新装版 青春の証明 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041753620

作品紹介・あらすじ

霧の中、公園でデート中のカップルが、暴漢に襲われた。二人を助けようとした警察官は、逆にナイフで刺殺されてしまう。そして、助かった二人もなぜか現場から逃げ去ってしまった。数日後、男は女から別れを告げられた。「卑怯者!」という言葉を残して。男は自身の「罪」を償うために刑事に転職するが-。全てを懸けて意地を貫き徹した男を描く、白眉の"証明"シリーズ。

感想・レビュー・書評

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  • 読後明日の我が身にも起こり得るかも知れない作品群の中で、失われた20年を追求する。ラストになってすべてひっくり返る展開とは?

  • その構想力は 豊かで 緊張感がある。
    ・麻子と道太郎の前で 松野時子の父が殺される。
     麻子が道太郎に卑怯者といわれる。
    ・道太郎が償う。時子と結婚。
    ・矢吹と麻子との結婚
     戦争に対するとらえ方が リアリティがある。
    ・笠岡道太郎の風化とその執念の描き方が優れている。
    ・結末として 時也と由起子がうまくいくとなっているが
     そうだろうか。
    ・殺人犯を父として持つ由起子の将来は?
    ・偽善の愛 が 森村誠一は好きなんですね。

  • 面白いんだけど、読後に異様に残るこの感覚は何でしょう?人間の業を思わされる。

  •  図書館の先生に進められ読んだ一冊。


     一言で言えば、


    『いい、ものすごくいい』


     今まで読んでいたのとは別ジャンルだからか新鮮な感じがした。
     世界観が多分戦後のバブル時代(だと思う)


     その中で展開していく一人ひとりのドラマがいい感じで、読み終わっても「こんなんでいいの?」と言いたくなる一冊。


     高校生の自分とはちょっと違う青春だったけど、かなり面白かった。

     久々に読んでよかったと思える作品。

  • 筆致は卓越してるが、ストーリー中で
    強姦された女性が強姦相手とつき合ったり、
    一番悪いヤツらが野放しだったり、
    この人の倫理観は根本的におかしいと思う。

  • 証明三部作のひとつ。
    自身の罪を償うため、青春を取り戻すため刑事に転職し、一生をかける男の物語。
    矢村と由美子の再会、矢吹の軍隊での話、由紀子と英司の恋などそれぞれのストーリーも楽しみながら全体として絡みあってくれるので良いです。
    でも名前が似すぎて混乱します。。。

  • 「証明三部作」ではこれが一番好きです。たぶん他の二作に比べ、派手さがないのか映画化されてはいませんが、三浦綾子の「氷点」や野沢尚の「深紅」あたりが好きな方はこれもチョイスしてみてはいかがでしょう。

  • これも森村誠一の代表作。理屈抜きに面白い。山崎努主演のドラマもかなり良かった。

  • 「人間の証明」「野性の証明」と並ぶ証明三部作の1冊。高校時代に購入。

  • 森村 誠一 / 角川書店 (2004/08)

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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