星の陣 (上) (角川文庫)

  • 角川書店 (1995年6月22日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784041753309

みんなの感想まとめ

痛快な勧善懲悪の物語が展開され、元兵士の老兵たちが主人公となる本作は、彼らの孤独な余生が一変する様子を描いています。愛する人を暴力団に奪われた旗本が、仲間たちと共に復讐を果たすために立ち上がり、かつて...

感想・レビュー・書評

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  • 森村誠一の作品の中でも、よくある権力VS非権力の痛快な話でした。
    登場人物は、第二次大戦を生き残った元兵士。定年を迎えて結構経つおじいちゃんたち7人です。おじいちゃんたちは、皆さみしい余生を送っていると思っています。
    愛しい人を暴力団員に殺害された旗本が死に花をさかせてやるとばかりに暴力団退治に立ち上がったのが始まりです。旗本は、遠い記憶をたどりながら、かつての仲間を探し、やがて7人の老兵が終結します。
    相手は政権党の大物議員とのパイプも持つ暴力団組織。7人のおじいちゃんたちで相手になるのかと思いきや、旗本は終戦時に大量の武器弾薬を秘密の場所に隠していたのでした。それらの武器とともに、無人島で決死の訓練を施した7人は、もはやただの老いぼれではなくなったのです。
    設定自体、ちょっとどうかな、というくらいぶっ飛んだ内容で、7人の老人が、いくら武器を持ってたとはいえ、どうして数と組織力に勝る暴力団と戦えるのか・・・という疑問はあります。
    しかし、それを凌駕するほどに、この7人は強くかっこよく、人間味にあふれています。しかも、なんと女子大生との恋愛談まで飛び出します。
    強いにもほどがある、というくらい、読んでいてすかっとする内容です。映画化構想もあったらしいとネットで見ましたが、そんな話が飛び出るくあいの小説です。ぜひご一読下さい。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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