アムリタ 上 (角川文庫 よ 11-4)

著者 :
  • KADOKAWA
3.49
  • (96)
  • (99)
  • (348)
  • (13)
  • (2)
本棚登録 : 1201
感想 : 101
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800041

作品紹介・あらすじ

妹の自殺。そして頭を打って記憶を失い、自分を完全にとり戻せない私。二度、結婚している母、父親の違う弟、いそうろうの母の友人といとこの女性二人との奇妙な家族関係。そんな日々の生活の中に突然、訪れる変化。弟の不思議な力の目覚め、とまどい、苦悩。妹の恋人だった竜一郎との新たな出会い、そして恋。紫式部文学賞受賞。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読んだことあるはずなんだけどところどころ記憶が飛んでて、混ざってる。愛おしい人がいる言葉の使い方してるから、時々ぐさっとくる。

  • 様々な境遇の人々が集まった家族。弟の不思議な知覚、サイパンでの不思議な経験が始まる。2015.6.9

  • 吉本ばななさんは、高校の時にすごく流行ってみんな読んでたのに、私は何故か読まなかったなーとぼんやり思う。
    高校の多感な時期に読んでたら、何をどう感じてたやろう。本の毒に絡まってたかもしれへんなぁ。

    登場人物の姉弟の、姉が私と同い年。
    このふわふわした心情、わからんでもない。なんか、日々ぼんやり持つ切なさと半分共鳴する。
    下巻はどう続くんだろう。楽しみ。

  • 8/19 再読

  • (1997.02.15読了)(1997.01.27購入)
    (「BOOK」データベースより)
    妹の自殺。そして頭を打って記憶を失い、自分を完全にとり戻せない私。二度、結婚している母、父親の違う弟、いそうろうの母の友人といとこの女性二人との奇妙な家族関係。そんな日々の生活の中に突然、訪れる変化。弟の不思議な力の目覚め、とまどい、苦悩。妹の恋人だった竜一郎との新たな出会い、そして恋。紫式部文学賞受賞。

    ☆吉本ばななさんの本(既読)
    「哀しい予感」吉本ばなな著、角川文庫、1991.09.25
    「キッチン」吉本ばなな著、福武文庫、1991.10.17
    「うたかた/サンクチュアリ」吉本ばなな著、福武文庫、1991.11.15
    「パイナップリン」吉本ばなな著、角川文庫、1992.01.25
    「白河夜船」吉本ばなな著、福武文庫、1992.02.15
    「N・P」吉本ばなな著、角川文庫、1992.11.10
    「FRUITS BASKET」吉本ばなな著、福武文庫、1993.04.15
    「とかげ」吉本ばなな著、新潮社、1993.04.20

  • 心の奥深いところに、ヒタヒタと近づいてくる感じ。自分の軸がずれそうで怖いけど、読んでしまうのです。

  • 1997年2月28日読了。

  • かなり好きで何回も読んでるのに、また読んでしまう。
    物語は完全に覚えているから、どうなるんだろう?といったわくわくはないんだけど、他愛ない場面のあちこちが好きで、その雰囲気をまるごと楽しみたいんだ、いつも。
    由男がサイパンまで姿だけとばしてるのに、みんなけろりとしていたり。
    色んな人たちで繰り広げられる、色んな時間でのリビングの会話。
    夜中の本屋。
    なんだかもう、あのなんともいえない自由な感じがとにかく好き。

  • 「サイキック」という未知なる言葉がある。わたしが思うには、どんなひとにもそう言った未知なる言葉を理解できるような体験をすることがあるのではないかと思う。

    その「サイキック」は、とても現実離れしたように感じるかもしれないけれど、何かをきっかけにして元々備わった力が開花するのではないかと思う。もちろん多分に洩れることなく、わたしにもそのような力がどこかに隠れているのかもしれない。ともすると、その力は既に開花していることに気づかず漠然とした違和感を感じながら今を生きているのかもしれない。そして世の中には、その違和感を感じているひとに溢れ、それを否定するように日々を送っていると言うことも考えられないこともない。

    ちょうど、この「アムリタ」に登場する姉弟のように。

    そんなことを感じながら、よしもとばなな特有の情景描写に引き込まれ、この「アムリタ」の不思議な世界に染まっている自分に違和感を感じながら上巻を読み終えた。

    それと同時に、わたしはやっぱり物語を読むのは向かないと感じた。移入してしまい時々その世界が現実のものではないかと錯覚を起こしてしまうからだ。それではなかったらこの「アムリタ」にそう言った要素があるからなのかもしれないけれど。

  • 「その人がその人であることは、壊れて行く自由も含めてこんなにも美しい、人に決めてもらえることなんて何一つ本当じゃないんだな、としみじみ光るように生きる彼女を見ていて私はよく思った。」


    読んだのはずいぶん前だけど、私の思考の半分くらいはアムリタだから、本棚登録。笑

    上もいいけど下はもっとすごい。ばななワールド。

全101件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本ばななの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×