白河夜船 (角川文庫)

著者 :
  • 角川書店
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レビュー : 126
  • Amazon.co.jp ・本 (183ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784041800072

感想・レビュー・書評

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  • 表題の白川夜船を再読したくて。似た話を集めてあったなと思った。あとは「夜と夜の旅人」「ある体験」。

    開架書架 日本人作家の棚

  • 三つの「夜」のお話。
    どれも哀しさや寂しさのあるお話でしたが、最後はどこか救いがあって、涙が出そうになりました。
    ばななさんのお話は、緩やかな波のような、そよそよと風になびく原っぱのような、優しい流れを感じます。

  • 学生時代に読んでいた本の再読。
    内容を忘れてしまったようで、全く読んだ記憶がなく、読み返しても思い出せず、読み終わった後もすぐ忘れてしまいそうだなと思うような内容だった。

    短編三作とも人の死を扱っているが、自殺や事故といった衝撃的な死に方にも関わらず、周囲の人間に激しい感情の動きが見られずどこか淡々としているため、サラサラと読んでしまった。
    この作品に出てくる生きている人間も、死んでいる人間と同じような空虚さがあり、生をあまり感じられないところに味気なさを感じた。

  • 「白河夜船」「夜と夜の旅人」「ある体験」の3作からなる「夜」の三部作。
    眠りをテーマにした作品はどれもちょっと湿っていて、哀しくてでも穴倉にいるかのようにちょっと落ち着く感じ。
    「夜と夜の旅人」が特に好き。兄にそっくりなサラの息子を見たときの芝美の驚き、だけど兄の忘れ形見を見つけた喜び、それらが想像できて切ないような嬉しいような・・・
    この世のどこかに亡き兄の血を受け継ぐ者がいてくれるのが彼女の救いになりますように。

  • 再読のはずなのに、全然覚えてない…。この本が出たばかりの時だったので仕方ないか。とても優しくて、ライン引いてまた時々読みたいフレーズがたくさん。図書館の本なのでできないけど。

  • 2017年11月19日に紹介されました!

  • 本を読んでいて、切なくなるものは好きです。

  • 裏表紙に記された「夜の三部作」というのはぴったりだなあと思う。思うように体やこころが動かなくて、閉ざされた場所から抜け出せなくなってしまうこともあるけど、徐々に解きほぐされていく。たしかに人は思っているより丈夫だ。そうだといいなと思う。

    特に二作目の『夜と夜の旅人』が好きだった。毬絵は、閉ざされた一年という時間を濃いブルーだと言ったけど、雪明かりで仄かに照らされた濃いブルーの夜はもうすぐ明けていきそうだからほっとした。

  • 2015.4.13読了
    寂しさは寂しさを持つ人に惹かれるのかな。
    3つとも誰かが亡くなって、それによって心に影を落としている、それから少し回復する、その過程を書いてると思う。当人の考え方次第で変わっていく世界、

  • いつからわたしは一人でいる時、こんなにも眠るようになってしまったのだろう――様々な人々と眠った末に自殺した親友と、昏睡状態の妻を持つ男と、異様なまでに眠るようになったわたし。二人、夜の底にいて、ただどうしようもない寂しさだけで繋がっている。その深淵に至った時、もういよいよ駄目かという時に、けれど、わたしは、彼女に出逢う―― 夜の深い闇に閉ざされた時間からの目覚めと恢復と別れとを描く、「夜」の三部作。

    なに!白河夜船映画化するの!やったー!私これ好きな話なんだ!でもどんな話だったか覚えてない!(矛盾したことは書いてないつもり)と言うことで読書リハビリも兼ねて読み始めました。やっぱばななさんは私に一番自然になじむ文章で入っていくなあ… 一番印象に残っていた話は最後の「ある体験」なんですけど(多分女二人の話だからだと思う)「白河夜船」も「夜と夜の旅人」もいいなあ。「白河夜船」のしおりの夢のシーンも、朝方に不思議な少女(実はその正体は…)に出逢うところも、少しずつ回復していくところも、神秘的なところも日常的なところもやはり全部好きで、ああ私の書きたい話の原型がやっぱばななさんにはあるよなあ……ってしみじみしました。こちらも少し、気力がもらえたかな。映画どんなのになるんだろう。楽しみです。

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著者プロフィール

一九六四年東京都生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。八七年「キッチン」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。八九年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で山本周五郎賞、九五年『アムリタ』で紫式部文学賞、二〇〇〇年『不倫と南米』でドゥマゴ文学賞を受賞。著作は三十カ国以上で翻訳出版されており、海外での受賞も多数。noteにてメルマガ『どくだみちゃん と ふしばな』を配信中。

「2020年 『嵐の前の静けさ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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