時計 (角川ホラー文庫 12-18)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041789810

感想・レビュー・書評

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  • 「樹海」から六年後、体内に赤子を宿したまま事故死した康明が献体となったり、透と結婚しているルイが胎内の子を義父かと思わせられ慄いたりする。「卒業」や「樹海」と繋がりのある展開も多かったけれど、三部作の完結編というには不完全燃焼。大人の顔をして動き回る赤子等不気味な筈なのにむしろ何だかシュールだった。

  • 人は時の流は目に見えないものだと信じ込んできた。
    10代は10代らしくというふうに年齢の枠にはめられたイメージを強要されている。もしも時計やカレンダーが発明される前の時代に生まれていた、年齢という概念もなかったわけで僕らはもっと自由だったかもしれない。

  • 時が狂い、人が壊れる。死霊の森があなたを誘う。
    中伊豆の森で眼球を反転させた死体が発見された。つけていた腕時計は狂った時間を指しながら動き続けていた。立て続けに起こる怪奇現象の謎を探るべく現場に乗り込んだ電磁波研究者が見たものは、死霊の大群だった

  • 以前読んだ「卒業」に続く話ということで読んでみた。
    その間に「樹海」があるようで、それは読んでいなかったのだが、この「時計」だけでも一応話は分かる。
    しかしながら、終わり方が中途半端すぎて、消化不良。
    この後にさらに続編があるのかも知れないが、あっても読んでみたいという気は起きない。
    ホラー文庫なので超常現象やあり得ない話はOKなのだが、設定や展開に無理があるように感じた。

  • 「卒業」「樹海」からずっと引っ張っている物語、ようやくこれで完結……かな? しかし、まさかこんなテーマだったとはねえ。意外というかなんというか。ただし、個人的な感想としては、怖さはいまいち。この人はやはり、人間心理テーマホラーのほうが巧いんじゃないか、と思った。
    ……というよりも、実は私が物理苦手だからかなあ(苦笑)。

  • 遺伝子レベルでの荒唐無稽な話だけどとても不気味で怖い話でした。
    短いのですぐに読めると思います。
    この前に善作があるみたいだけど、あんまり読みたいとは思わなかったかな;;

  • ストーリー的には、少し黒っぽいイメージ。
    どちらかといえば、現代風ファンタジー的な印象が強い。
    最初は場面転がかなり複雑化されているが、ラストに向うにつれてスピード感が出てきてなかなか……。

  • 完結編です。こっちを先に読み、記憶にあまりない(汗)おもしろくなかったんだよね。目が回るって現象だけは覚えてたが、なんで時計なんだっけ?コレを読む前に「卒業」は必読。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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