白河夜船 (角川文庫)

  • 角川グループパブリッシング (1998年4月23日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (192ページ) / ISBN・EAN: 9784041800072

みんなの感想まとめ

夢と現実が交錯する独特の世界観が魅力の作品では、主人公の寺子が満たされない現実から逃れるように眠り、夢の中で亡くなった親友や不思議な女の子と出会います。物語は、彼女が夢の中での出会いを通じて自己を見つ...

感想・レビュー・書評

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  • 夢を見ているみたいな話だな、って思った。
    もっというと、非現実的なのか、現実的なのか、よくわからない。
    夢をみているのか、本を読んでいるのか、それすらも。

  • 寺子は満たされない現実から逃げるように眠り、夢の中で亡くなった親友と不思議な女の子に会う。いつか寺子は眠りから覚めないのではという危うさがあったが、自分の力で歩み始める姿に希望が見えたのはよかった。

  • 三つの短編だけど、
    1、2話目がメインかな。
    不倫と眠りこける話
    従兄弟の恋と兄の死の話
    三角関係と酒の話

    わたしは2話目が好きかな
    3話とも、女の子が素敵に描かれてるの
    惹かれてしまう感じ
    1話目が1番暗いかな。暗すぎるけど嫌じゃない
    大好きとまではいかないけど、しまっておきたい1冊。

  • 本棚を見ながら、キッチンしか読んだことないんだよねって呟いたら、奥さんから差し出された短編集。
    喪失を描いた眠りの三部作。
    儚い現実を薄いフィルタ越しに見るような登場人物たちの視線と、やわらかいのに突き刺さる台詞の数々。邦画っぽくて好きだな。

  • ずっと冬だった。

  • ばななさんの本はいつ読んでもいいなあ。甘かった過去を振り返りつつ、名残を惜しみつつ前を向く登場人物。死は見えないところに、だけどすぐ近くにある。そこにぶち当たったとき、もがきながらも生きていく人間の姿を優しく描いている。

  • 表題の白川夜船を再読したくて。似た話を集めてあったなと思った。あとは「夜と夜の旅人」「ある体験」。

    開架書架 日本人作家の棚

  • 三つの「夜」のお話。
    どれも哀しさや寂しさのあるお話でしたが、最後はどこか救いがあって、涙が出そうになりました。
    ばななさんのお話は、緩やかな波のような、そよそよと風になびく原っぱのような、優しい流れを感じます。

  • 「白河夜船」「夜と夜の旅人」「ある体験」の3作からなる「夜」の三部作。
    眠りをテーマにした作品はどれもちょっと湿っていて、哀しくてでも穴倉にいるかのようにちょっと落ち着く感じ。
    「夜と夜の旅人」が特に好き。兄にそっくりなサラの息子を見たときの芝美の驚き、だけど兄の忘れ形見を見つけた喜び、それらが想像できて切ないような嬉しいような・・・
    この世のどこかに亡き兄の血を受け継ぐ者がいてくれるのが彼女の救いになりますように。

  • 再読のはずなのに、全然覚えてない…。この本が出たばかりの時だったので仕方ないか。とても優しくて、ライン引いてまた時々読みたいフレーズがたくさん。図書館の本なのでできないけど。

  • 2017年11月19日に紹介されました!

  • 本を読んでいて、切なくなるものは好きです。

  • 裏表紙に記された「夜の三部作」というのはぴったりだなあと思う。思うように体やこころが動かなくて、閉ざされた場所から抜け出せなくなってしまうこともあるけど、徐々に解きほぐされていく。たしかに人は思っているより丈夫だ。そうだといいなと思う。

    特に二作目の『夜と夜の旅人』が好きだった。毬絵は、閉ざされた一年という時間を濃いブルーだと言ったけど、雪明かりで仄かに照らされた濃いブルーの夜はもうすぐ明けていきそうだからほっとした。

  • 2015.4.13読了
    寂しさは寂しさを持つ人に惹かれるのかな。
    3つとも誰かが亡くなって、それによって心に影を落としている、それから少し回復する、その過程を書いてると思う。当人の考え方次第で変わっていく世界、

  • いつからわたしは一人でいる時、こんなにも眠るようになってしまったのだろう――様々な人々と眠った末に自殺した親友と、昏睡状態の妻を持つ男と、異様なまでに眠るようになったわたし。二人、夜の底にいて、ただどうしようもない寂しさだけで繋がっている。その深淵に至った時、もういよいよ駄目かという時に、けれど、わたしは、彼女に出逢う―― 夜の深い闇に閉ざされた時間からの目覚めと恢復と別れとを描く、「夜」の三部作。

    なに!白河夜船映画化するの!やったー!私これ好きな話なんだ!でもどんな話だったか覚えてない!(矛盾したことは書いてないつもり)と言うことで読書リハビリも兼ねて読み始めました。やっぱばななさんは私に一番自然になじむ文章で入っていくなあ… 一番印象に残っていた話は最後の「ある体験」なんですけど(多分女二人の話だからだと思う)「白河夜船」も「夜と夜の旅人」もいいなあ。「白河夜船」のしおりの夢のシーンも、朝方に不思議な少女(実はその正体は…)に出逢うところも、少しずつ回復していくところも、神秘的なところも日常的なところもやはり全部好きで、ああ私の書きたい話の原型がやっぱばななさんにはあるよなあ……ってしみじみしました。こちらも少し、気力がもらえたかな。映画どんなのになるんだろう。楽しみです。

  • 白河夜船、夜と夜の恋人、ある体験、のみっつ。全部読み始めたらすぐ何か思い出せるくらいには覚えてるけど、白河夜船だけは何回も読んでる。眠れない夜に読んだら寝れるような気がする。

    言葉のきれいさにうっとりする。惹かれる。ついうっかり自分もそうだと思い込まされそうになる。凛とした世界観。すきだな。

  • 眠りと死は近いのかもしれない。でも、それは絶望するような事ではなくて、救いなのかも。

  • ころころ人が死ぬ。命のたたき売り~

  • 静かな感じ。
    ちょっとずつ切なくなる本。
    夜と夜の旅人が好き。

  • この本はわたしがよしもとばななの本のなかで一番すきな本なんだけれども、改めてなぜこの本が一番すきなのかということをよく考えてみたら、この本の根本に流れる閉塞感みたいなものにわたしが共鳴しているからではないか、と思った。みんな閉塞感のなかでなんとなくどうにか助けてほしいと思っていて、昔からわたしはそれにものすごく共鳴していた。っていうのはなんだかさみしいけれども、わたしの閉塞感もこの本ぐらいのものかとおもったらなんだかなあ。夜というのはとても特別。

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著者プロフィール

1964年、東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年『キッチン』で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。88年『ムーンライト・シャドウ』で第16回泉鏡花文学賞、89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞(安野光雅・選)、2022年『ミトンとふびん』で第58回谷崎潤一郎賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞<Under35>、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞している。近著に『吹上奇譚 第四話 ミモザ』がある。noteにて配信中のメルマガ「どくだみちゃんとふしばな」をまとめた文庫本も発売中。

「2023年 『はーばーらいと』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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