二度』(1996、マガジンハウス)
『トラブル・バスター』(1995、文庫、徳間書店)
『俺とボビー・マギー』(1995、文庫、徳間書店)
『サラマンダー』(1995、ベネッセコーポレーション)
『この人に逢いたかった!〈上〉』(1995、文庫、中央公論社)
『この人に逢いたかった!〈下〉』(1995、文庫、中央公論社)
『だから何なんだ』(1995、文庫、朝日新聞社)
『パンドラの選択』(1995、中央公論社)
『九月の雨』(1995、徳間書店)
『ハイランド幻想』(1994、中央公論社)
『チュウチュウ・トレイン』(1994、角川書店)
『普通の生活』(1994,文庫、朝日新聞社)
『ボルネオホテル』(1993、文庫、角川書店)
『スターティング・オーバー—僕の1991年』(1992、ブロンズ新社)
『 遠い海から来たCOO』(1992、 文庫、O角川書店)

「1993年 『僕の憲法草案』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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