うたかた/サンクチュアリ (角川文庫)

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本棚登録 : 1017
レビュー : 130
  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800065

感想・レビュー・書評

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  • 20151107

  • 非常に良かった!とても静かな文章なのだけど、運命が動く瞬間?がズバっと切り取られてる感じ。
    素敵なことばがあったので引用する。「人を好きになることは本当にかなしい。その他の色んなかなしいことまで知ってしまう。果てがない。(そばに)いても淋しい、いなくてももっと淋しい。」

  • どんな本でも、出会うタイミング、読むタイミングにより、受ける衝撃、感想が違ってくる。

    1度目に読んだときは、幼すぎて、想像力が足りなかった。2度目は、このみずみずしく繊細な感性に感じ入るには、大人すぎた。

    吉本ばななの代表作、息子は読んだ本の中で2番目に好きという(ちなみに1番も吉本ばなな)。勧められて読み返し、読む時期が違えば…と残念に思う。

  • 人をすきになるとばななさんの文章が読みたくなる。
    えも言われぬ感情を、ことばという枠に上手に当てはめてくれるから。
    言語化すると、きもちがすとんと軽くなる。
    若気の至りと言われているけど、私はこの勢いのあることばの選び方が結構すき。
    それにしても、人魚。名付けという概念を覆しすぎでしょ。濁音はできるだけ避けたい。などと思う。

    ーーーーーーーーーー

    かけ値なしの、そんな感情を私は他人に対して初めて抱いた。何のフィルターも、余分な気持ちのごちゃごちゃもない、まっさらの感情。
    嵐といると、私は自分が生物だと、思えた。そんなことを今までの人生で実感したことはない。私はこの気持ちを見極めたい、と思った。じっくりと見極めたいと。

  • 父に新潮版を盗られたので購入。
    何度も何度も読み返している。
    私の死生観は、ばななさんの作品に多大な影響を受けていると思う。

  • 好き嫌いがわかれる本なのかもしれない。でもこれも本当に何回も読んだ。そしてなぜか心のどこかが救われたように感じる不思議。決して大事件があるわけでもない。
    恋のような、それ以前のふんわりした決して結ばれるのかそうでないのかわからない終わり方。うたかたもサンクリュアリもどちらかと言うと禁断まではいかないにしても、もっと曖昧な進むべきか引き返すべきかの微妙な関係。それでも文章の隅々にみずみずしさと、希望や絶望がないまぜになった空気が読み取れて、想像できる楽しみが広がっていた。
    毎日の些細な積み重ねが、恋というものに繋がることもある。さみしいのか、必要としているのかされているのか、本当に偶然やらタイミングやらで道がいくつにも分かれていく。行間を楽しめる、私にとってはそんな作品。

  • どちらもどこか悲しいけどやさしい。

  • ばななさんの本はいつも、私の心の中にスッと入ってくる。どこかの自己啓発本みたいに読者に何かを諭すこともなく、見知らぬファンタジーな世界に連れていくこともない。より日常に生きる人間に沿った物語が多く、その中で人間が感じる心の脆さだったり、幸福感だったりを描いている。だからばななさんの本を読むと私はいつもちょっと立ち止まってしまう。別に嬉しくも哀しくもなく、ただただ物思いにふけってしまう。それだけばななさんが私に与える影響は大きい。

  • どちらの作品もとても素敵なお話だった。
    うたかた
    一見ばらばらな家族が、実は強い絆で繋がっていた。その絆は昨日今日できたものではなく、ずっとずっと昔から変わらずあるもので、それに気がつくことができた人魚はとても幸せだと思う。登場人物4人が皆魅力的で、実際にあんな人たちなかなかいないなぁと思いつつも、希望に満ちたラストで読んでいて清々しかった。

    サンクチュアリ
    死別を経験した人にしかわからない心の傷がリアルに描かれていて、何度も涙してしまった。傷が癒えるのは本当に時間がかかることで、その傷は何がきっかけでよくなるのかわからないものだなと考えさせられた。

  • 静かに始まり、静かにかき乱され、静かに流れる。そんな本だなと思った。

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著者プロフィール

吉本ばなな(本名:吉本 真秀子 よしもと まほこ、旧筆名:よしもと ばなな)
1964年、東京都生まれの作家。日本大学芸術学部文芸学科卒業。卒業制作の「ムーンライト・シャドウ」が日大芸術学部長賞を受賞。また「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞、デビュー作となる。
1989年『TUGUMI』で山本周五郎賞を受賞。1996年イタリアのフェンディッシメ文学賞(35歳以下部門)、1999年イタリアのマスケラダルジェント賞文学部門を受賞。2000年『不倫と南米』でBunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。その他代表作に、映画化された『アルゼンチンババア』などがある。
海外での評価が高く、著作が多くの国で翻訳されてきた。

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