文通 (角川ホラー文庫)

著者 :
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感想 : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (319ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041789100

感想・レビュー・書評

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  • 片桐瑞穂はいつも行く書店で、ふと見慣れない雑誌を見つけた。どうやら、昔流行った文通相手を募集するための物のようである。雑誌を見た彼女は不意に熱に浮かされた様な気分になり、その雑誌に文通仲間を募集する記事を掲載してしまう。 読んでる最中、鳥肌がたちっぱなりしなるのではないかと思うぐらいに作中の文通相手に嫌悪感を覚えた。あらすじに、四人の文通相手は実は一人だったというネタバレに近いことが書いてあったが、それすらもはやどうでもいいぐらい気持ち悪い。作中に出てくる、主人公が受け取った手紙そのものを表したイラストもその気持ちに拍車をかけた。暴走する相手に徐々に追い詰められる主人公がいつ救われるのだろうかと思いながら読み進めた。状況が悪化して嫌悪感が募るばかりではあるが、早く続きが読みたい、読みたいと猛スピードで読み進めた。でもちょっとオチはがっかり。結局なんだったんだよ、ここまで読者を振り回しといて!というのが一番最初の感想。

  • 内容紹介
    十六歳の女子高生片桐瑞穂が文通マニアの専門誌「月刊ペンパル」に気まぐれに出した伝言に応じてきたのは四人の男女。筆跡も年齢も住所も異なる彼らは、同一人物だった。四つの筆跡を持つ文通魔の恐怖。

  • 何だかすっきりしない(- -

    前半のじわじわした怖さはなかなか好き。
    だが、裏表紙の「あらすじ」で
    結構「肝心なこと」をネタばらししてるので(^ ^;
    残念ながら「想定の範囲内」で(^ ^;

    ホラー映画のお約束っぽくはあるが、
    主人公の行動がアホすぎ(^ ^;
    クラスメイトも家族も大アホ(^ ^;

    中盤の「異常さ」がにじみ出てくる辺りも好き(^ ^
    が、最後の最後がどうもいただけない(^ ^;

    終盤に向かうに従って、説明くさくなってくる(^ ^;
    文通相手の「過去」を色々ほのめかしているのに、
    全て明らかになることはなく(^ ^;

    最後の最後、主人公の感情も言動もナゾ過ぎ。
    ばぁちゃん覚醒し過ぎ(^ ^;

    何というか、「連載していた雑誌がイキナリ廃刊決定して
    無理繰り終わらせなければならなかった」
    みたいなエンディングでした(^ ^;

    あ〜、すっきりしない(^ ^;

  • 気軽な気持ちから文通相手を募集した女子高生の元に届く、不気味な手紙の数々…。

    再読。ペンパルという言葉に時代を感じますね。
    不特定多数に個人情報を教えるなんて言語道断。相手が女性だからと言って油断してもいけません。
    自分にその気がなかったとしても、相手がどのような態度に出てくるか分からないのですから…。

  • 手放し本。

    '97.1読了。
    書体が怖い。結末の一歩手前まではおもしろかった。

  • 今の時代、何でも機械化されたから、文通というのはあまり見かけないけど、「機械化されたから」というよりは、むやみに他人に自分の身元を知らせる情報を与えなくなった。というのもあると思う。

    その点、主人公の瑞穂は、そんなことも考えずに住所や名前、おまけに学校の名前まで公開されちゃって、結構マヌケね。って思わずにはいられない。
    そういうことは軽く予想できると思うんだけど。。。

    確かに、「もし自分が瑞穂だったら」と読んでいくと、やっぱり怖いし、私も気が狂いそうになるだろうと思う。
    なのでドキドキして読んで面白かったけど、やっぱり最後は何だか納得できない。

    おじいちゃんの苦悩もわかるよ~。
    でも、ある意味性格異常者なので、涙流すほどおじいちゃんに、そんなにすぐ感情移入しちゃうかな?
    私だったら、何を聞いてもやっぱり怖くて引いちゃうけど。。。
    瑞穂って、おバカなほどお人好しだったの?
    で、最後の一行も何だか「?」って感じ。

  • 主人公の思考回路がわからなすぎて、ホラーというよりギャグのように思えてしまった。展開もすぐ読めてしまうので、ハラハラという感覚もなく……。ラストは何なのだ?理解不能。

  • 手書きフォント

  • 終わり方が納得できない

  • ホラー小説。王道的でおとなしめの内容。
    恐怖というより、気味の悪さを漂わせている一冊。
    主人公が高校生だからかか、ちょっとティーンズ作品の雰囲気がある。
    読みやすくわかりやすい内容です。

    おとなしい性格の女子高生、片桐瑞穂。
    雑誌「月刊ペンパル」に、文通相手を募集する記事をかき、
    四人から四通の手紙を受け取る。

    これはあくまで、高校生の恐怖を描いた作品。
    怯えて戸惑い、的外れな方向に熱意を燃やす女子高生を、
    ニヨニヨしながら、青春だなーと眺める。そんな感じ。

    ここからはげしくネタバレと感想。
    ____________________

    本書は、ちゃんと文通の書面が、
    筆跡のわかるような手書き文字で書かれている。

    こういう形で出すってことは、暗号だろうなー。どんな衝撃的暗号だろう?
    ふむふむ、「~」って書いてあるけど、
    これには言葉どおりでない、もっと深い意味があるんだろうな!
    ・・・・・・と思ったら、そのままの意味だった。

    文通でホラーで、筆跡がわかるようなスタイルにしてるってことは、
    相手は同一人物で多重人格でサイコなんだろうなー。
    しかもその上で、とんでもなく予想外な人物になるんだろうな!
    そんな相手に、大人しい性格の主人公が、どう太刀打ちするんだろ?
    ・・・・・・と思ったら、予想そのままの人物で、
    主人公は特に太刀打ちしなかった。

    このことに、あえて主人公が気がつかないのには、
    何か意味があったり心理戦にかかっているのかしら?
    ・・・・・・と思ったら、ただのご都合主義だった。

    なんというか、想像力が先に先にいっちゃって、
    ものすごく濃厚なホラーを思い描きすぎた。

    瑞穂の事が好きな同じクラスの不良とか、
    絶対レイプ魔になると思ってたw普通に良い子だったw

    自分本位なクラスメイトは、土壇場で裏切って、
    瑞穂のまわりへの不信感に説得力を持たせるんだと思ってたw
    特に話に関係ない子だったw

    おばあちゃんの耳が悪いのは伏線で、
    家族の惨状に気がつかないまま日常生活をすごし、
    加害者の残酷性を表したり、
    主人公の孤独と絶望感を表すのかと思ってたw
    ただのキャラ付けだったw

    瑞穂が徹底的に両親に真実を打ち明けないのは、
    実は深い事情があって、その経験があったからこそ、
    おとなしい高校生の主人公が、
    サイコへの反撃に出れるんじゃないかと思ってたw
    反抗期の学生なだけだったw

    エグい事ばかり想像してたな、と思ってちょっと反省した。
    本作は、正統で素直だから心地良い。
    読んでて楽しい。

    ただラストが不可解。あれだけの気迫に満ちた仲間に囲まれて、
    ヨボヨボのおじいちゃんに屈する理由が分からなかった。
    サイコの心理戦勝ちなのだろうけど、
    成長中の主人公相手では、あの程度の洗脳だと、
    1年も持たずに解けちゃう気がする。
    サイコの目的が結婚、という永続性のあるテーマなら、
    一生囚われるくらいの恐怖感があったら納得したかなあ。

    ____________________

    本の裏表紙にネタバレなあらすじが書いてあったけど、あれはひどい。
    読む前に気が付かなくてよかったと思いつつ、
    このネタバレを知ってる前提で読ませるなら、
    もう少しひねりないと、どういう読み方したらいいか読者が迷うと思う。

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著者プロフィール

1952年生まれ。一橋大学商学部卒業。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て、1986年『Kの悲劇』でデビュー。1990年専業作家に。本書に登場する朝比奈耕作をはじめ、志垣警部&和久井刑事コンビ、氷室想介、烏丸ひろみの各推理シリーズ、ホラー作品、さらには英語学習の著書から舞台脚本など、多彩で個性的な執筆活動を展開。225冊の著作を遺し、2012年5月14日、逝去。闘病生活を自ら綴ったノンフィクションエッセイ『ヒマラヤの風にのって』が逝去後の7月に刊行。13年には書籍未収録作品を収めた『13の幻視鏡』が刊行された。

「2021年 『文庫 血洗島の惨劇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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