皇帝ナポレオン〈下〉 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (508ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041755167

感想・レビュー・書評

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  • 最後の最後にナポレオンは実はいいやつで、みたいな描写になっていく。あれだけこきおろしていたのに、最後の最後で主人公の見方が変っていくのだ。
    長い長いお話が終わった。
    大河ドラマ的感覚だった。

  •  常勝ナポレオンが大敗を記したロシア遠征は壮絶だ。上巻のエジプト戦記のくだりもすさまじいものがあるが、こちらはまた別の意味ですさまじい。兵士としての誇りを失い、盗賊に成り下がった先には救いようの無い地獄が待っていた。片腕と凍傷で足の指を失いならがも数年後に生きて帰還をし、パリで物乞いをする傷痍兵の話に引き込まれる。

     英雄ナポレオンを描くことよりは人間臭さを前面に出したつくりになっている。エルバ島がら脱出後、人民の熱狂的な支持を得てナポレオン最後の戦い、ワーテルロー決戦へ、常勝ナポレオンの神通力は通じるのだろうか。勝敗に関係なくナポレオンは人の心を捕まえて放さない。

  • わがままで自分勝手で女に弱い一人の男がやがて伝説となっていく過程はドキドキものです。

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著者プロフィール

藤本 ひとみ(ふじもと ひとみ)
1951年、長野県生まれの作家。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。
国家公務員として厚生省に勤務し、その後は地方公務員に。兼業で少年・少女漫画の原作を手がけて、1984年集英社第4回コバルト・ノベル大賞を受賞。1992年に西洋史、犯罪を主題とした小説を描き始める。『侯爵サド』『ジャンヌダルク暗殺』で第19回および第23回吉川英治文学新人賞の最終候補。
ほかの代表作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』など多数。

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