太平記(四) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2005年1月25日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (336ページ) / ISBN・EAN: 9784041753682

作品紹介・あらすじ

隠岐から脱出した、後醍醐天皇は旗揚げする。その動きに呼応して全国に討幕の気運が沸きあがった。新田義貞、足利高氏らも北条一族に向けての兵を上げる。時代は大きく動き始めた。

みんなの感想まとめ

歴史の激動を背景に、個性豊かな女性たちが活躍する物語が展開されます。隠岐から脱出した後醍醐天皇が新たな政権を樹立し、北条一族との戦いが繰り広げられる中、特に菊夜叉や阿野廉子といった女性キャラクターが際...

感想・レビュー・書評

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  • 尊氏vs護良政治戦。
    レビューは最終巻で。

  • 建武の新政が始まったものの後醍醐天皇の統治能力は低く、武家を軽んじたために段々と人心が離れて行く。
    その中で阿野廉子の『息子全員を天皇に』と言う野望、護良親王と足利尊氏の対立が激化し、護良親王は阿野廉子と足利尊氏の企みに嵌り自滅。
    後醍醐天皇を諌めていた忠臣、万里小路藤房も出家をしてしまう始末。

    それにしても菊夜叉のしぶとさ、阿野廉子の欲と言った女性の怖さをこの巻でも感じました。違う意味で新田義貞を腑抜けにした勾当内侍も凄いのかも…。と言うより新田義貞が情けなさ過ぎです。

  • 新田義貞によって鎌倉は陥落され、鎌倉幕府は崩壊する。いよいよ後醍醐帝による親政が本格化するのかというと、帝は権力欲はあるけど統治能力は乏しい。それは、新田義貞、楠木正成も同じで、彼らは国の統治能力というか統治意欲はなかったようである。必然的に足利尊氏の影響力が強まってくる。
     それにしても、吉田兼好が語る言葉は印象的だ。「志が低い。なんのためのご親政か。どう改めても民草が幸せにならなければなんにもならぬ。尤もそのような志を抱いて世を改めた者はおらぬがの」
     護良親王の最後は壮絶だった。この時代は、暗殺という手段があり、まったく油断ならない。
     菊夜叉が相変わらず活躍する。一時、北条高時の息子、時行とともに鎌倉を奪還してしまう。
     佐々木動誉がキーマンとして興味を引く。

  • 鎌倉幕府滅亡の東勝寺での宴のシーン、後醍醐天皇と楠木正成の再会のシーン、どちらも泣けました。
    ただ、建武の新政での後醍醐天皇のていたらくぶりに、後者のシーンでの涙は返してほしいですが・・・。
    建武時代の権力者は、みんな大なり小なり政治を私物化してますね。
    学習能力もなく、同じ過ちを繰り返しては大衆を振り回す・・・。
    そんななか、楠木正成の存在が光ります!
    それにしても、廉子も菊夜叉もコワイししたたかだし鋭いですね。
    いつの時代も女性は強いんですね!

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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