新幹線殺人事件 (角川文庫)

  • KADOKAWA (2008年5月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (368ページ) / ISBN・EAN: 9784041753804

作品紹介・あらすじ

ひかり66号のグリーン車で男性死体が発見された。事件の背後には万博の巨大な利権と芸能プロの暗闘が……捜査本部は犯人の密室トリックと鉄壁のアリバイに挑む! 名作ミステリ。

みんなの感想まとめ

昭和の時代背景を色濃く反映したミステリー作品で、新幹線を舞台にしたアリバイ崩しのトリックが魅力です。1970年に発表された本作は、当時の新幹線の運行状況や社会の雰囲気を感じさせる描写があり、懐かしさと...

感想・レビュー・書評

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  • 1970年の作であり、よくも悪しくも「昭和」の香りが立ち込めた作品であった。新幹線という乗り物を使ったアリバイ物で昭和の一時期流行ったものである。時代背景や不雰囲気などは正に昭和であるが、トリックの内容はなかなか面白い。よく出来たハウダニットものといってよいであろう。時刻表トリックではよくあるものかもしれないが、意表を突くものであった。とはいえ、業界内幕ものとして読んだ方が面白いが、少しえげつなさ過ぎるかも。

  • 電話交換手に関する話がたくさん出てくる、昭和のかおりが強い本。当時の新幹線はひかりとこだまのみで、のぞみもなかった。昔の時刻表が出てくるのはちょっと楽しい。
    芸能業界や、人との関わりが薄れていく個人主義の時代に対する森村氏の考え(偏見)が随所に出てくるので、それがノイズになる人も多そうな本(森村氏の著作全般にいえるが)。
    トリック自体は今となっては珍しいものでは無いので、推理ものの流れと、昭和の新幹線を楽しめるかどうかの本かな?

  • タイトルからして、西村京太郎や松本清張か?と思わせるタイトル。あっちならローカル線煮絡めたりするだろうから、新幹線で完結するのなら内容がしょぼくなるだろうというのは予想できよう。実際にそうだからなんとも。

    本筋は、テレビにタレントを売り込むプロダクションのゴタゴタの話で、これがまたつまんない。「一億総白痴化の主役」と森村自身が嫌っているようで、その嫌っているところをもっと打ち出せばいいのに、そこまで突っ込まない。視点がバラバラで最後には色仕掛けという微妙さが漂う。どうせこの作品を書くために、テレビ局やタレントプロダクションについてよく調べたのだろうが、その調べたはずの内容を特に使わず、ゴシップ調で一貫しているのもいかがなものか。

    全体に、誰視点にしたいのかわからぬまま進むのでイライラするのだが、もう一つ難なのは、キーとなる情報が核心すぎて、トリックが途中で読者にバレるのである。

    2つのプロダクションのどちらが黒幕なのか、最後の最後でどんでん返しが有るかも…って無いのかよ!と言いたくなる内容だし、そもそも同期が薄すぎて、思いついたトリックをこれでもかとつなぎあわせただけのプロットで、なんとも薄い。

    いくら大阪万博の前の1969年に書かれているとはいえ、今さらこんなつまらない作品を読む人もほとんどいないだろうから、手に取る人はやめておけというくらいのレビューで終わりとしたい。

  • 79057.57

    これを読んでいる時に修学旅行。新幹線に乗ることになるとは、なんともグッドタイミング。

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著者プロフィール

森村誠一
1933年1月2日、埼玉県熊谷市生まれ。ホテルのフロントマンを勤めるかたわら執筆を始め、ビジネススクールの講師に転職後もビジネス書や小説を出版。1970年に初めての本格ミステリー『高層の死角』で第15回江戸川乱歩賞を受賞、翌年『新幹線殺人事件』がベストセラーになる。1973年『腐触の構造』で第26回日本推理作家協会賞受賞。小説と映画のメディアミックスとして注目された『人間の証明』では、初めて棟居刑事が登場する。2004年に第7回日本ミステリー文学大賞受賞、2011年吉川英治文学賞受賞など、文字通り日本のミステリー界の第一人者であるだけでなく、1981年には旧日本軍第731部隊の実態を明らかにした『悪魔の飽食』を刊行するなど、社会的発言も疎かにしていない。

「2021年 『棟居刑事と七つの事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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