魔少年 (角川ホラー文庫 8-2)

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 68
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753361

感想・レビュー・書評

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  • 角川ホラー文庫だが、内容は森村誠一の真骨頂であるミステリ短篇集。殺人事件が起きて何かの拍子にバレるという話なので、ホラーかな?

    子供の怖さ、残存証拠と極めて森村誠一らしい話が続くので、安定感と安心感はあるものの、ちょっとマンネリ感も否めない(読んだことがない人は別だが)。

    もう一つ、いかがなものかと思ったのは、角川ホラー文庫に選ばれたのに加え、「魔少年」なるキャッチーな本のタイトルなのに対して、ほぼ全編エロ表現というか、男女のナニの話になっているのはどうなのか。その他の森村作品に比べて、間違いなく低年齢層が手に取ると思うぞ。この本を選んだホラー文庫の選者は、何を考えているのか、ということで星は削ってせいぜい2つ。

    あとは余談ですが、角川ホラー文庫が出るよりも前に、全部読んで覚えていました。再編もせず、パッケージを変えただけだったんですな。そういうはずし方も有るんだな、ということで。

  • この作者の本は初めて読んだが、特別読みやすく感じた。波長が合うというか、他の作家との違いを聞かれたら困るけど、とても読みやすかった。
    でも救われないラストの話ばっかなので、ハッピーエンド好きの私からしたら大変惜しい。
    サラリーマン社会をよく知らないのでわかりにくい部分もありながら、どの話もお気に入り。
    しっかし不倫の話すっきゃな〜!!笑

  • こんな少年いたら嫌過ぎる…。

  • (2003/7/2(水))

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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