- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041740019
作品紹介・あらすじ
ヨーロッパの真珠とうたわれる、森と湖の国アルバからアメリカにやってきたプリンセス・アントワージュ。ロックフェラー家とのロイヤル・ウェディングがそこには待っている。けど、そんなものより可憐なアンは、ディズニーランドに憧れ、それにホットドッグの味に大喜び。だから、たいへん。厳重警備の中からアンはニューヨークの街に飛び出した。そこには青春と夢、そして恋があった。人気最高の著者がフィフティーズ最後の年のニューヨークを舞台に、いよいよ愛と幸福の物語の幕をあけます。
感想・レビュー・書評
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漫画ライジング!の劇中劇である「レディ・アンをさがして」の戯曲。
戯曲としてみると、舞台にしては場面転換やモノローグ、心情の説明が多すぎる感。かといって小説で読むには感情移入がしにくい。
後書きにあるとおり、内容が気になったらライジング!なのかも。
実際に舞台化されているなら見てみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
(メモ:中等部3年のときに読了。)
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氷室版「ローマの休日」。
舞台は50年代のニューヨーク。レディ・アンと作曲家ラルフの恋。
完全に宝塚舞台風。藤田和子さんのマンガの原作の劇中劇として書かれたもの。
これが舞台になったら見てみたいよ。夢があってさ、恋があってさ、素敵だもん。キュンとするし。
ストーリーは単純なものなのに、それで感動するっていうのは、モチーフがいいのと、ふとした表現や動作がいいからなんだろうなー。
力が抜けてて、いいスイングみたいなもので、スポーツと同じで力抜いてリラックスして書いたものも、いい結果が出るよな〜。
レディ・アンは女の子の理想というくらい、おしとやかでスレてなくて清純で、でもちょっぴり冒険心があって行動力もある。
本当に理想の女の子。恋に対してもひたむきで。
ところで、よくラノベで見られる「恋に関して何も知らない」というモチーフ、どうしてそういう風に書かれるんだろう?読者はそれぞれ恋について興味しんしんで恋についてあれこれ知ってるはずなのに……と思ってましたけど、理由が分かった。「理想」なんだな。何も知らないピュアな心で運命の人と初めて恋に落ちる、という理想。
そう考えると、苦手なラノベ特有のモチーフも、すぐれた象徴化ということなのかも。 -
『レディ・アンを探して』
藤田和子の『ライジング』というマンガの中の劇中劇。
ヨーロッパの真珠とうたわれる、森と湖の国アルバからアメリカにやってきたプリンセス・アントワージュ。ロックフェラー家とのロイヤル・ウェディングがそこには待っている。けど、そんなものより可憐なアンは、ディズニーランドに憧れ、それにホットドッグの味に大喜び。だから、たいへん。厳重警備の中からアンはニューヨークの街に飛び出した。そこには青春と夢、そして恋があった。人気最高の著者がフィフティーズ最後の年のニューヨークを舞台に、いよいよ愛と幸福の物語の幕をあけます。
ローマの休日みたいな話。