殺人株式会社 (角川文庫 も 3-106)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753262

感想・レビュー・書評

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  • 著者おなじみの登場人物が偶然にもいろんなところでつながっているパターン。

    以下は、ほとんど種明かしなので注意されたい。


    最初の方に登場するカップルの女性北原美和が乱暴されるのが、6月。彼女の毛髪が、彼女の会社の専務の芦野で見つかるが、芦野は北原美和を乗せたことはないという。
    一方、芦野が斡旋した真田繁美が、バイヤーの外国人に誤って殺された際に岸本に死体処理を依頼したのが9月。
    それ以前に岸本と芦野の関係は蝶のコレクションつながりの飲み友達でしかない。
    強請る理由もないのに、岸本が芦野の車を死体処理以前の6月に借りてその車で、芦野の会社の社員である北原美和を乱暴するのはつじつまが合わない。
    作者は岸本が、交友のある芦野の会社にいる美和に以前から目をつけていたというような展開を挿し込みたかったのかもしれないが、そうであればこそ斡旋された女性の事故死は6月より前に持ってこなければいけなかった。
    美和の役割は車に落ちていた「やしろ」のマッチを握ってくることだけなので、美和の乱暴の時期は多少動かしても物語の大筋は変わらないはず。美和の元彼の父に安井真知子が接近するのが、美和の事件の前でも後でも問題ないだろう。どこかの時点で岸本が奪った美和のブローチを真知子に渡して、それが元彼の父宅に放置されていればよいが、あまり直近だと真知子ー岸本のラインで逮捕で物語が終わってしまうのか。
    5月 屋代時枝殺害
    6月 北原美和が襲われる
    9月 芦野が岸本を通じて真田繁美をバイヤーに斡旋、
       繁美事故死、岸本が死体処理
       岸本の強請が始まる
    10月 真知子殺害
    11月20日 村岡逮捕
    11月25日 岸本死体発見
    12月 芦野逮捕

  • 忠臣蔵を読んで気になった作家だったけど作風が違いすぎた。火サスのようなお話。

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著者プロフィール

青山学院大学卒業。
10年に及ぶホテルマン生活を経て作家となる。
1969年『高層の死角』で江戸川乱歩賞、
1972年『腐蝕の構造』で日本推理作家協会賞を
受賞するなど社会派ミステリーの
第一人者として活躍する。
2004年日本ミステリー文学大賞、
2011年『悪道』で吉川英治文学賞を受賞。
推理小説、時代小説、ノンフィクションまで
幅広く執筆するなど著作数は400作を超える。
2005年に出版した「写真俳句のすすめ」で
写真俳句の提唱者として広く認知される。
写真俳句連絡協議会の名誉顧問を務め、
写真俳句の普及と後進の育成に取り組んでいる。

「2021年 『表現力を磨く よくわかる「写真俳句」 上達のポイント』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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