憑依-HYOU・I (角川ホラー文庫 12-22)

著者 :
  • KADOKAWA
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (306ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041789865

感想・レビュー・書評

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  • 龍一の前に現れた謎の女、未知子。彼女にはなんと、龍一の父に殺されという女の霊が取り憑いていた。 突然の告白にショックを受けた彼は真実を明らかにするために奔走する。しかし、全てが明るみになった時本当に怖いのはなんであるかを知る。 文通に引き続き、後半は気持ちの悪い雰囲気が漂う作品。本当に怖いのは怨念や幽霊ではなく、人間の欲望だったり憤怒だったりというのがひしひしと感じられた。独りよがりの恋愛観と世界観の気持ち悪さが半端じゃない。なんというサイコパス。具体的にどこが気持ち悪いと言いたいが、是非読んで気持ち悪さを体感してほしい。いや、現実問題こんなやつが近くにいたら勘弁してほしい。自分のせいで何人も死んでてかなり、後味が悪い。なにも改善してないとこも胸糞わるい。 話自体はどんでん返しがあってすごい面白い。ただこの嫌悪感も楽しめる人じゃないとちょっとつらい作品。

  • ……ハ?
    起承がなくて、いきなり転、そして結、的な小説。
    ストーリーとしての伏線らしき潤いもなく、いきなりガツガツ解決説明。
    なんだか「長編のためのたたき台」みたいな文章だった。

    ずい分都合のいい記憶力ですな。
    すっかり忘れたりいきなり思い出したり。

    もっと上手い見せ方があるんじゃないですかね?
    もっとサイコチックになりそうな。

    素朴な疑問。
    あの「視える」友人、冒頭のハワイの時、主人公を見ても一切何も視えなかったんですかね……?

  • 女性と一部の男性には非常に怖い話だと思う。この話の中にまともに話した事のナイ女性に、自身の理想の女性像を勝手に重ね押し付ける男性が出てきますが、そういう奴は意外と多いんじゃないかと思った。<BR>
    お気を付けください。

著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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