- 角川グループパブリッシング (1997年12月18日発売)
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感想 : 141件
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Amazon.co.jp ・本 (182ページ) / ISBN・EAN: 9784041800065
感想・レビュー・書評
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はじまりがとてもすき。
恋は海の底。
青い、かなしい、嬉しい。
恋と家族の話。
嵐が小学生の頃に書いた話、覚えてた!
ばななさんを読むと、あの頃に戻る。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
非常に良かった!とても静かな文章なのだけど、運命が動く瞬間?がズバっと切り取られてる感じ。
素敵なことばがあったので引用する。「人を好きになることは本当にかなしい。その他の色んなかなしいことまで知ってしまう。果てがない。(そばに)いても淋しい、いなくてももっと淋しい。」 -
生と死
男と女
透明で美しすぎる〜
理想で素敵な恋愛を、求めちゃうな -
20年くらい前の話だけど、新鮮に感じた。あまりこういうとのを読んでこなかったからだろうけど。
言葉の選び方とか、繊細なのに鋭利。 -
どちらの作品もとても素敵なお話だった。
うたかた
一見ばらばらな家族が、実は強い絆で繋がっていた。その絆は昨日今日できたものではなく、ずっとずっと昔から変わらずあるもので、それに気がつくことができた人魚はとても幸せだと思う。登場人物4人が皆魅力的で、実際にあんな人たちなかなかいないなぁと思いつつも、希望に満ちたラストで読んでいて清々しかった。
サンクチュアリ
死別を経験した人にしかわからない心の傷がリアルに描かれていて、何度も涙してしまった。傷が癒えるのは本当に時間がかかることで、その傷は何がきっかけでよくなるのかわからないものだなと考えさせられた。 -
野性的にめちゃくちゃな人生をおくる父、彼を本気で愛してしまっているお妾さんの母。見かけは多少複雑でも愛し合う二人の一人娘としてひっそりと成長してきた主人公人魚と、その父に育てられた風変わりな少年嵐の平和な恋物語です。その気質を甘やかす財さえあれば、人はいくらでも変わり者になれるらしい。なんて、当時お付き合いしていた彼のお父さんのことを言っているとしか思えなくて、妙に親近感がわきました。
なんて感じのいい人なんだろう、と私は思った。無造作にはねた髪、大きくがっちりした肩。背すじが毅然と伸びていて、まるで「意志」が立っているようだった。彼と言葉を交わした瞬間、突然世間に色がついたので私はびっくりしていた。この見方でもっとたくさんのものを見たい。良いものも、汚いものも、過去も未来も、なんでもかんでもきちんとこの目で見てみたいと生まれて初めて心の底から思ったのだった。(本文抜粋)
以前 Sky との出会いを文章にしたことがあります。日本に遊びに行く彼を空港まで送って行った日の夜のことでした。お互いをとても気に入っていて幸福だったので、それが六年間の最後になるとは双方思ってもみませんでした。私は優しい気持ちでふとノートを開きあの文章を綴りました。そのあとにやってきた面倒くさいことを通り抜けることができず、私たちの関係は終わりました。手放しで上手くいっていたものがジタバタしても上手く行かなくなって、一番びっくりしたのは私たちでした。せめて文章にしておいてよかったと後で何度も思いました。
その大切な文章の出典は「うたかた」だったようです。感じやすいお年頃に読み始め、留学するときも傷がつかないようにそおっと持ってきた「TSUGUMI」「キッチン」「うたかた/サンクチュアリ」「白河夜船」の四冊。暗記する「ほど」読んだけど、本当に暗記しているとは思いませんでした。まんま抜粋してはいなかったものの、時間を空けて読み返す度に吉本ばなな作品に影響されたとしか思えない自分の琴線や感性を愛おしく思います。 -
うたかたが好き♥ネパールが似合う男性なんてかっこいいに決まってる!
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20151107
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どんな本でも、出会うタイミング、読むタイミングにより、受ける衝撃、感想が違ってくる。
1度目に読んだときは、幼すぎて、想像力が足りなかった。2度目は、このみずみずしく繊細な感性に感じ入るには、大人すぎた。
吉本ばななの代表作、息子は読んだ本の中で2番目に好きという(ちなみに1番も吉本ばなな)。勧められて読み返し、読む時期が違えば…と残念に思う。 -
人をすきになるとばななさんの文章が読みたくなる。
えも言われぬ感情を、ことばという枠に上手に当てはめてくれるから。
言語化すると、きもちがすとんと軽くなる。
若気の至りと言われているけど、私はこの勢いのあることばの選び方が結構すき。
それにしても、人魚。名付けという概念を覆しすぎでしょ。濁音はできるだけ避けたい。などと思う。
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かけ値なしの、そんな感情を私は他人に対して初めて抱いた。何のフィルターも、余分な気持ちのごちゃごちゃもない、まっさらの感情。
嵐といると、私は自分が生物だと、思えた。そんなことを今までの人生で実感したことはない。私はこの気持ちを見極めたい、と思った。じっくりと見極めたいと。 -
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父に新潮版を盗られたので購入。
何度も何度も読み返している。
私の死生観は、ばななさんの作品に多大な影響を受けていると思う。 -
どちらもどこか悲しいけどやさしい。
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ばななさんの本はいつも、私の心の中にスッと入ってくる。どこかの自己啓発本みたいに読者に何かを諭すこともなく、見知らぬファンタジーな世界に連れていくこともない。より日常に生きる人間に沿った物語が多く、その中で人間が感じる心の脆さだったり、幸福感だったりを描いている。だからばななさんの本を読むと私はいつもちょっと立ち止まってしまう。別に嬉しくも哀しくもなく、ただただ物思いにふけってしまう。それだけばななさんが私に与える影響は大きい。
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静かに始まり、静かにかき乱され、静かに流れる。そんな本だなと思った。
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哀しい表現がとてもリアル
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学生のとき以来、久しぶりに吉本ばななを読んだ。
前読んだときも強く感じたがこの人の書く物語は本当に淡々として温度が低い。冬の寒さではなく夏に時折感じる冷たさみたいなものを強烈に思い出す。物語も登場人物以外誰もいないんじゃないかというような印象がある。
ただそういう独特の世界観を何度も感じさせてくれることはすごいことだと思う。
うたかたの鳥海人魚という名前とサンクチュアリの冒頭の海のシーンが好きだ。 -
好きだなーもういっかいゆっくり読み直したい
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母と娘だけの生活。離れたボロ家に暮らす傍若無人な父と、父に拾われた兄。不思議な家族の中に漂う運命的な愛の物語。(うたかた)
自分の気持ちにシンクロするかのように、海辺で泣き続ける年上の女性との出会いを通して、絶望の淵からゆっくりと歩き始める。(サンクチュアリ)
良くも悪くも、悲劇的なこと、不正なことを美しく書きすぎだ。不思議なくらい俗っぽさがない。
著者プロフィール
吉本ばななの作品
