アムリタ〈下〉 (角川文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800058

作品紹介・あらすじ

変わっていく、私の記憶も、竜一郎という存在も、そして妹の死の意味も。そして心の力を一つ一つひらいていく弟のいとおしさ。陽も、水もなにもかもが、今日が一回しかなくていろんなことが惜しみなくあふれている。流れていく時間の残酷さと生きていく優しさを私は愛する。また、生きるための扉を開く、そこにある輝きに満ちた天気雨の慈雨、神が飲む水アムリタ。紫式部文学賞受賞。

感想・レビュー・書評

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  • ばななの作品は、自選選集でも分かれているように、
    4つに分類できる。オカルト、ラブ、デス、ライフ。
    これは間違いなくオカルトものだ。

    私はばななが好きだけど、それはオカルト以外のこと指してた。

    『アムリタ』は紫式部賞を取ったやつ。
    今更ながら改めて読み直してみた。

    断片毎で、非常に共感できる。けど、時たま入りきれなくて
    流し読みしちゃったりもした。
    でも、小説そのものの筋とか、訴えたいこととか正直どうでも
    よくて、自分の気持ちにぴたっと当てはまる何かが見つけられる
    ことがすごく気持ちいい。ばななは断トツにそれが多い。

    ばななの世界の人間は、汚くないのだ。服を着ていないというか。
    分かりやすく言うと、穢れてなくて清らかで美しい。
    そして何よりも繊細。敏感ではなく、繊細。
    論理や常識じゃなくて、社会や周りじゃなくて、自分が軸で
    心と体がつながっていて、とても人間の三大欲求に従順。

    「だいたい、100パーセント健康な人なんて、いやしない。
    私の孤独は私の宇宙の一部であって、取り除くべき病理じゃないような
    気がする。」(上)

  • うーむ、不思議なお話。出てくる人が普通の人じゃなさすぎて、実感わかない。

  • 久々に再読すると、そうそうこんな感じ、とすとんと落ちてくる文章でした。
    真夜中に目覚めたとき、ではなく、ふと本から目を上げたとき、自分が幾つで今どこなのか一瞬思い出せなくてふんわり漂うような心地を久々に味わいました。
    またいつか、ふと読み返したい一冊です。

  • 感覚的なふわふわした感じの小説。小学生の弟がやけに大人っぽい。彼岸を感じて自我に目覚める。そんな話。2015.6.13

  • 真夏を少し過ぎた9月頭の昼下がりに完読。
    とっても良いお天気を外に感じながら読めたので、気分がよかった。

    感受性の強い人たちは生きにくい国だと思う、日本は。そして、それが露骨に出てしまうならなおさら。

    太陽の光って、すごく人を前向きにするんだなと感じた。

  • 目には見えないものは確かにあると思う。
    日々の暮らしの中にそれは溶け込み過ぎていて気づきにくい。

    自分にも、感受性が厄介だと感じる瞬間があったりします。
    それでも生きていきます。
    水をごくごくと飲みながら。

  • (1997.02.22読了)(1997.01.27購入)
    (「BOOK」データベースより)
    変わっていく、私の記憶も、竜一郎という存在も、そして妹の死の意味も。そして心の力を一つ一つひらいていく弟のいとおしさ。陽も、水もなにもかもが、今日が一回しかなくていろんなことが惜しみなくあふれている。流れていく時間の残酷さと生きていく優しさを私は愛する。また、生きるための扉を開く、そこにある輝きに満ちた天気雨の慈雨、神が飲む水アムリタ。紫式部文学賞受賞。

    ☆吉本ばななさんの本(既読)
    「キッチン」吉本ばなな著、福武文庫、1991.10.17
    「うたかた/サンクチュアリ」吉本ばなな著、福武文庫、1991.11.15
    「パイナップリン」吉本ばなな著、角川文庫、1992.01.25
    「白河夜船」吉本ばなな著、福武文庫、1992.02.15
    「N・P」吉本ばなな著、角川文庫、1992.11.10
    「FRUITS BASKET」吉本ばなな著、福武文庫、1993.04.15
    「とかげ」吉本ばなな著、新潮社、1993.04.20
    「アムリタ(上)」吉本ばなな著、角川文庫、1997.01.25

  • 意外と普通な感じに戻るラストが、結構リアリティ。

  • 1997年3月1日読了。

  • 多分、自分が持っている本の中でアムリタが一番再読してるかも。
    このあたりのよしもとばななさんが、とにかく好き。
    欲を言えば、語りすぎの一歩手前の表現が好き。
    何かを思ったり話したりする場面で、やたら具体例が多くあがるよりも、雰囲気だけでとめてくれる方が良い。私は。
    でもなんだかんだやっぱり大好きだから、こんなに読んでしまうんだろうな。
    たとえようのないやる気がむくむくと、静かに湧いてくるお話。
    家族、恋愛、友情、超能力、死、魂・・・。
    どれもテーマのようで、どれでもないような。
    少し変わった日常。うん。そんな感じ。

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