棟居刑事の「人間の海」 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
3.18
  • (1)
  • (2)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 38
感想 : 3
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753583

作品紹介・あらすじ

駅のホームで突き落とされそうになる。見知らぬ車に乗せられて誘拐されそうになる-。有数の財閥・山上グループの社長令嬢・山上かおりは何者かに命を狙われていた。困り果てたかおりが逃げ込んだのは、社会からドロップアウトし、奇妙な経歴を持つ八人が住む"梁山荘"というアパートだった。八人はそれぞれの特技を生かして襲撃犯からかおりを守り始める。かおりは目撃者として、棟居刑事の捜査する殺人事件の参考人に挙がっていた。事件は意外な接点で繋がり始める…。都会で蠢く人間の友情と殺意を描く、傑作社会派ミステリ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ラストがまず浮かんで、それから話を構築したのだろうが、ややもすると三文小説に成り下がり得る展開を、無理なくまとめたのはさすが。
    ただ、棟居刑事は別に要らなかったかなぁ。

  • 森村誠一の本を久しぶりに讀んだ。<BR>
    <BR>
    「青春の源流」や「星の陣」などは私の大好きな作品だ。<BR>
    特に「青春の源流」では、山登りの場面も滿喫できるし、ベトナム戰爭の經過も學んだ、私の愛讀書の一つである。<BR>
    <BR>
    さて本書。<BR>
    何者かに命を狙はれてゐる社長令孃を、ユニークなアパートの住人たちが力をあはせて守るといふ話になつている。<BR>
    「星の陣」や「星の旗」、「流星の降る町」の同工異曲めいた話である。<BR>
    そもそも今ここにあげた3作が同工異曲なので、また似たやうな話か、と思つた。<BR>
    森村さん、ええ加減にせえよ!<BR>
    <BR>
    ま、それはそれとして、この3作を讀んでゐなければ、それなりに樂しめる作品だらう。<BR>
    <BR>
    2003年11月4日讀了

全3件中 1 - 3件を表示

著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

森村誠一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×